書が上達することと
創作や作品化が上達するのは
違うところがあります


特に入選入賞が関わる展覧会の場合
審査員や会場に来て下さるお客様に
見苦しものは出したくない


今まで何度も創作作業の時間切れや
気迫が続かなくなったり
最初から投げ出してたり
最後のほんの少しだけの気遣いが
足りなかったりで
展覧会会場で見て観て残念な気持ちに
成りました


ならば出品しなけりゃいいのですが
委嘱や役員になってしまいますと
出品しなくても非常に高い費用負担が
有ったり
出品数が年々減少傾向にある
書道会の各展覧会では財源を確保の為
ノルマ的になって来ているのも
悲しいかな事実



とにかく上手く効率良く作業したい
色々苦労していた以前
書印会の先輩や池田樵舟先生から
教えていただきましたテクニックを少し



篆刻作品の仕上げは
落款、釈文を書いて雅号印などを
捺します
始めた頃は
書く位置などテキトーで
毎回文字の大きさも間隔もバラバラ
そうこうしているうちに
上手く捺せた紙が無くなって
またもう一度印影を作ることから
やり直しと言うのを締め切り前の
明け方やってました


その後、以前ブログの記事にしました
型紙を作るというのを具体的に
ご指導いただきました
{671402E9-8CF5-4634-8D59-9D8C5F774130}

彫ります文字数や印影の数や
配置で色々変わりますが
釈文は約2cm幅
それ以外は約1cm幅
最後に捺す雅号印は
1.5cmより小さい方がバランスいいです
その印を捺す位置から仕上がる作品の
紙の下端まで3cm開けます


つまり始めから下端から3cm開ける
つもりで釈文を書く
メクラでは上手く書くことは難しい


今回の画像は
印が2顆で各四字の場合ですが
毎回下端までのバランスを考え
時には二行にしたり
雅号に堂号室号を加えたり
期日年号を削除したりします



印の数や印の大きさでも変わります




それで型紙に作品用の紙を乗せ
{D7BE4348-413F-4C79-84F0-6F7697A16274}
落款を書きます
練習になるくらい何枚も書きます
数年前までは30枚以上書いてました
{1F430E68-B646-4D7C-8762-52048DC291EF}
書き上がりの良いのを
師匠にチェックしていただき
場合によってまた書きます
修行ですから

{DD071E61-DE73-4902-9A9F-0B0B6F5ABF7E}
もちろん実力が有って
印影を作ってから
型紙を敷き落款を書いてもいいです
その方が自然ですから


型紙に対する文字の幅は目安です
伸びや動きバランスを意識して
一点一画に気を配れるよう
毎回毎回が修行です
積み重ね


抱神