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篆刻作品制作の続きです。
二顆捺す場合ですが
再び型紙に重ねます。
この時上の印の位置や釈文の位置が
ズレるので注意します。



上が白文ならば二顆目の下は朱文
印泥の付け方は白文の様に沢山付けると
細やかな線の表現が肉でベッタリし
台無しです。
しかし薄くても二度捺ししにくいので
満遍なく普通の硬さの印泥なら
三回付けぐらいでしょうか…


型紙に合わせ印矩を置き
朱肉(印泥)を付けた印材を
先ず印面を上に置いて位置決めし

印矩をしっかり合わせて固定し
印面を下にして印矩の角に印材の角を
合わせ静かに
でも迷わずに捺します。

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少し体重をかけて印材を静かに
上げますとやはり印面に紙が
貼りついた状態になります。
この時に紙の上の方に白文の印影が
有る場合は紙が丸まってせっかくの
作品が汚れてしまいます。

ですから持ち上げる時に上下逆さまに
上げます。
それでも紙が丸まって来やすいので
持ち上げた印材は45度程度に傾けて
印面に貼りついた紙が下に
ダラリと成る様にします。


剥がれ落ちないうちに直ぐバレンで
抑えます。
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バレンは擦り過ぎない様に
満遍なく縦横に斜めにかけます。
裏から印影が判然とする様に
しかしテカらない様に注意します。


バレンをかけたら印材ごと置き
印矩をしっかり合わせて
白文の時と同様に印材を剥がします。



これで印影の濃淡がムラにならず
ベッタリもしなければ完成です。
釈文を先に書けば捺しの技術を
磨くことで作品制作力がアップします。
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朱文に限らず捺した後は印影を
しっかり診て印泥が毛羽立ってないか
確認します。
異常が有ればピンセットや毛抜きで
静かに除去します。



逆に肉が薄い場合は細い印刀に
印泥を付けてそれで印影の薄いところに
のせます。



以上、篆刻作品制作の一部分でした。
まだ続きますよ🤗
抱神