皆様ブログにお立ち寄りいただき
ありがとうございますσ^_^;
書と篆刻の真面目ブログです。
前回に引き続き篆刻作品の作業で
紙に刻した印を捺すというところを
少し紹介しますσ^_^;
前回の記事未だの方は
先にあちらをご覧くださいね。
いずれにしろ大先輩や会派、個人で
慣れた技術は違うと考えますので
参考にしながら自分でやり良い方法を
見つけてみてください。
さて、
印材に満遍なく印泥を付けます。
印泥の硬さや油分の状態、
印泥の製法などにもよりますが
十分撹拌した後
耳たぶ程度の弾力があり
付けると少し引っ張られて持ち上がる
硬さなら印面に3〜4回付けます。
印泥を印材に付けても
ペタペタするものの
引っ張られ無い印泥は
4〜5回は十分付けます。
付ける前に印面はよく拭き取らないと
新たな印泥がどの部分に付いたか
分かりません。
毎回しっかりと拭き取りましょう。
もう油が抜け涸れて硬い印泥は
10回くらい付けるつもりで
2分程度パンパン付けます。
それで前回の記事の様に
捺すわけですが白文の場合は
朱の部分が広いので印泥が上手く
付いていないか
或いは紙側に移らないかで
薄かったりムラになったりします。
これは中央から右側下にかけてムラになってしまった実例です。
印矩をしっかりと押さえて
ズラさず置きます。
朱肉が薄い部分をメインにもう一度
印泥を印材に付けます;^_^A
そして再度印矩をしっかりと押さえ
印矩の角と印材の角を合わせ
二度捺ししますσ^_^;
一度目とズレなければ
不足の肉が補われてこの様に
良い印影になりますよ。
二度捺しするほどじゃありませんが
しかし二度捺しは上手く行きません。
印矩をズラさずにもう一度印泥を
付けても
印材の左下の角が直角じゃない場合
二度目がズレやすいのです(~_~;)
ですから二度捺しするより
始めから十分にしかも適切な量の
印泥を付けられるようにしましょう。
自分の道具とその時の作品で
ベストコンディションを
探りましょう。
一部の肉だけ不足する事もあります。
その時は細い印刀を筆に見立て
印刀の刃面を印泥に付けて
印刀に付いた肉を印影の薄い部分に
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詳しくは書印会の稽古で
体験して下さい。
お問い合わせはHPをどうぞ
藤川抱神