↑最初にクリックお願ひします。


小国の島国日本が世界中を相手に、緒戦では大国であるイギリス・アメリカなどの先進国に連戦連勝、破竹の勢い。チャーチルは『第二次大戦回顧録』のなかで、イギリスの誇る主力艦「プリンス・オブ・ウェールズ」が日本軍によって沈められたとの報告を受けた際、「戦争の全期間を通じて、私はこれ以上のショックを受けたことがなかった。私はベッドの上で身もだえした」と述べており、日本軍の電撃作戦のすさまじさを物語っている。

そしてこの日本軍の勝利によって、有色人種の国々がいかに驚喜したか。有色人種だって「やればできる!」という希望をもつに至ったことは、アジアやアフリカ諸国の教科書が一様に書いていることなのである。

レジナルド・カーニー氏の著書『20世紀の日本人』には、シカゴを基盤とするエチオピア和平会議を創設した黒人のゴードン女史が、戦争の最中「白人の時代は終わった」「日本が奴隷所有者の魔の手から、黒人を救いにやってくる」という二つのテーマを掲げて、アメリカの兵役登録を拒否する運動を展開したことが書かれているが、これらからも日本の戦争が有色人種にいかに希望を与えたのかが理解できよう。

       (中略)

イギリスの小説家であるH・G・ウェルズは、終戦直後、早くも太平洋戦争を評価して、「この大戦は植民地主義に終止符を打ち、白人と有色人種との平等をもたらし、世界連邦の基石をおいた」

と述べている。トインビーも、一九五六(昭和三十一)年一〇月二八日のオブザーバー紙上で、

「第二次大戦において、日本人は日本のためというよりも、むしろ戦争によって利益を得た国々のために、偉大な歴史を残したといわねばならない。その国々とは、日本の掲げた短命な理想である大東亜共栄圏に含まれていた国々である。日本人が歴史上に残した業績の意義は、西洋人以外の人類の面前において、アジアとアフリカを支配してきた西洋人にある。イギリス人もフランス人もアメリカ人も、ともかくわれわれはみな将棋倒しにバタバタとやられてしまった」

と述べている。

       (中略)

そしてその終焉もすさまじかった。国土は灰と化し、一木一草は焼け焦げ、三〇〇万人もの日本人の命が失われた。しかし一度「終戦の詔勅」(天皇陛下の御意志)が下るや、世界に駐屯する八〇〇万人もの日本軍は一糸乱れず武装解除を受け入れ、世界を驚嘆させている。

ドイツのボン大学教授をしていたオットー・カロン氏も、

「私は戦争に敗れた日本を一層尊敬する。心ある外国人は敗戦によって日本の本当の良さを知り、日本を改めて見直した。・・・(中略)・・・敗戦の混乱のなかで国論を一つにまとめて一定の方向に指導することは不可能に近い。これが世界の歴史が教えている通常の悲劇である。ところが日本の場合はどうか!?事実は意外な姿になって現われた。全国民の思想を玉砕から降伏へと、一時にして転換せしめ、整然として世論がまとまった。このような不思議は世界の歴史に類例がない。その不思議な力は天皇の放送であった。それを国民は整然と聞き分けた。これは厳然たる歴史の事実である。この陛下と国民とは自ら意識すると否とにかかわらず、客観的にはただ誠に偉大というほかはない。『日本よ、よくぞでかした!!』と私は讃辞を贈りたい。これは日本の誇りであるとともに人類の誇りである。これこそは日本の美しい歴史に養われた偉大な民族性の実証であろう」

と述べていることから、その驚嘆ぶりは理解できよう。

太平洋戦争は世界史上、壮大無比なドラマであった。もともと平和を愛し、優しく思いやりの深いのが日本民族の特長である。だが一度開戦になったときの、忠勇義烈の精神は、日本人に眠る武士道精神が不滅であることを世界にしめした。


『これだけは伝えたい 武士道のこころ』(名越二荒之助・拳骨拓史著 財団法人防衛弘済会より抜粋)


これだけは伝えたい 武士道のこころ/名越 二荒之助

¥1,000
Amazon.co.jp

↓拳骨氏の新著。
日中韓2000年の真実 ~なぜ歴史のウソがまかり通るのか~ (扶桑社新書)/拳骨 拓史
¥777
Amazon.co.jp