唱玄要妄集祀り唄 の章の一番最初に載っとるのは、『祝詞』って曲なんやけど、びっくりしたわ。うちのばぁさんが、俺がちっちゃい時にこの呪文みたいなのを唱えよったわ。熱が出た時とか、お腹が痛い時とか、よう、「あり君、祝詞をとなえたげる。すぐ治るじゃけん。」とかって、これを唱えてくれよったわ。そしたら、お腹が痛いのはすぐに治ってたきがする。熱は下がらんかったけどね。(汗かいたら治る!とかいって、こたつから出してくれんかったわ。)

そんなこんなで、この曲は記憶の中にあったから案外簡単に再現できた。まあ、節回しとかはばあさんのじゃから、唱玄 さんバージョンじゃないけどね。



「あんた、こんなん出てきたけど、なんか使えるかね?」
とだけ書いた手紙を添えて、うちのおかんが送ってきたのがこの『唱玄要妄集』なる書物。そういや、うちのばあさんが、「あんたは、唱玄さんの子孫なんじゃ・・・」とかいいよったねぇ。結構、うちのばあさんは、ウソつく人やったけん、また、ウソかと思いよったら、本当やったんじゃねえ。

しかし、この唱玄 さんだっきゃぁ・・・

字が汚い!何て書いとるか、わからんがね。(俺も、人の事言えんけどね。)
しかも、あれよ、昔の文体じゃし、所々破れとるし。ほんで、楽譜みたいなのがあるのはええんやけど、今の五線譜と全然違うが~!読めるか~こんなん!!

・・・まあ、でも、何とか解読してみよかいねぇ。今から何百年も前の人が作った曲って、興味あるしね。うちのばあさんも、死ぬ間際に、俺に言っとかないかん事があるゆうたらしいけど、もしかしたら、この『唱玄要妄集』のことかもしらんけんねぇ。