2021年3月3日 健康情報375 糖尿病 3 合併症
糖尿病にはさまざまな合併症があります。
糖尿病は血糖値が高くなる(高血糖になる)病気。でも、高血糖だからといって、特別な自覚症状が現れることはあまりありません。それなのになぜ治療が必要なのでしょうか。それは、糖尿病の治療が十分でないと、知らず知らずのうちに、全身にさまざまな病気「合併症」が起きてくるからです。
1. 動脈硬化性の病気
血糖値が高いと細い血管ばかりか太い血管の障害「動脈硬化」も起こります。その結果として、狭心症や心筋梗塞などの心臓病、脳梗塞や脳出血などの脳卒中が起こりやすくなります。また足の動脈硬化から歩行困難になったり、壊疽(組織が腐ってしまうこと)が起きたりもします。
2. 感染症にかかりやすくなる
高血糖はまた、免疫機能を低下させたりして、感染症にかかりやすくします。かぜやインフルエンザ、肺炎、結核、膀胱炎、水虫などに、より注意が必要です。
3. そのほかには
糖尿病では高血圧や脂質異常症、骨粗鬆症、歯周病などの合併が高率にみられます。
よりよい血糖コントロールが合併症を防止します。
合併症は一度発病すると、今の医学では治すのはなかなか大変です。ですから、糖尿病と診断されたらきちんと血糖値をコンロールして、合併症を予防することが大切です。また、たとえ合併症が起きているとしても、よりよい血糖コントロールを保つことで、その進行を遅らせることができます。
糖尿病網膜症は成人後の主要な失明原因の一つです。
「糖尿病で失明だなんて…」と、思われる方も少なくないことでしょう。でも、確かに糖尿病のために光を失う人は毎年3,000人以上と多く、それは成人後の失明原因のトップなのです。
しかもそれは、ほかの眼の病気による失明とは異なり、防ぐことができたはずの失明、血糖コントロールをしっかり続けていれば免れたはずの失明です。
https://www.myfreestyle.jp/patient/general/diabetes/tonyo/6-1.html
補足 毎年失明する人3000人・・大変な悲劇です。これらの人たちは、糖尿病をよく理解しなかった顛末である。