以下の資料1食事制限によって「老化を防げる?」はNHKでも何度も取り上げられて有名だ。しかし、果たしてそうなのか、資料3のアドバイスを箇条書きにします。
1、マウスやラットに比べ人間に近づくような高等動物に同じような実験をしたところ、①サルでは結果は五分五分②チンパンジーのような類人猿では食事のカロリー制限をしても病気や長生きに良い結果は出ませんでした。
2、高等な動物になるほどカロリー制限は健康や長生きに良い影響を与えない根拠として脳の大きさがあります。チンパンジーの脳は400グラム程度、人間の脳は1400グラム程です。体に対して脳が大きな生き物ほど、エネルギーを消費します。
3、カロリー制限をすることによって脳は自身を守ろうとして、まず脳のエネルギーを確保しようとします。すると体に本来必要な栄養が不足して、その結果免疫力も低下し病気にかかりやすくなってしまいます。
4、またマウスやラットなどは、ある程度歳をとってからカロリー制限しても長生きできません。人間に当てはめると50歳くらいからカロリー制限をしているのと同じで歳をとってからのカロリー制限は寿命を延ばさないということになります。
5、人間は環境がよければ長生きできます。長生きの条件としては高齢になってから摂取カロリーが足りていることが大きな要素になってきます。
6、日本人でBMIが25~27程度(小太り程度)の人が一番長生きするというデータがありました。欧米では25~30程度までは大丈夫だという説もあります。
7、人間の脳の重さは体重の2%程度ほどの物です。しかし、たった2%の臓器が体全体の25%(4分の1)のカロリーを消費しています。高等な動物の脳はそれだけエネルギーを必要としているのです。そこに無理なカロリー制限をすると自己防衛機能が働き脳以外の組織から病気にかかりやすくなってゆきます。
8、いつも・不安・心配・元気が無い、などが続くと気が病んで本当の病気にもなります。一見、『カロリー制限が健康で長生きする!』というウケの良い言葉はすぐに本などで取り上げられます。しかしマウスなど動物実験のデータと同じ事を、脳が発達した人間に当てはめようとするのは乱暴な理論で間違っています。
9、欧米でも、『カロリー制限は長生きやガンになりにくいという理論は人には当てはまらない』というのが常識になっています。
10、動物と人間の満腹と健康
動物はお腹がいっぱいになるとそれ以上食べ物を与えても食べません。
しかし人間はお腹がいっぱいになっても、おいしそうな物があると“別腹”に必要以上に食べてしまいます。
11、人間について言えば、やせている人が一番病気になりやすく、次に病気になりやすい人が太りすぎの人なのです。
資料
1、老化を防ぐ遺伝子をついに発見
http://www.youtube.com/watch?v=ebYaTRbc9Ys
2、カロリー制限、寿命に関係なし? 米研究所がサルで実験
http://www.asahi.com/science/update/0901/TKY201208310723.html
3、過度なカロリー制限は人の寿命を延ばさない
http://j4ef.com/tadasi/kenko05.html
4、痩せすぎは肥満と同じく危険!
http://j4ef.com/tadasi/kenko04.html