日銀：インフレ目標１％ デフレ脱却へ強い決意
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日銀：１０兆円の追加金融緩和決める 金融政策決定会合
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日本経済が曲がり角に立っている。その代表的な指標が貿易赤字で1980年の2兆円余りの赤字から30年ぶりに2兆5000億円の貿易赤字になった。「深刻化する貿易赤字」という視点での報道もあるが30年間年平均10兆円余りの貿易黒字を続けて来たのだから、1-2年の貿易赤字にあわてることもないような気がする。
日銀は14日の金融政策決定会合で、金融政策で消費者物価上昇率1％を目指す方針を全会一致で決めた。従来は消極的だった「インフレ目標」を事実上採用、資産買い入れ基金を10兆円拡大し65兆円程度とする追加緩和も決めた。米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）も長期的な物価上昇率の目標を２％とする「インフレ目標」導入を決定している。
これがより企業や個人は資金が借りやすくなり、投資や消費を活発化させることがシナリオだ。そして、モノがもっと売れ、賃金や物価も上昇し、デフレから脱却する道筋だ。しかし、雇用不安もくすぶる中、インフレ目標の効果が出るかどうかは不透明だ。