36、北朝鮮:「核融合成功」…党機関誌が報道 | NPO法人生涯青春の会

NPO法人生涯青春の会

NPO法人生涯青春の会の会報及びイベントの紹介をいたします。
ここに収録する記述は、会報、エッセイ「癒しの森」、高齢者情報、日々の映像のまとめなどです。


2010年5月12日 11時31分  毎日



 【ソウル大澤文護】北朝鮮の朝鮮中央通信によると、12日付の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は「(北朝鮮の)科学者が核融合反応を成功させる成果を収めた」と報じた。核融合反応は水爆開発などにもつながる技術だが、どの程度の規模で反応を「成功」させたかなどの詳細は不明で、米朝協議などの開始にメドが立たない中、北朝鮮当局が国際社会に揺さぶりをかけた可能性もある。

 韓国統一省当局者は同日午前の会見で「北朝鮮の核融合の主張について、事実関係を確認中。核融合成功の可能性についても、関連機関と検討している」と述べた。


 労働新聞の報道では「(核融合反応の成功で)新たなエネルギー開発のための突破口が確固として開かれ、国の最先端科学技術の発展においては新たな境地が切り開かれた」と、平和目的の技術開発であることを強調した。


 一方、「多大な投資と先端科学技術の土台に後押しされなければならない、この技術開発は現在、発展している数カ国のみが試みている」と述べたうえで、「核融合反応に関する基礎研究が終わり、熱核技術をわれわれの力で完成させていくことができる強力な科学技術の力量が整えられた」とも主張し、この成功を発展させ、水爆技術開発などにもつなげる可能性を示唆しているとみられる。


 また労働新聞は、核融合技術を北朝鮮の建国者の故金日成(キム・イルソン)主席の誕生日である4月15日に合わせて成功させたと主張した。これは、金正日(キム・ジョンイル)総書記の健康不安説や金総書記の三男、正銀(ジョンウン)氏への権力継承に際して、国家体制が安定していることを強調する狙いもあるとみられる。


【関連記事】
韓国哨戒艦沈没:金総書記が関与を否定
韓国:北朝鮮の「偵察総局」に注目 哨戒艦沈没関与説も
北朝鮮:中朝首脳会談を初めて報道
日米高官協議:哨戒艦沈没、対応優先 6カ国協議再開困難
金総書記:6カ国再開に前向き「条件作りたい」