8、ふれあうことが認知症予防 | NPO法人生涯青春の会

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ここに収録する記述は、会報、エッセイ「癒しの森」、高齢者情報、日々の映像のまとめなどです。



http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kaigo/kaigodokuhon2005/part2/page2/42_45.html

ふれあうことが認知症予防

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●人とのつながりが大切

 高齢者が認知症にならないようにするためには、家族や友人、地域とのつながりが不可欠です。

 なぜかというと、人とのつながりは認知症になりかけたときに衰える、記憶力や注意分割力、計画力といった能力を鍛えることになるからです。

 家族といろいろな話をすること、さまざまな人と交流すること、友人との旅行の計画を立てることなどは、そういった能力を鍛えるだけでなく、それを楽しみだと思うことで生きがいや気力を生み出すことにつながります。

●認知症を見守る地域の力

 認知症の症状がない人や、症状があっても日常生活に支障のない人は、認知症に関してはまだ病院に行く必要もなく、それぞれの地域で日常生活を送っています。

 一人暮らしや高齢者のみの世帯の最も近くに存在するのは地域の人たちです。地域全体で認知症になりうる高齢者を見守る、また地域の高齢者が認知症にならない活動をみんなで行うなど、認知症を取り巻く地域のつながり、地域の力が非常に大きな意味をもってくるのです。

 また、認知症の高齢者を介護する人のことを考えてみましょう。何度も同じことを尋ねられる、一生懸命に介護をしても暴言を吐かれるといったこともあります。また、認知症そのものに付随する様々な症状(妄想・幻覚・夜間不眠・徘徊・失禁など)もあります。これらが重なって、一般の介護以上に、非常に大変なものです。

 この介護者のストレスや不安を、周囲の人や地域の人が受け止め、理解することが大切です。徘徊の症状があるときに家族に知らせる、高齢者をつれて帰るなど、さまざまなことで協力することができます。