62、3月の中国PMIは新規受注の伸び背景に大幅上昇 | NPO法人生涯青春の会

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623月の中国PMIは新規受注の伸び背景に大幅上昇、製造業の拡大を裏づけ

                    2010 04 1 14:25 JST


*新規受注と輸出受注の伸びが加速。

*製造業の堅調な伸びで金融引き締め観測高まる可能性。

*HSBCの3月PMI指数は2月の55.8から57.0に上昇。

 

 [北京 1日 ロイター] 中国物流購買連合会とHSBCがそれぞれ発表した購買担当者指数は、新規受注の伸びを背景に大幅上昇し、製造業の拡大を裏付ける内容となった。

 中国物流購買連合会が1日に発表した3月の購買担当者指数(PMI)は前月の52.0から55.1に急上昇した。

 同指数が拡大・縮小の分岐点である50を上回ったのは13カ月連続で、ロイターが実施したエコノミスト調査による予想中間値の54.5も上回った。

 構成指数のなかの、生産、新規受注、新規輸出注文、輸入、雇用、および投入価格の指数はそれぞれ大幅に上昇し、インフレ圧力の高まりが示唆された。

 

 一方、HSBCが発表した3月の中国購買担当者景気指数 (PMI、季節調整済み)も57.0と、3カ月ぶり低水準となった2月の55.8から上昇した。

 HSBCの中国担当主席エコノミストは「(中国の)輸出の力強い伸びに加え、PMIがふたたび高水準をつけたことは、鉱工業生産の加速と、第1・四半期の国内総生産(GDP)伸び率が11%を超える可能性を示している」と指摘。

 その上で「インフレ圧力は急速に高まっており、今後数カ月以内の利上げリスクも増している」との見方を示した。

 

 ロイターが先週実施した調査によると、中国人民銀行は、預金準備率の引き上げに加え、第2・四半期に政策金利の引き上げを実施し、その後2011年初めにも、利上げを行うと予想されている。

 上海証券報によると、中国国務院発展研究センター・マクロ経済研究部の余斌部長は今週、第1・四半期の中国の経済成長率について、前年比で12%に達する、との見通しを示した。1─3月期のGDPは4月15日に発表が予定されている。

 

 PMIの数字に市場はほとんど反応しなかった。中国の景気動向に敏感な豪ドルAUD=D4もPMIには反応薄だった。

 政府エコノミストのZhang Liqun氏は、PMIの上昇は中国経済が世界的な金融危機による影響から回復していることを示すものだとしながらも、「需要サイドから見れば、輸出の力強い伸びは維持できない可能性があり、実際の投資の伸びは鈍化している。需要や受注の伸びに関する見通しは依然としてはっきりしない」と述べた。

 一方、HSBCの購買担当者景気指数をまとめる調査会社マークイットは、今回の数字は、製造業セクターの状況が大幅に改善していることを示しているとの見方を示した。

 指数を構成する生産や新規受注、雇用がすべてが上向いた。 

 新規輸入受注は前月の58.27から58.35に上昇し、伸びはここ5年で最大となった。