22、北朝鮮:金総書記、訪中秒読み? 「先発隊出発、国境は厳戒」--聯合ニュース 毎日新聞 2010年4月1日
【ソウル西脇真一】聯合ニュースは31日、北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記が中国を非公式訪問する兆候が各地で見られ、訪中が秒読みに入ったようだと報じた。既に先発隊が北京に向け出発、中朝国境では特別保安態勢が敷かれ、「過去の例から今後3~4日以内の可能性が高い」との外交消息筋の話を伝えている。
報道によると、中朝国境の中国遼寧省丹東では、28日から北朝鮮の機関員とみられる人物が駅周辺などで保安活動を展開しているという。
また、鴨緑江をはさみ対岸にある北朝鮮平安北道新義州(ピョンアンプクドシンウィジュ)との間では、携帯電話の電波状態が悪く通話不能の状態が続いている。北朝鮮の妨害電波のためで、情報統制の一環とみられる。兆候は北京でも見られ、30日に平壌から到着した列車から、体格良く洗練された服装の一団約20人が下車し、北朝鮮大使館に向かったという。先発隊の一部らしい。
金総書記は今回の訪中で、胡錦濤国家主席(共産党総書記)らと会談し、中国の対北朝鮮支援や核問題を中心に意見交換するとみられる。また、韓国ではこれが事実上、北朝鮮の6カ国協議復帰手続きのきっかけになるとの見方が出ている。
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毎日新聞 2010年4月1日 東京朝刊