2010年2月3日 日経ネット
調査会社のMM総研(東京・港)が3日まとめた2009年の国内のパソコン出荷状況によると、出荷額は1兆1580億円と前年より21%減った。小型・低価格のノートパソコン「ネットブック」の普及や景気低迷による企業のパソコン投資抑制が響き、減少率は1995年に統計を始めてから最大となった。1台あたりの単価も前年の約10万8000円から約8万9000円に下がった。
出荷台数は1305万台で前年より4.2%減った。ネットブックがけん引した個人向けは662万台と同4.2%増えたが、法人向けが11.5%減と落ち込んだ。個人向けが法人向けを超えるのは初めてという。
メーカー別の出荷台数シェアは首位のNECが18.4%となり、富士通が18.2%で続いた。順位は前年と同じだが、その差は1.3ポイントから0.2ポイントに縮まった。3位はデルの12.5%だった。上位3社のシェアがそろって低下し、ネットブックに強みを持つエイサーやアスースなど台湾勢が伸びたのが目立った。