2010年1月7日 日経
【パリ=古谷茂久】フランス政府は5日までに、発注していた新型インフルエンザワクチンのうち約半分にあたる5000万回分の注文を解約したことを明らかにした。接種率低迷でワクチンがだぶついているためだが、大量の注文取り消しで製薬会社から違約金支払いを求められる可能性もある。
仏政府は英グラクソ・スミスクライン、仏サノフィ・パスツールなど4社に対し9400万回分(4700万人分)のワクチンを発注。総額は8億6900万ユーロ(約1100億円)を予定していた。だが症状が軽いことや副作用への懸念からこれまでの接種は人口6200万人のうち約500万人にとどまっている。