2009年10月21日 日経
パナソニック電工は20日、パナソニックの空気清浄機などに発生装置を搭載している帯電微粒子「ナノイー」に新型インフルエンザウイルスの感染力を99%抑制する効果があることを実験で確認したと発表した。新型インフルエンザを巡っては、三洋電機やダイキン工業も空気清浄技術によるウイルス抑制効果を実証している。
ナノイーは水に包まれたイオンで、空気中の水分に高電圧をかけて発生させる。帯広畜産大学と実施した実験では、ウイルスを培養してシャーレに入れ、ナノイーを6時間噴射。ウイルスを調べたところ、感染力が99%低下していた。ナノイーがウイルス表面のたんぱく質を破壊し、増殖を抑えたのではないかとみている。(20日 22:30)