19、食糧高騰―市場の暴走 | NPO法人生涯青春の会

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ここに収録する記述は、会報、エッセイ「癒しの森」、高齢者情報、日々の映像のまとめなどです。



20080418日日々の映像から

 富が仕掛け人に吸い寄せられて行く。食糧高騰市場の暴走の仕掛け人がいるのだろう。金融(株式・債券)、通貨、商品まで先物取引があるのだ。商品について言えば、エネルギー、貴金属、農産物(トウモロコシ・大豆・小麦ほか)に至るまで先物取引がある。イギリスにADPという先物取引で利益を出し続けているファンドは、20年連続して20%以上の利益を上げている。素人が表現すれが先物の投資で利益を上げている。投資資金はの農産物・石油に流れ込むところに小麦、大豆、トウモロコシなどの値段が暴騰している原因のように思う。

 世界一、二のコメ輸出国であるタイやベトナムが相次いで輸出を規制している。カンボジアでは自国のコメが高値で外国に買い占められてしまい、国内に回らなくなったという。世界33か国で高騰する食料価格に対する暴動が発生しており、コメの輸入大国であるフィリピンでも、政府が対応を謝れば暴動が発生する可能性があるのだ。マルクス・エンゲルスの「共産党宣言」流で言えば、「地球上を妖怪が歩き回っている。食糧不足という妖怪だ」(朝日社説)になるという。ともかく、小麦、大豆、トウモロコシの価額が平均で 2倍になるという市場の暴走が続いている。自由経済という名の「弱肉強食」の争いだ。

 世界平和のために生命を削り続けたガンジーのお墓には次のような碑文が刻まれているという。現代の狂った資本主義をもしガンジーが生きていたらどう表現するだろう。食糧高騰市場の暴走はまさに「労働なき富 」「道徳なき商業」
に該当する。

『7つの社会的罪』
理念なき政治
労働なき富
良心なき快楽
人格なき学識
道徳なき商業
人間性なき科学
献身なき信仰