生涯青春の会 会報27号 2007年9月10日号
第10回脳いきいきセミナー資料
1、心の健康 (2006年5月1日の癒しの森から)
2、今日は『学』を書きました (2006年6月5日の癒しの森から)
3、健康のためには和風の食事を (2006年8月12日の癒しの森から)
4、本当の介護の質とは(2)(2006年9月4日の高齢者情報から)
5、おむつ交換の心構え (2)(2996年9月7日の高齢者情報から)
1、心の健康 (2006年5月1日の癒しの森から)
肉体的な健康に関する情報は山のようにある。しかし、心の健康に関する分かりやすい情報はどれだけあるのだろう。社会には心が不健康になるような情報が余りにも多いといわねばならない。癒しの森は以下の記述項目で書いてきた。「何のために書いているのか、短い言葉で答えてください」と問われれば躊躇なく「心の健康のためです」と答える。高齢者福祉情報に書く予定であるが、在宅で介護を担う人の4 人に1人〈おもに老老介護〉が、「抑うつ」状態にあるという。なぜ大切な妻・夫の介護のために「抑うつ」状態になるか・・・最も難しい問題であるが、当事者の約半数の人が「心が健康でない」と意識しているのである。このような方々が「癒しの森」で心の健康を取り戻すことを心から願っている。
癒しの森のテーマ
1、健康に関することで参考になること
2、人との交流で癒しを感じることがら
3、ジャンルは問わず素晴らしいと思うことがら
4、自然とのふれ合いから癒しを感じることがら
5、過去の大文豪・詩人の語録などの紹介
6、教育・文化に関すること
7、良き書物(詩)の読書感想
8、宇宙に関連して、凄いと思うことがら
10、ヘルシーライフの会のことがら
11、生涯青春の会の交流。
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3、健康のためには和風の食事を (2006年8月12日の癒しの森から)
農林水産省は4日、05年度の食品ロス統計調査の結果を発表した。1人1日当たりの食品使用量は1167グラムで、そのうち廃棄、食べ残しによるロス量は47.3グラム。ロス率は4.1%であるという。これは意外に少ないと思われる%である。食べ残しの問題より洋風の食事を取るか和風の食事を取りかが大きな問題である。我が家は発芽玄米ご飯を食べるようになった4年前かたパンを中心とした洋風の食事はしていない。パン・マーガリン・ジャム・牛乳を主体とする食事をしなくなったのだ。
糖尿病に代表される生活習慣病は食事が洋風になったことが大きな原因であることは広く知られている。標準的な550kcalの食事を洋風で取るか和風で取るかで以下の違いがあるのだ。
和風 洋風
脂質エネルギー 25% 53%
これを食料自給率でみると驚くような内容になる。
和風 洋風
食料自給率 56% 14%
食料自給率の低下が続き、40%前後で推移するものの、先進国の中では最低の水準なのだ。輸入国の農産物の不作によって突然、輸入が途絶えてしまう危険を常にさらされている。
私たちの食の習慣の変更によって劇的の食料自給率に変化が起こることを自覚したいものである。
4、本当の介護の質とは(2)(2006年9月4日の高齢者情報から)
3月25日から高齢者福祉情報を書き始め多くの書き込みを頂いた。認知症高齢者の暴力など施設全体の介護の質も、影響しているのではないかと思う。
7月14日「有料老人ホーム」と題して記述した。ここにナース岩下さんから「介護の質」に関連した書き込みを頂いた。介護の質を議論する基礎となる記述であるので全文を引用させていただきました。
「ナース岩下です
私の経営する宅老所は、ご希望があれば、終身で住むことができるようにしていますが、日中のデイサービス利用と泊まり利用で 1ヶ月10万円前後です。
要介護度によって、若干値段は違いますが、それでも ほかと比較すれば、低価格に設定しています。
よって、入居の方は、生活保護や低所得の方が多いのが現状ですが、介護の質については、ほかに引けをとらないと思っています。 低価格に設定できる理由は、建物を賃貸にしているので、建築費用がないこと。
什器備品を中古にしていること。
正社員の給与が安めなので、これは、今年からやっと経営的に安定してきたので、徐々に上げていこうと思っています。役員が、普通の会社員程度の報酬しかとっていないことも理由のひとつですね。
建物が立派なことと介護の質がよいことは、全く関係ありませんからね。 念のために。 外観にだまされないでくださいね。
介護の質は、まず、食事、排泄、入浴といわれる3大介護に十分手をかけているかです。 あたたかい食事、美味しいかどうか。栄養的管理はどうしているか。痩せている高齢者が太れるようにどんな工夫をしているか。水分をたっぷり飲んでいるのか?
オムツをしている方が、全体の何%で、そのうち、オムツはづしが成功したのは何人なのか。 おむつ交換の時間が定期的に決まっていて、本人のしたい時間にトイレに連れて行ってもらえているのか、入浴時に、ゆっくり、本人のペースではいれているか。
そして、介助すれば歩ける人たちを車椅子にのせっぱなしにしていないか、施設内の臭気はあるか、などなど。あげればきりがありませんが、本当の介護の質とは 要介護状態(要介護5とか3とか言う数字のことです)がその施設に入った時から比べると、数値が少なくなる(=お元気になって、少しでも自分のことが自分でできるようになった証拠です。)ことを実現できることです。
単なる笑顔とか優しいとか挨拶ができるというのは、あたりまえのことで、それだけで評価することはナンセンスだと思います。そんなことは、できて当たり前だと思っているからです。
でも、本当の介護の質を論議するには、まだまだ、介護の現場は、低レベルです。悲しい現実です」
ナース岩下さんは「本当の介護の質とは 要介護状態がその施設に入った時から比べると、数値が少なくなることを実現できることです」と言っているが、このような視点・努力目標を持っている施設はどれだけあるのだろう。
おむつ交換の心構え (2)(2996年9月7日の高齢者情報から)
5、8月25日「介護抵抗について」と題して以下のトピックがきららさんからあった。
「左麻痺の利用者さんですが(80歳以上介護度5)言葉もほとんど発せず全介助です、最近ではミキサー食の食事も自分では全く食べなくなりました。この方の介護抵抗がひどい・・。例えばおむつ交換の時でも動く方で足蹴り、たたく、つねる、爪でつつく、自分は便をして綺麗にしてもらわなければならない・・・にも関わらずどうしてこんな時間が余計にかかるような態度をとるのか、困るのは自分だよ?と思ってしまいます。でもなんとか気をそらしてもらえるように声掛けを行ったりしながらやっています。こんな介護抵抗のある利用者についてどう思われますか」
この記述にたいして「介護抵抗」という言葉を使いこと自体に問題がある、「困るのは自分だよ」の言葉の中に「上から目線」のように感じられますが、などの注意の書き込みがあった。おむつ交換は実に大変な仕事であると思う。この仕事をする介護者の心、介護を受ける人の深層心理・・・これらを理解する貴重な書き込みが「たまゆらさん」からあったので「おむつ交換の心構え」と題して記録に残したい。
「私は介護抵抗や介護拒否というのは「あんたの介護を受けたくない」という介護者へのメッセージとして受け取り、できるだけ利用者の心の声を聞き取る努力をしています。私はまだまだ未熟なので、一人で聞き取れない時は同僚などにも協力してもらっています。例えば、おむつ交換についてですが、羞恥心に対しての配慮は充分だったでしょうか? どのような声がけを行っていますか? 便がでているから、尿がでているから、臭っているからなどということを指摘されていませんか? お布団を全て取り除いた状態でオムツ交換していませんか?
私の思い込みかもしれませんが、お尻を出している状態でもタオルケットがお腹の辺りまでかかっているだけで意外と安心感が出る方多いようです。それから言葉を発しない利用者が一番我慢しているのでは?と思うのは痛い介護です。 オムツ交換の時に拘縮している関節などに負担をかけていませんか? など、自分の介護を振り返ったり、上手く介護できている人と自分のやり方の差を考えたりしています。介護をしてあげているという大義名分で相手の心や身体に苦痛を与えているのであれば、暴力を振るわれて当然ですよ。
ところで食事を自力でしなくなったのは、機能低下なのでしょうか?それとも食欲の問題なのでしょうか?もし食欲が急激に低下したのであれば、口腔内の確認は行いましたか?口内炎や舌炎などはありませんでしたか?食欲を低下させるような精神的な負担がかかるようなコトはありませんでしたか?
最後に極端な持論になりますが・・・私は介護を受けることって実はうれしいことではなくて、むしろ恥ずかしいことなのではないかなと思っています。
(依存心が強い方や助けられ上手な方もいるので全ての人に当てはまるとはいいませんが・・)それから、どんなに認知症が進んでいようと本来持っていた羞恥心をなくすということはないと思っています。私は介護抵抗がない状態というのは、介護をされなければ生活できないという恥ずかしい状態を受け入れているだけなのだと思います。実際に自分が何らかの事情で今日から人の介護をうけなければ生活できないという状態になったことを想像してみてください。人の介護を簡単に受け入れられますか?
(時々、年齢を取るごとに見栄も外聞もなくなるのは、将来介護を受け入れやすくなるためなのかな・・なんて思うくらいです。)
プロとして介護をする側に立つのであれば、「ありがとう」の裏側にある恥ずかしい、悔しい、悲しいなどを時々共感できる心が必要なのではないでしょうか? 何となく伝わるといいな~と思っています」
6、日々の映像の目次
2007年09月28日(金) 児童養護施設の職員の低賃金。
2007年09月26日(水) 父を手おので一撃して更にとどめ
2007年09月24日(月) 福田康夫氏のプロフィール
2007年09月23日(日) 「朝食にご飯」4割=3食ともは5人に1人
2007年09月21日(金) 自殺未遂の4割「以前にも」
2007年09月20日(木) 食は人の質をつくる
2007年09月19日(水) 「朝食にご飯」4割=3食ともは5人に1人
2007年09月18日(火) DV=配偶者らからの暴力
2007年09月17日(月) 高齢者人口、全体の21.5%に・80歳以上は700万人突破
2007年09月16日(日) 自民新総裁福田氏が圧勝の勢い
2007年09月14日(金) 首相辞任「無責任」70% 本社緊急世論調査
2007年09月13日(木) 飲酒運転 酒を勧めても同乗しても懲役刑
2007年09月12日(水) コメ市場揺るがす「7000円問題」
2007年09月11日(火) 職員の着服・不正受給、15件は身内で処理
2007年09月10日(月) 3人に1人、携帯が辞書代わり=漢字調べ、20代は8割利用
2007年09月07日(金) 年金不祥事2~3 日のニュース
2007年09月06日(木) 食品物価上昇の気配
2007年09月05日(水) デング熱 東南アジアで深刻…蚊が媒介
2007年09月04日(火) 中越沖義援金1次配分額決定
2007年09月03日(月) 地震保険
2007年09月02日(日) 中国製品の陳列
2007年09月01日(土) 「高卒以下」と詐称、507人停職に
2007年09月23日(日) 「朝食にご飯」4割=3食ともは5人に1人
以前ここで書いたことがあるがご飯を食べる時の食料自給率は55%でパン食の時は15%であった。仮に日本人昭和20年以前と同じく、3食ともご飯を食べると、食料自給率は55%の上昇するのである。しかし、パン食の人が多いので食料自給率は40%を割り込んでいる。
ここのことを裏付ける報道かあったのでメモ。
1、1日3食ともごはん食べている人は5人に1人
2、朝食ではご飯を食べている人は4割にとどまっている
3、夕食では89.4%、昼食では69.2%がご飯を食べている。
1日に食べる回数は、「2回」が最も多く55.6%だった。3食とも食べる「ご飯大好き」派は21.8%、「1回」が22.5%だった。1日1回しかご飯を食べていない人が22,5%もいる。せめて2食はご飯を食べるべきでは無いだろうか。
2007年09月20日(木) 食は人の質をつくる
走り始めたランナーさんの日記は
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=564946134&owner_id=1242643
「食は人の質をつくる!!」であった。
非公開の「健康情報資料室」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=23018125&comment_count=4&comm_id=1671883
に「食は人を作る」と題して収録した。時間が無いのであとで読もうと思って収録したのであるが、専門家のナース岩下さん・SilverTreeさん・ンチャさんから書き込みを頂いた。貴重なアドバイスであるので、日々の映像(日記)に引用させてもらいことにした。
ナース岩下さんから
『食事バランスガイド』
http://www.maff.go.jp/food_guide/balance.html
SilverTreeさんから
本文を参照ください。
ンチャさんから
食と関連する料理サイト「クックパッド」です。
http://cookpad.com/