茨城県で行われた武将会空手道選手権大会に鈴木大心君が、唯一一人だけ出場致しました、結果的に一回戦負けとなりましたが、誰も参加しない大会に自分だけ参加する勇気と健気な挑戦を讃えて、ブログを書きました。


関係者の方々はご存知ですが、現在、少年空手の試合はまさにバブル期を迎えております、もう20年も前になりますが、当時、国際総合空手道連盟で事実上、松栄塾が主催した江戸川総合体育館で行った全日本大会は、1000名以上の参加者が集い当時としては最も大きな大会の一つではなかったかと思います、その後、メジャー団体の不公平な審判に意義を唱える他流派諸団体が、JKJOという審判機構を作り推進をするなか、様々な他流派やメジャー団体を外れた小団体が団結し、現在では少年空手の大会を開催すれば、千人近くの出場者を集えるという状況になりました。フルコンタクト空手の父であり創始者の大山倍達総裁は女子と少年の組手に反対していたことを思えば、実に皮肉な状況とも言えるでしょう。しかしながら、防具の発展やルールの整備を行い、かつて暴力空手や殺人空手と比喩されたフルコンタクト空手をここまで、武道スポーツとして確立した功績は大きいと思います。しかしながら、あまりにもスポーツ化して、試合そのものが目的となると、勝つためには何をしても構わないという、オリンピックにもみられる手段よりも結果という状況にもなりかねないと思います。


自分も正義は勝ってこそ証明されるとの信念で空手を続けてきたので、その状況も受け入れてはおりますが、それだけの評価ではなく、試合に向けて人一倍努力をする、結果はどうあれ挑戦を続ける少年達を、心から賛嘆する指導者でありたいと思っております  押忍