焼酎には、甲類と乙類 (本格焼酎)があるのは、前にも書きました。

でも中には、本格焼酎を装った甲類焼酎がいくつかあります。

(こんな言い方は怒られるかもしれませんが・・・)


そして多くの人が、これは「本格焼酎だ!」と思っているのです。


そのひとつが、しそ焼酎の“鍛高譚”(たんたかたん)です。

コンビにでもよく見かけるこの焼酎は香りがさわやかで、焼酎が苦手という人も気軽に楽しめます。

たんたかたん


この焼酎、実は「甲乙混和」で、つまり甲類に乙類を混ぜている焼酎。あくまでも甲類がメインです。


しそ焼酎は、ほかにも“若紫の君”というものがあります。


これはれっきとした本格焼酎。


でも、本格焼酎は造るのも大変で、時間もかかるため、乙類に比べちょっと割高になる上、流通量が少なくなるのです。

そのため、鍛高譚に押されまくり、

「しそ焼酎といえば鍛高譚」と言われているのが現実です。


「おいしければ何でもいいじゃん!!」といってしまえばそれまでですが、飲みの席のちょっとした雑学に最適です。


ちなみに、しそ焼酎を飲むときは、大葉をちぎって入れると香りがまして、さらにGOODです。

他にも、大葉をそのままいれ、唐辛子を1本いれる“金魚”という飲み方は、味だけでなく、見た目もかわいくて最高です。

唐辛子をそのまま入れるので、辛くはならないのでご安心を。


■焼酎データ■

  名称:鍛高譚(たんたかたん)

  主原料:甲類焼酎、デーツ、しそ

  アルコール度数:20度

  酒蔵:合同酒精株式会社

  生産地:北海道旭川市



  名称:若紫の君(わかむらさきのきみ)

  主原料:しそ

  アルコール度数:20~25度

  酒蔵:宝酒造株式会社