気が付けば。
二等兵としてアーミーズで軍務を始めてから、もう少しで二年経つんだと。
長月に入った時にふと思いまして。
そんな折、総統閣下から「二周年をしよう」と電報が入りました。
ああ、随分と永く民間人と共に歩んできたものだ。
そう、思いを馳せながらの長月でした。
二年。
気が付けば、大佐にまでなりました。
階級が上がる度に祝辞をくれる民間人に、俺は何か返せていたのでしょうか。
返せていたのなら、良いのに。
そして。
沢山の軍人を見送ってきました。
皆の背中を追いかけていた筈が、気が付けば追われる背になり。
こんな小さな背で。
頼りない背だったかもしれません。
それでも、「大佐」と呼んでくれる
大好きな軍人達と
大好きな民間人方。
有難う。
二年。
たった二年。
されど、二年。
一周年の時にも言った気がしますが…
一つの節目として。
この度の祝宴、是非足を運んで頂けたらと思います。
そして。
二年間の日々を支えてくれた民間人と軍人達へ感謝を。