九成宮醴泉銘を臨書しているのだけど

とても難しく

挫折に陥りそうになっていた。

筆が悪いのか、何が違うのか、、

ひたすら筆を動かして

欧陽詢の字に近づけようと必死に書く。

楷書を書く人の姿勢を動画で見たり

同業の書家にアドバイスを頂くも

苦戦していた。

それが5,60枚ほど書いているうちに見えてきた。

「四」の書き方だ。

横画と点。
特に点の右側面が
直線にならなかったが
欧陽詢の書き方の特徴を
見つけることができた。
一画目は少し軽やかに
二画目の横画は筆をついてから肘をあげ
穂先を中心に方向転換して勢いよく引く
格闘技の肘打ちのように。
折れに入る時に内側に入れ込み
筆管を左に傾け、
さらに三画目の点は
そのままの角度で打つ。
そうすることによって
右直線の鋭い点が書ける。
思わぬ発見。

欧陽詢の書き方は
力強い線と緩い線の力の抜き方にあった。
この手法は自己流であるけど
いけると思った。
ただ肩が疲れる。
明日はたぶん筋肉痛になることは確実。
もう少し慣れたら
変わってくるのだろうと思うけど…
とりあえずはこの手法で書けば
1109文字ある臨書はすぐ出来るかな!?






※九成宮醴泉銘とは

欧陽詢(557~641年)の書いた石碑

76歳の書。「楷書体の極即」(理想的な楷書)と言われる。

 

 

 

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