風信帖より第二通
忽披帖(こっぴ・こつひじょう)です
弘仁元年(810)9月13日(推定) 空海37歳頃と考えられます
半切3行(筆:兼毫、紙:手漉きニジミ大、墨:樹脂系墨液)
《現代語訳》
思いがけずもお手紙をいただき心が晴々としました。
貴重な御香をわざわざ届けてくださり、左衛士の督(かみ)
のお手紙も謹んで拝受しました。このところ法要が迫っており、
お手紙を拝見したり使いの方と話をする時間もありません。
法要が済みましたら早速拝見致します。使者の方にこの手紙を
託しますのでよろしく。
忙しい最中の手紙で
内容は簡潔でありながら書風が構築的
全体に大ぶりで重厚感があります
2行でも書いてみました
書き出しが特に重厚
この辺りの線質の変化が好きタノシー!
風信帖、忽恵帖に比べ
最後まで真っすぐ書かれています
やはり真筆は拓本と比べ筆遣いが良く分かるし
迫力がハンパないですね~
今度は原寸を小筆で書きたいですコフデヤラネバ