こんにちは!SYNTROPY毛髪科学の深淵へようこそオカメインコキラキラ

 

トリファクス愛用者だった私についにライバル出現びっくりびっくりびっくり

 

その名は

 

 

オラプレックス(Olaplex)の登場は、我々毛髪研究家にとっても「ヘアケアの歴史を塗り替えた」と言えるほどの衝撃でした。従来のトリートメントが「表面をコーティングして手触りを良くする」ものだったのに対し、オラプレックスは**「壊れた結合を分子レベルで繋ぎ直す」**という、全く異なるアプローチを取っています。

専門家の視点から、その驚異的なメカニズムを解説します。


1. 髪の骨格:ジスルフィド結合(S-S結合)

私たちの髪の約80〜90%は「ケラチン」というタンパク質でできています。このタンパク質の鎖同士を強力に結びつけ、髪の強度や弾力を支えているのが**「ジスルフィド結合(S−S結合)」**です。

ダメージで何が起きるのか?

カラー、パーマ、熱、紫外線などのストレスを受けると、この S−S 結合が切断されてしまいます。

  • 正常な状態: S−S(強固な結合)

  • ダメージ後: S−H(システイン残基と呼ばれる「手持ち無沙汰」な状態)

この切れた状態を放置すると、酸素と結びついて「システイン酸」という物質に変化し、髪がスカスカになり、切れ毛や枝毛の原因となります。


2. オラプレックスの主役:ビスアミノプロピルジグリコールジマレエート

オラプレックスの核心は、世界特許を取得している単一の成分、**「ビスアミノプロピルジグリコールジマレエート」**にあります。

この分子は、いわば**「結合の橋渡し役(クロスリンカー)」**です。

補修のステップ

  1. 索敵: 髪の内部に浸透し、ダメージで切り離された S−H(システイン基)を見つけ出します。

  2. 架橋(橋渡し): オラプレックスの分子が、離れ離れになった2つの S−H の間に割り込み、それらを物理的に繋ぎ合わせます。

  3. 再構築: 本来の S−S 結合に近い強度を持つ、新しい結合を形成します。

【研究者のひとこと】 一般的なトリートメントが「壁にペンキを塗って隠す」作業だとすれば、オラプレックスは「崩れたレンガの壁に新しいモルタルを流し込んで、構造そのものを再建する」作業に近いのです。


3. なぜ「オラプレックス」だけが特別なのか?

「タンパク質を補給する」トリートメントは他にもありますが、オラプレックスが唯一無二と言われる理由は、その**「反応速度」と「安定性」**にあります。

特徴 従来のトリートメント オラプレックス
アプローチ 油分やケラチンの「穴埋め」 分子レベルの「ボンド(結合)形成」
持続性 シャンプーで徐々に流出 内部結合のため、効果が長く続く
仕上がり しっとり、重くなる 髪本来のハリ・コシが戻る

 


まとめ:髪は「修復」できる時代へ

オラプレックスの最大の功績は、「一度壊れたら治らない」とされていた髪の内部構造を、化学的なアプローチで再構築可能にしたことにあります。これにより、以前なら断髪するしかなかったようなハイダメージ毛でも、デザインを楽しむことが可能になりました。

もし、あなたがブリーチやパーマを繰り返していて、「トリートメントをしても翌日には戻ってしまう」と感じているなら、それは表面ではなく**「内部の結合」**が悲鳴を上げている証拠かもしれません。

 

 

 

そして、、、、、、

 

研究家として、各製品がどのように「結合の再構築」に関わっているのか、その役割分担を整理して解説します。

オラプレックスのホームケアシリーズには番号が付いていますが、実はこれ、**「集中補修」「日常の保護」**の2つのカテゴリーに分かれています。


1. 最重要:集中補修(週1〜2回のボンドサイエンス)

ここがオラプレックスの真骨頂です。いわゆる「トリートメント」ではなく、髪の内部結合作業を自宅で行うためのステップです。

製品番号 名称 研究家のアドバイス
No.0 インテンシブ ボンドビルディング トリートメント **「ブースター」**です。No.3の浸透を最大化するための呼び水。乾いた髪に使い、後続の成分が入りやすい道筋を作ります。
No.3 ヘアパーフェクター **「主役」**です。最も高濃度に結合補修成分が含まれています。シャンプー前の濡れた髪に塗布し、最低10分(理想は20分以上)置くことで、内部の$S-S$結合をじっくり繋ぎ直します。

【ここがポイント!】

No.3はコンディショナーではありません。髪をコーティングするのではなく、内部を「修復」する作業です。そのため、使用後は必ずシャンプー(No.4)とコンディショナー(No.5)で仕上げる必要があります。


2. 日常ケア:維持と保護(毎日のルーティン)

集中補修で作った結合を、日々のダメージ(摩擦、熱、紫外線)から守り抜くためのラインナップです。

洗う・整える

  • No.4(シャンプー) & No.5(コンディショナー)

    • 洗浄中も結合補修成分を補い、髪のpHバランスを整えます。市販品との違いは、髪を「洗いながら強化する」という発想にあります。

仕上げる(アウトバス)

  • No.6 ボンドスムーサー(クリーム)

    • 保水力を高め、うねりや広がりを抑えます。ドライヤーの熱から守る「盾」の役割です。

  • No.7 ボンディングオイル(オイル)

    • 結合補修成分を配合した、極めて珍しいオイル。230℃までの耐熱性があり、アイロンを多用する方には必須の「断熱材」です。

  • No.9 ボンドプロテクター(セラム)

    • アンチポリューション(大気汚染物質)から髪を守る「バリア」。シリコンフリーで、驚くほど軽い仕上がりになります。


3. 研究家が推奨する「最強の組み合わせ」

もしあなたが「最速で結果を出したい」のであれば、以下の**「フル・リノベーション・フロー」**を推奨します。

  1. 導入 (No.0): 乾いた髪に塗布して10分放置。

  2. 結合 (No.3): No.0を流さず上から重ね塗りして、さらに20分放置。

  3. 洗浄 (No.4): しっかり洗い流し、汚れを落とす。

  4. 封印 (No.5): 栄養を閉じ込め、キューティクルを整える。

  5. 保護 (No.6 + No.7): 濡れた髪に混ぜて塗布。ドライヤーで仕上げ。


最後に:使い分けの極意

オラプレックスは、**「No.3さえあれば、ある程度の修復は可能」**です。しかし、ダメージが深刻な場合や、カラーの褪色を防ぎたい場合は、No.4やNo.5を併用することで、No.3で繋ぎ直した結合が再び切れるのを防ぐことができます。

研究家からのアドバイス:

「高いから少しずつ使う」よりも、「週に1回、No.0とNo.3をたっぷり使って20分置く」ほうが、化学反応の効率としては圧倒的に高いです。