参考文献: 日本大腸肛門病会誌541373-382,,2001
岡空肛門科
患者集団
2年間に経験した肛門痛症例27例. 男女比17:10.
分類と治療
高野らの分類による
(1) 尾骨痛は4例ですべて男性, 1例のみ局所麻酔剤の局注により軽快し, 他の3例は説明のみで軽快した.
(2) 仙骨痛症例は認められなかった.
(3)肛門挙筋痛の症例は15例で, 男女比は7:8, 女性のほとんどはこの群であった. (←確かに私にも)
持続する疼痛を訴える2例に中枢性筋弛緩剤を処方し軽快した. 1例には直腸脱を伴っており, 直腸脱の手術を行ったところ軽快した. 中等度の症例2例には局所麻酔剤の外用により軽快した.
(4)消散性直腸痛症例は6例で, 全例青年期の男性.
経過を観察したところほぼ軽快した.
(5)痛みのみを訴えて所見のない,分類不能例を2例認めた.
特別な症例1例
参考文献 376 ページに興味深い1例が記述されています。
痔瘻と痔核脱肛の手術を受けて肛門後壁の疼痛を自覚し、再手術(痔核根治手術)後痛みがひどくなり左に内括約筋に硬結ができた症例です。主治医は週一回に用指によるマッサージとステロイド剤、麻酔局注、低周波電気治療を繰り返して、数年してやっと軽快したようです。
具体的な内容は割愛させていただき、本文をご参考いただければと思います。
岡空先生は「専門の肛門科の診療所でも,大した所見がないのに痛みを取るという目的で容易に手術をする診療所がある」と指摘しました。
マッサージや低周波電気治療は、時間がかかるわりに保険請求が難しいと聞きました。お忙しい診療の中、そこまで加療してくださる先生は、本当にいい先生だと思います。
以下の記事より岡空肛門科が閉院され、先生は別の病院に転職されたようです。
http://torenddaituiseki.seesaa.net/article/425634020.html