肛門痛によく効いた神経ブロックは、残念ながら産後縫合の瘢痕痛に無効。
ペインクリニックの先生が効かないかもと仰って、ダメ元で神経ブロックを実施してくださったのですが、やっぱり効きませんでした。
そして、タリージェ、サインバルタなど色々試してみましたが、トラムセットが一番効いています。
1日3錠から始め、1週〜2週ごとに徐々減量し、やっと痛みが落ち着きました。
とても良い鎮痛剤です!
ただし、副作用も苦しいです。
私の経験した副作用は主に2種類。
u受容体への作用による便秘と、ドパミンD2 受容体への刺激により眩暈と嘔吐です。
前者にスインプロイクという高価な薬があり、オピオイド誘発性便秘症の治療に用いられます。自分の体験としては、便秘の緩和に限界があります。この薬剤の用量は、鎮痛剤の摂取量と関係なく1日1錠です。なぜでしょうか?錠数を増やしたら、効果が増えないでしょうか?
眩暈と嘔吐にはドパミンD2 受容体拮抗薬で治療します。結構効きます。眩暈と嘔吐で死にそうなところ、1錠で世界が晴れます。ただし、長く飲むと副作用があるのと、眩暈と嘔吐がどんどん消失していく場合が多いことから、初期のみ投与されるそうです。私の体質は、残念ながら慣れません。トラムセットを飲んでいる限り、ドパミンD2 受容体拮抗薬が必須です。
トラムセットは、オピオイド鎮痛剤の中で副作用が一番少ないとされています。
がん痛と戦っている患者は、それより強いオピオイド鎮痛剤を使っている人が多いと思います。痛みは抑えられますが、消化器系の副作用がお辛いでしょう。
強い痛みと戦っている患者のQuality of Lifeを向上させるため、副作用の少ない鎮痛剤やその副作用を治療する医薬品をもっともっと開発してほしいですね。