(私の体験とコメントは青字)
患者集団
文献から、直腸肛門痛は女性がやや多いようです。
痛みの原因として、
- 肛門周囲の神経や筋肉の異常(勉強ノートはそれらを中心に)、
- 瘢痕痛や括約筋切断など
が考えられるようです。
瘢痕痛を悩む方も多いようですが、残念ながらまともな文献は見つかりませんでした。肥厚瘢痕に対して、瘢痕切除(肛門形成術?)や、ステロイド局注などの治療が行われているようです。
海外SNSでは、肛門術後過剰瘢痕形成の患者さんは形成外科や熱傷センターへ紹介されることがあるようです。ステロイド局注、ヘパリン類似物軟膏、熱傷に用いる軟膏、特殊なテープなどで対応されているようです。
勉強ノートに述べている直腸肛門痛は、主に肛門周囲の神経や筋肉の異常によるものです。指診は圧痛点の確認に極めて重要で、先生によって確認方法は様々のようです。
自分の経験から圧痛点の特定がかなり難しいと感じています。医師の経験や腕によるのはもちろんですが、患者の自覚症状を信じた上で時間をじっくりかけて丁寧に指診いただかないと、圧痛点が見つからないでしょう。
勉強ノートに左側と後方に圧痛が認めらた患者が多いようです(自分もそうです)。圧痛点が確認されても神経痛なのか、筋肉痛なのか、特定手段がありません(肛門科と麻酔科医師に確認済)。
肛門周囲の筋肉に、恥骨直腸筋、内・外括約筋、肛門挙筋などがあるようです。
以下のページで各種の筋肉がわかりやすく説明されています。
https://gastro.igaku-shoin.co.jp/words/肛門・肛門管の解剖用語
勉強ノートに高率に恥骨直腸筋に圧痛、括約筋が硬いなどが書かれています。
肛門を支配する神経に、自律神経の下腹神経と骨盤神経、体性神経の陰部神経があります。
いくつかの文献で陰部神経に沿って圧痛点や硬結を確認していると書かれています。
肛門周囲の筋肉と神経について、寺本龍生, 1990 を参考して以下のようにかいてみました。
角度を変えると、筋肉は以下ように見えます。
https://gastro.igaku-shoin.co.jp/words/肛門・肛門管の解剖用語 から引用しました。
筋肉と神経をまとめた以下のサイドもわかりやすいです。
ちなみに、私は肛門挙筋痛、陰部神経痛、骨盤神経痛、括約筋痙攣、瘢痕拘縮などと診断されたことがあります。
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私は医療従事者でありません。医学知識を教えているわけではありません。医療施設に対する評価もしません。私はただの術後の後遺症に苦しんでいる患者です。自分が良くなるために勉強しています。間違えたところがありましたら、ご教授していただければ助かります。