術後肛門痛の勉強ノートの論文に神経ブロックの治療が高頻度に用いられています。
私も現在ペインクリニックで神経ブロック治療を受けています。
神経ブロックの意義は、
「知覚神経ブロックによる除痛効果」、
「交感神経ブロックによる血行改善効果」、
そしてこれらの作用に基づく「痛みの悪循環を遮断する効果」
にあります。
(日本ペインクリニック学会から引用)
下図がわかりやすいので、すけながペインクリニックから引用しました。
https://sukenaga-pain.com/nerve_block.html
もっと専門的な図はこちらです。吉田鉄郎 2004により引用。
肛門痛に対して、仙骨硬膜外、不対神経節、陰部神経のブロック治療があります。対応部位はその順に狭って行きます。外来でよく行われるのは、仙骨硬膜外で手技が簡単で安全性も高いそうです。
私は週一に仙骨硬膜外を受けています。1回目受けた時に半年ぶりに「違和感も痛みもないお尻が帰ってきた!あれはお尻の本当のあるべき姿です!」と思いました。
残念ながら麻酔効果は数時間だけでした。
順調の流れとして、注射の効果がどんどん延長し、注射の間隔が長くなっていくと。
個人差は結構あり、勉強ノートに2〜150回と書いた論文もありました。保険上は週1回のみで、月3ー4回のみ認められるそうです。
自費でも良いので、早めに痛みから解放されたいです
勉強ノートに記述されているのは、ほぼ局所麻酔薬を使った一時的に神経伝達を遮断するものです。高周波熱凝固、パルス高周波法という神経の働きを長期間抑える方法もあります。効果は数か月から1~2年。
仙骨硬膜外で治れなかったら、不対神経節を高周波法で長期的遮断する治療に進めたいと考えています。
以下の論文は不対神経節ブロックによる血流改善効果を報告しています。
神経ブロックにもっと詳しく知りたい方は、以下のブログにご参照ください。
術後の慢性肛門痛には神経ブロックの治療だけでは不十分です。
「直腸肛門痛は多くの慢性疼痛と同様単独の治療法では奏功しないため, 多面的な方法で治療すべき」ー 松島病院
次の「勉強ノートまとめ」に薬物治療について述べます。
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私は医療従事者でありません。医学知識を教えているわけではありません。医療施設に対する評価もしません。私はただの術後の後遺症に苦しんでいる患者です。自分が良くなるために勉強しています。間違えところがありましたら、教授していただければ助かります。