タイバニ最終回上映会イベントについて その2 | 新・狂人ブログ~暁は燃えているか!~

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(ウェブリブログに引っ越しました。こちらはリンク置き場となっております)

(その1からの続き)

 休憩を挟み、再びスクリーンにバルト9のイベント会場が映し出されると、今度は監督のさとうけいいち氏、脚本・ストーリー構成の西田征史氏、キャラクターデザインの桂正和氏、プロデューサーの田村一彦氏、同・松井千夏氏が壇上に登場。最終回上映までの約40分間、ツイッターで寄せられた質問なども交えた、タイバニ制作秘話の数々が披露される事に。

 下記はその一例。
 ・当初の仮タイトルは「シーカーズ」(「追跡者」の意味)と「バスティ&バーナビー」
 ・ほぼ「バスティ~」に決まりかけていた時、松井Pの「『バスティ』には、『巨乳』という意味があるそうなので…」との一言でボツに。
 ・当初バニーの能力は、身軽で俊敏なウサギのイメージから「瞬間移動」で、タイガーと同じ能力ではなかった。また、鉄板をすり抜けられないなど、能力に制約があった。
 ・キャラデザの桂氏は、ほとんど何も知らされずにデザイン注文をされていた。
 ・タイガーのデザインだけなかなか決まらず、最後はプロデューサーがわざわざロンドンのジャパンエキスポまで完成図案を取りに行った。
 ・折神=イワンがイケメンなのは、松井Pが氏に「超美形にしてくれ」と頼んだから。それを見たスタッフ一同は、あまりのイケメンぶりに急遽、折神のメイン回を作る事になったとか。
 ・脚本は今年2月に完成し、ストーリー上ほとんど変更はなかったものの、当初シリーズ途中で死ぬ予定だった牛角さんのツイッター人気がハンパないのに焦り、結局最後まで生き延びる形となった。
 ・実はもう一人、「禅ビースト」という和風のヒーローが登場予定だったが、折神とキャラがかぶるのでボツになった。

 等々々。

 普段では絶対に聞けないような内容に、観客一同興味津々。さらに、ブルーレイとDVDの最終巻である9巻初回限定版には、先生書下ろしイラスト入り全巻収納ボックスがついてくるとの告知には、ファンから「オォーー!!」と大歓声が。
 また、タイガーのヒーロースーツデザインについて触れられた際には、「それは今度発売される画集を見ていただければ…」と、しっかり宣伝を入れる一幕も。何でも「今までで一番苦労した」だけあって、相当枚数を描かれてらっしゃるそうなので、今から発売が待ち遠しいところ。


 さて。楽しい暴露話もといトークも終了したところで、いよいよ本日のメインイベントである、タイバニ最終回本編がスタート。会場にいる全員が一斉にケータイを取り出し、ツイートを開始する。
 
 ところが、さすがに最終回だけあって急展開に次ぐ急展開。
 未見の方のため、詳しい内容は書けないが、とにかく、大ドンデン返しあり、お約束あり、爽快感あり、謎あり、そしてお姫様抱っこありの壮絶すぎる内容に、全員画面に目が釘付け。
 隙を見てケータイを操作しようとするも、その間に状況が目まぐるしく変わり、再び手を止めてスクリーンを凝視。ハッと我に返り再び実況、しかしまたその間に…の繰り返しで、ツイートが追いつかない状態に。
 プロデューサーさんの「最終回でも、いい意味で裏切っていきます」との言葉通り、まったく持ってしてやられた。最初からこうなる事を予測した上で、後でもう一度上映すると決めていたのなら、こちらとしてはお手上げと言わざるを得ない。クッソー、最後までやってくれた。

 しかし、何より全員を歓喜させたのは、本編終了後に映し出された「NEXT PROJECT始動!!」の文字。小生自身、思わず雄叫び(=奇声)を挙げてしまい、周囲の人達を今まで以上に怯えさせてしまった。
 そうだよな、アレで終わっちゃいけないよな。まだウロボロス事件も完結してないし、ルナティックとの決着もついてないし。
 何より、ちゃんがコピーした「マグネット能力」も誰のモノなのか謎のままなんで、まだまだオジサンバニーちゃんのヒーローストーリーは終わらないよな、オイ!!ヒャッハーーーーー!!


 …失礼。取り乱した。
 それから2度目の休憩の後、スタッフの選んだベストセレクション・エピソードと、最終回をもう一度上映し、今回のイベントは無事終了を迎えた。
 途中、音声に乱れが生じたり、ツイート画面が消えるなどのトラブルも多少見受けられたが、全体的に見れば大満足のイベントで、慢性睡眠不足の中、わざわざ眠眠打破2本を実装して臨むだけの価値は十二分以上にあった。
 できれば、同会場に訪れた何人かと相互フォローしたかったが、周囲はお嬢様だらけのため声をかけづらく、また強烈に眠かったので、大人しく帰宅することに。


 アイディアの枯渇、体制の弱体化など、アニメに限らずエンタメ業界全体が底打ち状態にあると言われて久しい昨今。久々に「大人の本気」を見せつけてくれる作品に出逢えた事に対し、心から感謝したい。
 見た目の奇抜さや変化球に囚われず、いい物・愛される物を作り上げていく具体的構築論を、本作は指し示している。いわば本作は、ある種のエポックメイキングであると同時に、21世紀型商業娯楽作品の新たなる雛形になるであろうと推測する。
 もっとも、どこかのソーシャルゲームの社長よろしく、流行りモノのマネだけして金が稼げるほど、エンターテイメントは甘くないし、甘くてはいかんのだが…。

 とにかく、本作に関わった全ての人達と、今回のイベントに参加された全ての人達に言いたい。

 ありがとう!そして………、ありがとう!!

 じゃあ、本日はこの辺で。








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