
「QED」シリーズで知られる高田崇史原作の児童向け小説を、スタジオぴえろ制作、「NARUTO -ナルト-」シリーズの川崎博嗣監督でアニメ映画化。
ふざけんなボケナス。
今のところ、本作を観終えた小生を心境を、諸兄姉にもっとも分かりやすく、且つダイレクトに伝える言葉はコレしか思いつかない。
とにかく酷い。酷すぎる。子供騙しも甚だしい。アニメを、否、映画そのものを完全にナメくさっとる。こんなモノが今後も平然と商業ベースで罷り通るなら、日本映画界・アニメ界に未来はないと断言しておく。
平凡な中学生が、ある日突然平安時代にタイムスリップ。彼を召喚した僧侶から「オロチ」という強大な魔物を操る力を持つ一族の末裔だと聞かされ、訳も分からないまま鬼との戦いに巻き込まれていく…とまあ、今日日どこの引きこもり中学生が考えたんですか?と疑いたくなるような内容で、オリジナリティ、目新しさ、面白みはまるでゼロ。ナッシング。
本作で唯一の長所と言える、鬼の正体の件に関しても、設定をさっぱり活かせていないばかりか、途中から出てくる化け物連中のせいで、存在自体がグダグダのうやむやに。
おそらく「もののけ姫」的な、善悪を超越した異種族の対立をやりたかったのだと察するが、あまりに構図や背景構築が稚拙のために、もはや劣化コピーとも呼べない噴飯モノの出来に。ナンセンス。
登場人物がムダに多いのに、まともに動いているのはほんの数人で、繋がりも薄っぺらい事この上ないというお粗末さ(「まともに」動いていたかはさておき)。
特に四天王は、せめて登場がもう少し早く、且つ、主人公とのエピソードを2,3加えていれば、評価をグンと挙げるジャンピングボードになり得たはず。にも関わらず、その個性を完全に封殺し、いてもいなくてもどうでもいいようなキャラに落としてしまっているとは、全く持って情けない。
キャラクターポジショニングの何たるかを、まったく心得ていない事を露呈する案件といえる。
極めつけは、「ボクは戦いたくないんだー」「話し合えばなんとかー」とかほざいてた分際で、結局最後はラスボスに吹っ飛ばされて大ピンチ→いきなりスーパーパワー覚醒→フルボッコのダメ映画の王道パターンをブチかまし、全部ドッチラケにしちゃった主人公のヘボさ加減と、あんだけ綿密、慎重に実行してたっぽい計画を、同じくブチギレて巨大化→大暴れ→ボコられて退場→イイハナダナースマイル&ハッピーエンドのパーフェクトダメコンボでオジャンにしちゃう、ラスボスのオシャレさん具合。
途中で誰も気がつかなかったのか不思議なぐらい、大破綻の大崩壊ストーリーで、君達ちょっとバカなんじゃないのかな?という励ましの言葉しか出てこない。
そもそも、平安京を滅茶苦茶にしたら、現代にどんな影響があるか、もしかしたら歴史が変わってしまうんじゃないか等のリスクについて、何にも語られていない時点で、SFモノとしては失格。まして影響らしい影響が、あんな石っころだけとは、呆れすぎて失笑すらできない。
脚本の欄に、小生の尊敬する荒川稔久氏の名もクレジットされていたが、氏の才能を持ってして、なぜこの程度の話ししか構築できなかったのか。
というかこの脚本、本当に氏が書いたのか?「ゴーカイジャー」の執筆でお忙しいし、実は3行ぐらいしか書いてらっしゃらないんじゃないのか?
それともなにか?小生の与り知らないところには、適当な単語を入力したら、コンピューターが勝手にネットや資料からエピソードをかき集めてきて、シナリオ丸々一本見繕ってくれるソフトでもあるのか?
そうでもなければ、いい大人が揃いも揃って、ここまで酷い内容に着地できるはずがない。なかなか便利なソフトのようなので、是非とも開発元と販売元をお教え願いたいものである。
今すぐぶっ潰しに行くんで。
しかし、ここまで目的の不明な作品も珍しい。果たしてコレは、どの年代の、どういった趣味趣向を持つ、男女のどちらに、何を伝えたくて、あるいは何を見せたくて作られた映画なのか。
それともまさか「自分ところの会社は、こんなアニメ作れますよ~」的な、いわば宣伝目的で作られたのではあるまいな。
そうであろうとなかろうと、背景ぐらいもう少し気合入れて描け。モブキャラの顔でも手ぇ抜くな。走ってる馬の影ぐらいちゃんと描きやがれ。
貴様等それでもプロか。それで飯食ってるって自覚あるのか。アニメ氷河期のこのご時勢、そんな体たらくでいつ食い扶持がなくなっても知らんぞ!
「豆富小僧」のあまりの出来に、もうしばらくこんな酷い劇場アニメに遭遇する事はないだろうと高をくくっていたが、1週間も経たずに出会ってしまうとは。これは何かの罰か?小生、なんか人道に悖るような悪い事したか?
観ながら泣いてしまった映画はたくさんあるが、憤りを憶えた映画なんてのは、おそらく「デビルマン」以来だ。オロチのコンセプトデザインで参加された大友克洋先生と、劇中音楽を担当された宇崎竜童氏には申し訳ないが、正直、声を大にしてこう言わざるを得ない。
観る価値なし!
なお、今回はあまりに不愉快なものを見せられたため、採点を拒否させていただきます。あしからず。
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