友人が被災地に3日から行っていたらしい。

目的はボランティアに参加する事。


TVで何度も映像を見ても、

おんなじ日本にいるのに

どこか現実味がない。


でも、友人の話を聞くと少しだけ

実感した。


メディアでは取り上げられない現実を

少しでも伝える事が出来ればと思う。


被災地に近づくにつれ、一番現実離れしたのは

におい』らしい。

それは潮のにおいとかではなく、

色々なものが腐敗したり、混ざりあったりした

ゴミ捨て場のようなものがより強烈だったようだ。


それは間違いなくTVでは知りえなかったもの。


そんな中での生活。

TVでは芸能人が被災地を訪れて『潮のにおいがします』なんて

言ってたけど…

そんなコメントが出るはずがないと、

友人は言う。


実際に彼が撮ってきた写真を一部紹介させてもらう。


まずは駅。


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え?駅?どこが?

ここはまだ石巻に比べて被害が少ないところらしい。

ここには駅があったようだ。


つづいて

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タンクが建物に突っ込んでいる。

ゆうに20mはあるタンク。

これが建物を襲う光景を想像できるだろうか?

一瞬、ヒーロー物のジオラマかと思ってしまうほど

現実離れしている。


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誰もが知るあの建物も。


堤防がないため、満潮になると海と街との境目がなくなる。

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友人が言うには、メディアがフューチャーしている

部分はほんの一部であるという点である。

現地に入った時、カメラのシャッターを切る事も

ためらったらしい。

それほど現実は現実離れしていたようで、

被災地の人に声をかける事も出来かったようだ。


少しだけ話す事が出来た人がいうには、

被災してすぐの時は、もちろん警察もいなくて

明日がどうなるかも見えない状態であり、

せっかく手に入れた食糧も強奪されたそうだ。


大切な人を震災で亡くした悲しみを十分に受け止める

間もなく、

明日の為に必死で生きなければならない。

もちろん精神を病んでしまった人も多い。


それでも今はかなり復興に向けて進行しているらしく

震災当時に比べれば数カ月でずいぶん環境は変わったようだ。


最後に友人に聞いてみた。

実際に被災地に足を運んで何を思った?

彼は『自分の無力さを知った』と答えた。

被災地に被災者に向けて語れるメッセージを

未だ彼は見つけられないという。