いつものように座り


いつものように事を済まし。


いつものようにボタンを押す。


「ふう。」


そしていつものように「止まる」のボタンを・・・


ん?


んんん?


ウォシュレットが止まらない。


まじか!?


何度も「止」を連打する。


うおおおおおおおおおおおおおお!


まじか!?


トマラナイ。


さて、どうしたものか・・・?


立てない。


そう。


立てないのだ。


いつまでも俺の菊門をKNOCKし続ける噴水。


「痛い!」


痛いぞ!この野郎!


俺のナイーブな箇所は執拗に続く水の攻撃に

すでに悲鳴をあげている。


こんな話を思い出す・・・


【刑務所で男性死亡!行き過ぎた体罰。放水20分以上!】


そう。ある刑務所で罰則として肛門に放水を浴び続けた囚人が

死んでしまった事件があった。


うすれゆく意識の中


俺は見出しを考えていた・・・



【決して水には流さない!遺族激怒!TOTO製ウォシュレットで男性死亡】



FUCK!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


脱出しなくては!!!!


そうだ!便座でフタをしよう。


トイレットペーパーでノズルを押さえて

素早くフタをしよう。


多少便所が水浸しになるのは仕方の無い事だ。


頭の中で完璧なシュミレーションを行う。


その時だった!


ピィイイイイイイイイイイ


けたたましいブザー音と共にパネルのランプが全て点灯し、何故か止まった。


この機械・・・


どうやら力尽きたようだ・・・



ほとばしる痛みをお尻に感じながら

俺は戦場(便所)を後にした・・・・