【㊗️優勝おめでとう!!WBC🇯🇵日本×🇺🇸アメリカ戦……世界球界史上に侍ジャパンの名を刻む最高のゲームをありがとう‼︎】
■『【WBC】栗山監督の帽子のツバに手書きで書き込まれた背番号「51」』
第5回WBCは侍ジャパンの3大会ぶり3度目の優勝で幕を閉じた。▶︎今大会は栗山英樹監督(61)の選手起用、采配が光ったが舞台裏ではファインプレーもあった。▶︎3月2日、名古屋。▶︎栗山監督は帽子に「魂」を宿していた。▶︎ツバの裏側、それも右上部分に手書きで「51」と書き込まれていた。▶︎3月1日に左脇腹を痛めて無念の出場辞退となった鈴木誠也外野手(28=カブス)の背番号だ。▶︎右翼手ということで右上に書き込んだのだろう。
帽子は必ず試合で身に着け、着脱の際に目に入る。▶︎選手はベンチにユニホームを飾るなど出場はかなわなかった鈴木とともに戦っていたのだ。▶︎表にでることはなかったが、チーム内の人間は気付いていたはずで、チームの結束も、指揮官への信頼もおのずと高まったのは間違いない。▶︎ダルビッシュ有投手(36=パドレス)、大谷翔平投手(28=エンゼルス)、吉田正尚外野手(29=レッドソックス)を筆頭に最強侍を招集できたのも栗山監督の人徳だ。▶︎勝つべくして勝ったということだ[*東スポWEB 2023.03.23付記事抜粋]
■『野球のWBC、🇯🇵日本が🇺🇸アメリカ下し優勝…「世界が大谷を目撃」と🇺🇸米監督』
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は3月21日(日本時間3月22日)、🇺🇸米マイアミで決勝があり、🇯🇵日本が前回優勝の🇺🇸アメリカを3-2で下し、3度目の優勝を果たした。▶︎🇯🇵日本のスター選手の大谷翔平(28)は9回に投手として登板。▶︎最後は🇺🇸アメリカの主将で、ロサンゼルス・エンゼルスのチームメイトでもあるマイク・トラウト(31)を三振で仕留めた。▶︎🇯🇵日本はWBCの最初の2大会(2006、2009年)で優勝していた。▶︎大谷は大会の最優秀選手(MVP)に選ばれた。▶︎試合後の記者会見で大谷は、「今後の野球人生においても素晴らしい経験になったんじゃないかなと思います」と話した。▶︎「小さいころから夢見てきましたし、この大会で優勝することを目標の一つにしてきたので(中略)自分にとって素晴らしい経験になっています」▶︎大谷はベストナイン(ポジション別MVP)にも指名打者と投手で選ばれた。
◆🇺🇸米球界2大選手の対決
第5回の今大会は、最後の最後でメジャーリーグを代表する2選手の対決になった。▶︎大谷は2021年、🇺🇸米大リーグ(MLB)史上初の、投手と打者の両方でオールスターゲームに選出された選手となった。▶︎トラウトは2019年、総額4億2650万ドル(当時のレートで約480億円)とされる世界のスポーツ界の最高額で12年の延長契約にサインした。▶︎大谷がこの日、満員の3万6098人の観客を前にトラウトを抑え込むと、チームメイトと🇯🇵日本のファンらが歓喜した。▶︎トラウトは、「野球ファンの誰もが見たかった場面だったと思う。▶︎1回戦は彼の勝ちだ」と笑顔で話した。▶︎🇺🇸アメリカのマーク・デローサ監督は、「今夜の勝者は野球界だ」と言い、こう続けた。▶︎「マイキー(トラウト)が大谷相手に一発打って、思い通りの展開になるのを期待していた」▶︎「世界中が大谷の大舞台で闘う活躍ぶりを見ることになった。▶︎台本でそうなっていたようだった。▶︎ただ、別の展開になってほしかった」
◆「🇯🇵日本の野球が世界に通用」
決勝で先制したのは、スター選手ぞろいの🇺🇸アメリカだった。▶︎2回表、フィラデルフィア・フィリーズの遊撃手トレイ・ターナーが、WBC単一大会記録と並ぶ今大会5本目のホームランを放った。▶︎🇯🇵日本は直後の2回裏、村上宗隆のホームランなどで2-1と逆転。▶︎4回には岡本和真がホームランを打ってリードを広げた。▶︎🇺🇸アメリカは8回、カイル・シュワーバーがホームランを放ち、1点差に迫った。▶︎しかし9回、大谷がトラウトとの対決を制し、🇯🇵日本が優勝を決めた。▶︎大谷は試合後、「打たれても抑えても悔いの残らない球を投げたいなと思った。▶︎何とか抑えられて良かった」と話した。▶︎「🇯🇵日本の野球が世界に通用したことがうれしい」▶︎🇺🇸アメリカのデローサ監督は、「選手たちはがっかりしているが、チームとしてまとまった姿は、この上ないほど誇らしい。▶︎みんな本当に絆を深め、一緒にいることを楽しんでいた」と話した。▶︎次回のWBCは2026年に開催の予定。▶︎大谷は🇯🇵日本が今後も勝ち続けることが大事だとの考えを示した。▶︎大谷は試合後の会見で、世界一の選手について問われると、「きょう勝ったからと言って達成されたとは言えない。▶︎通過点としてそこに向かっていきたい」と返答。▶︎🇯🇵日本のチームについては、連覇に向けてスタートしたばかりだとした[*BBC News 2023.03.23付記事抜粋/出典:Japan edge USA to win World Baseball Classic]
▶️ヒートアップするメディア報道には多少辟易の感はあるが、それを差し引いたとしても、大谷翔平選手の存在は唯一無二と言っても過言ではないだろう。私は、三位一体(心・技・体)をこれほど体現した人物を今まで見たことがない〆
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■『WBC優勝が皮肉にも「野球離れ」に拍車をかけかねない理由』
◆WBC優勝の盛り上げ方、間違えると野球人口が減る?
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で侍ジャパンが🇺🇸アメリカを下して、14年ぶりに世界一の座を奪還した。▶︎一夜明けてもその興奮は冷めやらぬ状況で、多くの人々が歓喜と熱狂に包まれる中で、一部からは「世界一効果」を期待する声もあがっている。▶︎今回の優勝による経済効果は600億円とも試算されたので、コロナ不況で落ち込んだ国内景気も少しは上向くのではないか。▶︎また、「深刻な野球離れ」が進行していると言われる子どもたちの野球人口も増えていくのではないか、というわけだ。▶︎ただ、そんな淡い希望を打ち砕くようで大変心苦しいのだが、今回の「世界一」でそのようなプラス効果が出る可能性は低いだろう。▶︎2009年にWBCで世界一に輝いた後も、瞬間風速的な特需はあったが、🇯🇵日本経済が回復したということはない。▶︎今回も優勝パレードやセール等による特需はあるだろうが、中長期的に景気が上向くことなどありえない。▶︎これは冷静に考えれば当然で、🇯🇵日本経済低迷の大きな要因のひとつに、🇯🇵日本だけが低賃金をキープして産業の新陳代謝を怠ってきた、という構造的な問題があるからだ。▶︎これは「ムード」や「元気」でどうにかなる話ではない。▶︎また、プロ野球人気への影響も微妙だ。▶︎一般社団法人日本野球機構の公式戦入場者数を見ると、確かに世界一に輝いた2009年の入場者数は前年に比べて増えた。▶︎が、翌2010年は2009年よりも少なくなって2012年まで右肩下がりだ。▶︎残念ながら「世界一」の効果はそれほど大きくないのだ。▶︎「暗いニュースばかりの中で、久々の明るい話題で🇯🇵日本がいい雰囲気になった中で、重箱の隅をつつくようなことを言うんじゃない」とお叱りを受けるかもしれないが、このようなことをあえて指摘させていただいたのは、野球というスポーツのさらなる発展のためだ。▶︎🇯🇵日本人の悪いクセのひとつに、スポーツでの勝利を、「国威発揚」とか「景気回復」という下心に結びつけてしまうというところがある。▶︎しかも、そういうセコいことをやっていると、そのスポーツ自体まで盛り下がってしまう場合もあるからだ。▶︎つまり、今回のWBCの優勝に便乗して「世の中を元気に」「これを景気回復の起爆剤に」なんて叫んでいると、プロ野球の人気が上がるどころか、逆に盛り下がって子どもたちの「野球離れ」に拍車がかかってしまう恐れがあるのだ。
◆東京五輪の典型的な「国威発揚」と「景気回復」
そんな戯言はまったく受け入れられないという人も多いだろうが、我々は2年ほど前、その典型的なモデルケースを目撃している。▶︎東京2020だ。▶︎開催直前は「アスリートファースト」という言葉がやたらと叫ばれたが、実は東京2020の招致段階で、それは二の次、三の次で、メインの目的は「国威発揚」と「景気回復」だった。▶︎例えば、2016年8月21日に放送された「おはよう日本」(NHK)では「五輪開催5つのメリット」をスタジオで説明していたのだが、そこでNHK解説委員が真っ先にあげたのは「国威発揚」だった。▶︎こういうスポーツナショナリズムを、オリンピック憲章では明確に否定しているので当時、大きな話題になった。▶︎ただ、この解説委員が特殊な思考の持ち主だったというわけではない。▶︎当時、🇯🇵日本の知識人は「五輪が国力回復の起爆剤となる」と常識のように語っていた。▶︎だから、安倍晋三首相(当時)も招致決定後、世界に向けてこのように演説しているのだ。▶︎「15年続いたデフレ、縮み志向の経済を、オリンピック開催決定を起爆剤として払しょくしていきたい」▶︎もちろん、一般庶民の中にも「五輪=国力回復の起爆剤」と捉える人はかなりいた。▶︎クロス・マーケティングが2017年5月に20~69歳の男女1000人に東京五輪開催に伴って期待することを質問したところ、「景気回復・向上」(31%)がトップになっている。▶︎そんな淡い期待が裏切られてしまったのはご承知の通りだ。▶︎コロナ禍がどうこうという以前に、相次ぐ不祥事で国民の五輪消費熱はすっかり冷めきってしまったからだ。▶︎また、期待していた「レガシー」とやらも、建設バブルでゼネコンが潤っただけで、東京都にはこれから毎年、すさまじい額の赤字を垂れ流す施設が増えただけだった。▶︎挙句の果てに、紳士服大手のAOKIのように五輪ライセンス商品をつくって儲けようという企業が、組織委員会に裏金を渡すという、当初からささやかれていた「利権の祭典」になっただけだった。▶︎話を戻そう。▶︎このように「国威発揚」や「景気回復」という強い期待をのっけられたスポーツはどうなっていくのかというと、過剰なまでに「勝利」へ固執するようになる。▶︎当然だろう。▶︎国威発揚や景気回復につながるほど、🇯🇵日本社会が熱狂するには、「🇯🇵日本の勝利」が必要不可欠だ。▶︎競技としての面白さや、世界の人々とのスポーツを通じて交流が見られても、負けてばかりだと盛り上がりにかける。▶︎オリンピックで「国威発揚」や「景気回復」を期待する人たちというのは、スポーツを楽しみたいのではなく、「🇯🇵日本の勝利」を味わいたい人たちなのだ。
◆「勝利至上主義」の弊害
それがうかがえる調査がある。▶︎NHK放送文化研究所の『人々にとっては“東京五輪・パラ”とは何だったのか~「東京オリンピック・パラリンピックに関する世論調査」より~』によれば、大会後に「盛り上がりは一時的なことに過ぎなかった」と回答した人はなんと65%にのぼった。▶︎「スポーツへの関心が高まった」という人は46%と半数にも満たず、「競技場でスポーツ観戦したくなった」は24%、「スポーツ中継が見たくなった」も21%にとどまっている。▶︎つまり、🇯🇵日本人が盛り上がっていたのは、「史上最多の58個のメダル獲得」であって、それぞれのスポーツへの関心が盛り上がっていたわけではないのだ。▶︎そういう🇯🇵日本人の「勝利至上主義」の弊害は、わかりやすく競技人口にも出ている。▶︎東京2020開幕から1年経過した2022年7月、NHKが大会に参加した競技団体に競技人口がどうなったのかアンケートを行ったところ、「増加した」という回答は21%にとどまった。▶︎「変わらない」が56%、「減少した」が18%で、合わせて70%以上が成果を感じていないという回答だったのだ。▶︎これこそが、今回のWBCの優勝に便乗して「世の中を元気に」▶︎「これを景気回復の起爆剤に」なんて叫ばない方がいいと考える最大の理由だ。▶︎スポーツに社会へのプラス効果など余計な欲をかくと、「勝利至上主義」が強まるだけでロクなことにはならない。▶︎特に一番の「実害」を受けるのは、他でもない子どもたちだ。
◆「勝利」第一になると、楽しめない子どもがいる
今、少子化を上回るペースで子どもたちの野球離れが進んでいることが知られている。▶︎さまざまな要因が指摘されているが、スポーツ科学を研究している東京農業大学応用生物科学部准教授の勝亦陽一氏は「勝利至上主義」の悪影響も指摘している。▶︎「少年期では、スポーツに参加し、楽しむ権利は平等であるべきです。▶︎しかしながら、少年野球の現場では、背が高く、早熟で、競技を早期に開始した選手が試合に多く出場し、投手や捕手などの重要なポジションを担っています」(東洋経済オンライン2022年1月10日)▶︎つまり、中学、高校、大学という感じで、野球というスポーツを長く続けていくための「先を見据えた指導」ではなく、今このタイミングで、強い少年野球チームをつくるという「目先の勝利をつかむ指導」をしている。▶︎そのため、野球を始めたのが遅い少年や、まだ体格や運動神経が未成熟の少年たちが、「お荷物」扱いされてしまっているというわけだ。▶︎ご存じのように、全国の少年野球を支えているのは、かつて少年野球をしていた大人たちだ。▶︎今回のWBCに胸を踊らせて、「世界一」に熱狂をしていたファンでもある。▶︎そういう大人が地域の子どもを指導する時、「勝利」に執着した指導になるのは当然だろう。▶︎大谷翔平選手を目指している子どもの夢を応援したい。▶︎WBCに感動をした子どもたちのためにも、なんとかチームで勝利を経験させてあげたい――。▶︎このような元野球少年たちの「善意」は、恵まれた体格やセンスのある子どもには成長をしていくチャンスになるのでありがたい。▶︎しかし、ドラえもんの「のび太」のように運動神経が悪いような子どもにとっては、野球のうまい子に合わせた指導についていけないので、「野球離れ」していくきっかけになってしまうのだ。▶︎スポーツは勝負事なので、勝利にこだわらないと意味はない。▶︎しかし、少年期にそれを過度にやってしまうと、選ばれた者だけがやる特殊なスポーツになって、結果、少年たちから敬遠されてしまう。▶︎この負のスパイラルが、野球人口の激減につながっている可能性があるのだ。
◆「スポーツエリート」しか活躍できない競技は伸びない
よく言われることだが、「勝利至上主義」はスポーツをどんどん「エリート化」させるという問題がある。▶︎両親もアスリートだったとか、生まれながらに恵まれたセンスと体格を持つような子どもたちは、環境的にも幼い頃からその競技をやっているのでどんどん才能を開花させていく。▶︎指導者としても世界に通用するような逸材を育てているので、やり甲斐がある。▶︎だから、競技としても世界に通用するアスリートはどんどん出てくる。▶︎しかし、一部のスポーツエリートたちがしのぎを削る世界になってくると、一般の子どもは入りづらい。▶︎敷居が高くなれば、競技人口がじわじわと減っていく。▶︎そうなると、観客や視聴者数も頭打ちになっていく。▶︎「世界一」をめぐる国際試合になれば「🇯🇵日本の勝利」が好きな「にわかファン」が瞬間風速的に増えるが、国内リーグなどを観戦するファンが増えるわけではないので、超的には衰退していってしまう。▶︎スポーツが過度な「勝利至上主義」に陥ると、このような負のスパイラルが起きがちだと言われているのだ。▶︎だからこそ、WBCをオリンピックのように、国威発揚や景気回復に結びつけてはいけないのだ。▶︎🇯🇵日本は1964年に人口が増えて、GDPが成長をしたタイミングと、「たまたま」メダルラッシュの東京オリンピックが重なったことで、「スポーツで🇯🇵日本が世界一になるようなところを見せれば、国民が勇気を与えられて社会全体が元気になる」という妄想を抱くようなってしまった。▶︎アスリート個人の活躍を、🇯🇵日本人全体の活躍へと重ねるという特殊な考えが広まってしまったのだ。▶︎こういうおかしな考えを捨てて、スポーツは純粋に競技として楽しむようにならないかぎり、🇯🇵日本のスポーツは衰退するだけではないか[*DIAMOND online 2023.03.23付記事抜粋/文:窪田順生氏・ノンフィクションライター]
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【掲載日時】2023年3月23日(木)




