🚀ウチュノコトバ〜神秘解明に向けた人類の歩みepisode.579


2つの大きなスペース・デブリ、あわや衝突混雑する低軌道、求められる対応』


軌道上の物体を監視している民間企業「レオラボズ(LeoLabs)」は2023128日、地球低軌道において、運用を終えスペース・デブリ(宇宙ごみ)となったロケット機体と人工衛星が、約6mの距離にまで接近、ニアミスしたと発表した。


欧州宇宙機関(ESA)が作成した、地球低軌道周辺にある宇宙ごみの概念図]

万が一衝突していれば、数千個もの新たなデブリが発生していた可能性があり、「最悪のシナリオ」になる一歩手前だったという。▶︎近年、地球低軌道(low Earth orbitLEO)は混雑の一途を辿っており、今後同様の事態が発生する可能性が増していくことが懸念されている。

2つのデブリが約6mにまで接近

レオラボズによると、2つのデブリは日本時間127185820秒ごろ、南極大陸の上空高度984kmで最接近した。▶︎接近したのは、ソ連が1986年に打ち上げた「コスモス3M」ロケットの第2段機体と、🇷🇺ロシアが1994年に打ち上げた軍事衛星「パールス(コードネーム「コスモス2361)2機で、レーダーによる観測では、両者は相対速度約11km/sで、約6m(誤差数十m)の距離にまで接近したとみられる。▶︎両者ともすでに機能しておらず、軌道変更などは不可能だった。▶︎とくにパールスには、重力を使って姿勢を安定させるための長さ17mのブームが装備されていることから、衛星の姿勢によっては衝突していた可能性は十分にあった。▶︎もし衝突していれば、数千個にも及ぶ新たなデブリが発生し、何十年にもわたって軌道上に残り続けていた可能性がある。▶︎それほどのデブリが発生すると、この周辺の軌道では衛星の運用が難しくなるなど、「最悪のシナリオ」になっていたかもしれない

各国で進むデブリ監視と対策

🇺🇸米国航空宇宙局(NASA)によると、現在地球の周囲にあるデブリ3万個を数え、小さすぎて検出できないものも含めるとさらに何倍もの数が潜んでいると考えられている。▶︎とくに、今回ニアミスが起きた高度を含む、高度9501050kmの軌道は、運用を終えたロケット機体や衛星、それらが爆発、衝突するなどして生まれたデブリ、さらには衛星攻撃兵器の試験で発生したデブリなどが多数存在している。▶︎ちなみに、コスモス・ロケットだけに限っても、この周辺の軌道に向けて通算160機ほどが打ち上げられており、第2段機体もそれとほぼ同じ数だけ現存している。▶︎そのため、衝突が発生しやすい危険な領域(bad neighborhood)として知られており、レオラボズによると、20226月から9月の間だけで、この領域で約1400件のニアミスがあった(ただし今回ほど接近した例はない)という。▶︎こうしたデブリは、すでに人類の宇宙活動に大きな影響を与えている。▶︎とくに宇宙飛行士が滞在する国際宇宙ステーション(ISS)にとってデブリは大敵であり、万が一衝突すれば命に関わる事態にもなりかねない。▶︎そのため、デブリが接近した際にはそれを回避するための予定外の軌道変更(デブリ回避マヌーバ)が行われており、これまでに30回以上を数える。


さらに近年では、数千から数万機もの数の小型衛星を打ち上げて通信などを提供する「衛星コンステレーション」の構築が活発になっており、今後衛星の数はこれまでの何倍にも増え、その分デブリと衝突する可能性も、またそれらの衛星がデブリになる可能性も増すことになる。▶︎こうした中、デブリとの衝突や発生を未然に防ぐため、さまざまな動きが始まっている。▶︎軌道上の物体を監視、追跡することを「宇宙状況把握」といい、🇺🇸米国では宇宙軍が主導して実施し、軌道上にある大半の衛星やデブリをカタログ化してデータを配布している。▶︎また、レオラボズのような民間企業も独自に監視、追跡に取り組んでいる。▶︎🇯🇵日本でもかねてより宇宙航空研究開発機構(JAXA)が行ってきたほか、2020年には航空自衛隊にスペース・デブリなどを監視するための「宇宙作戦隊」が誕生。


2022年には新編された「宇宙作戦群Space Operations Group)」に編合され、2023年度からは宇宙状況把握の本格的な運用が始まることになっている。▶︎安全保障において衛星を活用することが必要不可欠となったこともあり、今後自国の衛星を守るためにも、宇宙状況把握はさらに重要なものとなろう。▶︎また、デブリを出さないようにするため、国際機関間スペース・デブリ調整委員会(IADC)🇺🇳国連、各国の宇宙機関では、ロケットの打ち上げ時や衛星の運用終了時などにデブリの発生を極力抑えるための基準が作られており、その基準にしたがってロケットや衛星の運用が行われている。▶︎また、衛星コンステレーションの代名詞ともなった「スターリンク」を構築しているスペースXでは、衛星が運用を終えた際には速やかに軌道から離脱、処分させたり、デブリとの接近を自動で回避する機能を備えたりといった独自の、先進的な取り組みを行っている。▶︎さらに、すでに軌道にあるデブリを減らそうという動きもある。▶︎JAXA🇯🇵日本のベンチャー企業「アストロスケール」は、大量のデブリの発生源となりうるロケット機体などを除去する技術の研究・開発を行っており、早ければ2023年にも、🇯🇵日本が過去に打ち上げてデブリ化したロケット上段への接近・近傍運用の実証ミッション「ADRAS-J」が行われることになっている。


デブリ除去をめぐっては、スカパーJSAT川崎重工のほか、🇪🇺欧州宇宙機関(ESA)など、各国の宇宙機関や民間企業で研究開発が進んでいる[*マイナビニュース 2023.02.…3付記事抜粋/文:鳥嶋真也氏・宇宙開発評論家、宇宙開発史家、宇宙作家クラブ会員]

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『イーロン・マスク「火星で植物栽培」ロケット開発に乗り出した無謀すぎる理由』


イーロン・マスク氏]

多額の学費ローンを抱えながら「Zip2」を起業したのが1995年のこと。▶︎イーロン・マスクはわずか7年で223億円の大金持ちになる。経済・経営ジャーナリストの桑原晃弥氏が解説する。

◆アイデアを「語る人」になるな、「実行する人」になれ!

ペイパルの売却によって、16500万ドル(約223億円)の資金を手にしたマスクは、それまで「アイデアがあっても資金の関係で実行できなかった」ことを、具体的にスタートさせていく。▶︎当時の思いをこう話している。▶︎21世紀に課された最大の課題はエネルギー問題です。▶︎ガスや石油。もうそれが枯渇しかかっていることは皆、知っています。▶︎早く消費エネルギーから持続可能なエネルギーにシフトしていかないと。▶︎また、さらにその先のことを考えた、人間の移住先としての宇宙空間にも強い関心を持っています」▶︎目指していたのは、地球環境を守るための持続可能なエネルギーの実現と、人類に新しい環境を築くための宇宙への旅立ちだ。



この頃からマスクは、宇宙ビジネスへの参入を本気で考えるようになっていく。▶︎例えば、火星に「バイオスフィア」とよばれるミニ地球環境を持ち込んで植物を栽培すると、どれだけコストがかかるかを専門家に試算してもらっているのだ。▶︎そして、専門家から算出された金額は、マスクにとって負担可能な金額だった。▶︎しかし、問題は必要な資材をどうやって火星に運ぶかである。▶︎ボーイング社製のロケットを使って必要な資材を運ぶとすれば、さらに6億ドル(約810億円)が必要となる。▶︎この金額は、さすがのマスクの手にも負えなかった。しかし、そのくらいでは自分のアイデアを諦めないのがマスクである。▶︎「他に安いロケットがあるのではないか」と考えたマスクは🇷🇺ロシアに出かけ、関係者と価格交渉を行なう。▶︎が、どうしても🇷🇺ロシア製ロケットの性能を信頼することができない。▶︎となると、後は自前でつくるしかない。▶︎とはいっても、お金も労力も時間もとんでもなくかかる事業だ。▶︎普通の人ならここで諦めるところである。▶︎しかし、マスクは違った。▶︎「こうなったら、自分でロケットをつくるしかない」▶︎安くて信頼性の高いロケットを誰もつくれないとしたら、自分でつくればいい。▶︎そう考えたマスクは、すぐに行動に移す。▶︎2002年、マスクはロケットの開発会社「スペースX」を設立、自らCEO(最高経営責任者)兼CTO(最高技術責任者)に就任したのだ。

「アイデアを考える」VS「アイデアを形にする」

何かをやろうとした時、多くの人にとって「誰もつくっていない」「誰もやっていない」は簡単に諦める理由になる。▶︎しかし、成功する起業家の多くはそう考えない。▶︎アップルの創業者スティーブ・ジョブズの口癖は「居場所がないなら自分でつくる」だし、「誰も助けてくれないなら自分たちでやるまでだ」だった。▶︎自分の求めることを誰もできないなら、自分でやればいい。▶︎自分がほしいものを誰もつくれないなら、自分でつくればいい。▶︎これがマスクの考え方の大きな特徴であり、仕事における大切な指針である。▶︎マスクによると、「アイデアを考える」ことと、「アイデアを形にする」ことの間には、とてつもなく大きな開きがある。▶︎特に今の時代、コンピュータが発達しているだけに、「パワーポイント上ならなんでも目的通りに動かすことができる」ものの、それを実際に「動くもの」にするには大変な労力が必要になる。▶︎電気自動車を例に、こんなことを言っている。▶︎EV(電気自動車)のアイデア自体はかなり古くからあったのに、なぜ誰もつくらなかったのか。▶︎それはアイデアを実行することが、思いつくより難しいからだ」▶︎こうして、マスクは2004年、電気自動車会社の「テスラモーターズ」(現・テスラ)に投資をする。▶︎電気自動車の時代を本気で切り開こうとした最初の挑戦者は、発明王トーマス・エジソンだった。▶︎しかし、盟友ヘンリー・フォードが広めたガソリン自動車に押されて、その夢は一旦潰えてしまった。▶︎それから100年余り。電気自動車に新しい風を吹き込んだのがイーロン・マスクだ。▶︎マスクのビジョンは「人間の移動手段を化石燃料から解き放ち、太陽光発電などに基づいた持続可能なものにする」だが、そのためには電気自動車を誰もが乗りたくなるようなものにして普及させる必要がある。▶︎しかし、誰も電気自動車に本気で取り組もうとはしない。▶︎誰もやらないのなら、自分でやるのがマスクである。▶︎つまりマスクにとって、テスラに投資することと、すぐれた電気自動車をつくることはごく自然な流れだったのだ。▶︎「アイデアを実行することは、思いつくより難しい」以上、世界を変えるのはいつだって、アイデアを「語る人」ではなく、「実行する人」なのだ▶︎マスクは学生の頃から「世界を救う」ことを夢見ていた。▶︎何もしなければただの「語る人」で終わるところだが、マスクは「語る」以上に「実行する」。▶︎「アイデアは実行しないと意味がない」と思っているのがマスクであり、実際に実践するのがマスクだ。▶︎これがマスク流「すぐやる人」の仕事術のベースである[*幻冬舎GOLD ONLINE 2023.02.03付記事抜粋/文:桑原晃弥氏・経済・経営ジャーナリスト

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【掲載日】20230203日(金)


Limitless undying love whshines around me like a million ,suns, it calls me on and on across theuniverse.

100万の太陽のように私の周りで輝く永遠の愛は、宇宙を越えて私を呼んでいる。]