🚀ウチュノコトバ〜神秘解明に向けた人類の歩みepisode.577


『宇宙探査にプラットフォーム型のアプローチを適用する意義』


民間宇宙テック企業による事業構築がいかに有望か

宇宙探査の伝統的なアプローチは、個々のプロジェクト──つまり毎回のロケットの打ち上げを、1回限りの特別なメガプロジェクトとして扱う。▶︎NASA🇺🇸米国航空宇宙局)のやり方はその典型例だ。▶︎それぞれの打ち上げを大規模な1回限りの、オーダーメイドの投資として扱い、「飛躍的進歩」や「ビッグバン」の実現を目指す。▶︎NASAの火星探査計画マーズ・パスファインダーのマネジャーを務めたドナ・シャーリーは、これを「豪華で古風な方式による、壮大なミッション」と表現している。▶︎このアプローチの問題は、さまざまなミッションが独立して構築されていることだ。▶︎部品とシステムは、一つのプロジェクトから次のプロジェクトに向けて更新され引き継がれるのではなく、新たに考案されるのである。▶︎その結果は、19929月に打ち上げられた火星探査機マーズ・オブザーバーのミッションに示されている。▶︎計画と開発のサイクルに17年を要し、2000年のドル換算で13億ドルをかけたこのミッションは、開発が遅いうえに高くついた。▶︎1993821日、探査機が主エンジンの噴射により減速して軌道に乗る予定だった日の3日前、NASAジェット推進研究所(JPL)の運用管制官らは探査機との通信を失い、ミッションは失敗した。▶︎当然ながら、どのようなプロジェクトでも失敗は起こりうる。▶︎たとえこのプロジェクトが失敗していなくても、その後の追跡調査に同じようなコストと時間がかかったことだろう。▶︎なぜなら、NASAはすべての部品とシステムをゼロからつくり直していたはずだからだ。▶︎このことは真剣に考えねばならない。▶︎最近の民間宇宙テック企業は、これとは非常に異なるアプローチを取り、ロケットのシステムをプラットフォームとして扱っている。▶︎部品と技術を、再利用と複製が可能な形で構築するため、小さく始めて急速にスケールアップできる。▶︎最近のHBRの論考でも述べられているように、これによってコストが劇的に下がり、宇宙にアクセスしやすくなり、多額の投資を呼び込んでいる。では具体的に、これがどのような仕組みになっているのか、考えてみたい。

プラットフォームはどう機能するのか


アップル、グーグル、アマゾン・ドットコムやマイクロソフトなどの巨大テック企業は、いわゆるプラットフォームを展開している。▶︎エアビーアンドビー、イーベイやウーバーも同様であり、これらの企業のマルチサイド・プラットフォームは投資家の心をとらえてきた。▶︎エアビーアンドビーはホテルの部屋を所有せず、イーベイは倉庫を持たず、ウーバーはタクシーを保有しない。▶︎しかし、複数のグループ(買い手と売り手)の間での大規模なやり取りを促進している。▶︎これを踏まえて一部の学者は、プラットフォームとは「設備を抱えずに市場を形成するデジタルシステム」という、狭い定義でとらえている。▶︎しかし、プラットフォームは単なるデジタルの現象ではない。▶︎専門用語となって産業に応用され始めたのは20世紀であり、特に自動車業界と海運業界で顕著であった。▶︎次のように考えるとよい。▶︎プラットフォームとは、一連のアプリケーションの間で共有される構成要素、サブシステム、接点(インターフェース)、プロセスの体系的な集合である▶︎アプリケーションは、複数の(標準化されていない場合もある)要素と関係者の間に秩序を伴った相互作用を生み出す目的で設計されている。▶︎コンテナ船による国際海運を考えてみよう。


国際海運のプラットフォームで相互作用する要素は、2040フィートのコンテナ、クレーン、船舶、通信衛星、灯台などがある。▶︎関係者には、船会社、港湾管理会社、荷送人、規制機関などが含まれる。▶︎コンテナは均一に標準化されている。▶︎一方で船舶は、多くの共通要素はあるが標準化はされていない。▶︎それでも、国際海運のプラットフォームのプロトコルによって、秩序を伴った相互作用が可能であり、コンテナ以前の時代に比べるとわずかなコストで輸送できるようになった。▶︎プラットフォームの構成要素、そして構成要素と利用者をつなぐインターフェースは、可能な限り標準化されている。▶︎このため利用者と構成要素の追加が容易となり、成長が促進される。▶︎プラットフォームが成長するにつれて、機能が増えていく(スマートフォンを考えればよい。▶︎電話とメッセージサービスに加えて、いまではモバイルバンクやルートマップ、ストリーミングサービスなども提供する)。▶︎このプロセスが生じると、プラットフォームは巨大な複合適応システムエコシステムとも呼ばれる)へと進化する。▶︎その結果は明白だ。▶︎プラットフォームを伴う市場では、サービスはスピードと質が向上して価格が下がり、より広く普及する。▶︎これらは確実にディスラプション(既存の者を破壊するような革新的なイノベーション)を引き起こす。▶︎新たなプラットフォームを活用することが難しい人々の間では、プラットフォームは不評だ。

宇宙関連企業によるプラットフォームの展開


ここではスペースXという1社のみに焦点を当てるが、競合他社も同様の経験をしている。▶︎同社でこのアイデアが生まれたのは、当時は億万長者になりたてで、火星に興味があったイーロン・マスクが、次のことに気づいた時である。▶︎NASA30年以上にわたり毎年数十億ドルを費やしているにもかかわらず、人間の火星着陸にまったく近づいていない。▶︎宇宙飛行士の月面再着陸さえ、実現できていない──。▶︎彼はNASAが個々の打ち上げを1回限りのイベントとして扱ってきたことに問題があると推測した。▶︎少しずつ学んできたとはいえ、基本的には次の打ち上げを白紙の状態から始めていた。▶︎部品を再利用せず、再利用の可能性さえも検討しなかった。▶︎「何百万ドルもするロケット段を毎回の打ち上げ後に捨てるのは、ボーイング747を毎回のフライト後に廃棄するのと同じくらい理に適っていない」とマスクは述べている。▶︎再利用性は、この業界に商業活動を生み出すための重要な手段になるだろうとマスクは考えていた。▶︎「宇宙飛行の需要が少ない理由は、とんでもなく高額だからであり(中略)、問題はロケットが再利用できないこと」であった。▶︎2021年にスペースXは、自社の再利用可能なロケットで100回目の着陸を成功させた。▶︎再利用性を有するということは「止まらない」ということである。▶︎スペースXのシステムとロケットは繰り返しアップグレードが行われ、それにより同社が顧客に提供する一連の機能全体が拡張してきた。▶︎まさにアップルのOSシステムのアップグレードと同じような形である。▶︎ロケット製造におけるプラットフォーム型のアプローチは、好循環を生む。▶︎モジュール部品で構成されるロケットシステムは、アップグレードと再利用がしやすいのだ。▶︎それが量の──この場合は打ち上げ回数の──増加につながる。▶︎プラットフォーム(ロケット)の構成要素のアップグレードと組み換えを行うことで、規模拡張を続けながらプラットフォームを別の目的にも利用できる。▶︎目的が多様化することによって、プラットフォームはより多くの利用者により多くの価値をもたらす。すると規模がさらに拡大する環境が生まれる。▶︎スペースXの将来がまだ不透明だった2009年、同社は1回のみ商業打ち上げを行い、ラザクサット(🇲🇾マレーシアの地球観測衛星、重量180キロ)を衛星軌道に投入した。▶︎2021年、スペースXは年間31回の打ち上げという記録を樹立し、最大積載量は15635キログラムに及んだ。▶︎現在は、毎回の打ち上げで複数の役割を遂行する。▶︎20196月には同社の大型ロケットであるファルコンヘビー1機が、24種類の人工衛星を3種類の軌道に運んだ。▶︎積み荷の一つは星間飛行のために太陽エネルギーを取り込むソーラーセイルの実験機で、資金は一般の人々から提供された。▶︎また、NASA深宇宙(国際電気通信連合の定義では地球の表面から200万キロメートルの距離から始まる宇宙)で使うために設計した小型原子時計や、🇺🇸米国防総省の出資による宇宙放射線の観測衛星、152人の遺灰を収めた容器なども積み込まれた。▶︎2022年のスペースXの打ち上げによる収益は、40回を超える打ち上げで約20億ドルと見込まれる。▶︎各打ち上げのコストは、NASAによる通常の打ち上げの10分の1に留まる。▶︎かつてなく低いコストと素早い市場投入により、打ち上げの頻度は増加に向かっている。▶︎NASAでライフサイクル・アナリストを32年間務めるエドガー・ザパタによると、スペースXならば年間200回以上の打ち上げを実現できる可能性があるという。▶︎NASAはピーク時の1964年、今日のスペースXと同じくらいの頻度で宇宙への打ち上げを行っていた。▶︎当時のテクノロジーを踏まえれば、驚くべきことである。▶︎だがその偉業は、2020年現在の価格に換算して400億ドルという持続不可能なコストと引き換えに実現した。▶︎1970年までに予算はほぼ半減し、1987年にはNASAの打ち上げの頻度は年にたった4回にまで急減した。▶︎好循環が生まれていなかったのは明らかだ。▶︎スペースXのような企業は宇宙の商業利用への道を切り拓いたが、彼らのプラットフォームモデルは、人類がほかの問題を解決するための方法も指し示している。▶︎気候が危機に瀕し、政情不安が高まる状況下で、私たちが問題にいかにうまく対応するかは生存と絶滅の分かれ目となる可能性がある。▶︎もし私たちが生き残るなら、その理由はほぼ間違いなく、解決策が従来型の方法で計画されたメガプロジェクトではなく、拡張可能なプラットフォームだからであろう[*Harverd Business Review 2023.02.02付記事抜粋]

『火星探査車Perseverance…10個目のサンプルを格納』


🇺🇸米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「Perseverance(パーサヴィアランス)」が129日に10個目のサンプルを回収し、デポを完成させた。▶︎Perseverance20207月に打ち上げられ、火星を移動しながら岩石や堆積物などのサンプルを収集している。▶︎サンプルは一部を探査車内に保管しつつ、別の一部の金属チューブに収納して火星地表に投下。▶︎2033年の「Mars Sample ReturnMSR」ミッションで地球に持ち帰る予定だ。▶︎Perseveranceは今回、デポを構成する10本のサンプルチューブのうち、最後の1本を収納。▶︎これは最初のサンプル投下から約6週間後のことだった。▶︎またデポは、同探査車が回収船にサンプルを届けられない場合に活用される。▶︎Perseveranceのサンプル回収計画としては、🇪🇺欧州宇宙機関(ESA)が2027年に探査機を、NASA2028年に着陸船を打ち上げる。▶︎地球への帰還は早ければ2033年を予定している[*Uchu Biz 2023.02.01付記事抜粋]

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『コーチ新作宇宙服まとった恐竜「レキシー イン スペース」トートバッグやミニバッグ、財布も』


恐竜「レキシー」が宇宙へ「レキシー イン スペース」

コーチの新作「レキシー イン スペース」は、宇宙旅行に果敢に挑むチャレンジ精神旺盛な恐竜のキャラクター・レキシーが主役のコレクション。▶︎2017年に発売し好評を博した幻のコレクションが、今回カムバックする。▶︎上質なグラブタン・レザーを採用したトートバッグ2種、ショルダーバッグ2種、財布などが揃う[*ファッションプレス ニュース 2023.02.01付記事抜粋]

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【掲載日】20230202日(木)


Limitless undying love whshines around me like a million ,suns, it calls me on and on across theuniverse.

100万の太陽のように私の周りで輝く永遠の愛は、宇宙を越えて私を呼んでいる。]