AFTER COVID-19〜コロナ禍以降🇯🇵日本・世界を襲う後遺症 vol.82


11月の訪日外国人、93万人超―政府観光局 : 水際対策緩和でコロナ禍前の4割まで回復』


繁華街や観光地で外国人観光客の姿を目にすることが多くなった。▶︎水際対策の緩和で、2年以上にわたって消滅していたインバウンド需要が戻りつつある。▶︎🇯🇵日本政府観光局がまとめた11月の訪日外国人数(推計値)は934500人で、前月(498600人)からほぼ倍増、前年同月(2682人)の18倍超となった。▶︎1011日に水際対策が大幅に緩和されたことから、訪日客数が急増、コロナ禍前の201911月(2441274人)の4割近い水準まで回復した。▶︎国・地域別で最も多かったのが、韓国の315400人。▶︎🇹🇼台湾99500人、🇺🇸米国84300人、🇭🇰香港83000人が続いた。▶︎一方、🇨🇳中国本土は出国規制や帰国時の入国・行動制限が継続されていることから、201911月比97.2%減の21000人と、低迷したまま。 


訪日外国人数の推移(20212022)]

政府は6月に添乗員付きのパッケージツアー限定で観光客の受け入れを再開。▶︎9月に、1日当たりの入国者数上限を5万人に引き上げ、1011日からは上限を撤廃するとともに、個人旅行やビザなし渡航を解禁し、コロナ禍前に近い状態に戻した。▶︎折しも、急激な円安で外国人旅行者が🇯🇵日本旅行の割安感を実感しやすい環境にあることも追い風となっている。


訪日外国人数の推移(20192022)]

[*nippon.com 2022.12.23付記事抜粋]

🇨🇳中国はなぜ国外産ワクチンを使用しないのか?』


🇨🇳中国がコロナ・ワクチンに関して国内産しか使わず国外産を購入しないのは、習近平の独裁やメンツのためだという批判が多い。▶︎しかし🇨🇳中国がもし国外産のワクチンを購入したら、🇨🇳中国の国家財政は短期間で破綻する。

中国国内産のワクチンの価格

ワクチンの価格は一般にあまり公開しないが、コロナが伝染し始めた20201219日の北京日報のWechat公衆号の記事によれば、🇨🇳中国国産ワクチンの1回当たりの経費は200元(現在のレートで3890円)だった。▶︎🇨🇳中国のワクチンは基本的にウイルスを無毒化した「不活化ワクチン」で、製造会社は、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)、中国医薬集団(シノファーム)、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)(ウイルスベクター型)の3社が中心となっている。▶︎202242日の報道によると、その後、生産能力の向上や需給のバランスなどにより、価格を引き下げることに成功し、1回の不活化ワクチン接種に要する費用は90人民元(1700日本円)→40人民元(756日本円)→20人民元(378日本円)と廉価になっていったという。▶︎2022331日までのデータで、延べ32.7億回の接種が行われているが、その経費は約1200億人民元(2.27兆日本円)で、いずれも国(医療保険基金と財政部)が負担している。▶︎1回の接種経費は、これまでの価格を平均しても、36.7人民元(694日本円)程度になる。 

国外産のワクチンを購入した場合の価格

一方、国外産のワクチンを🇨🇳中国が輸入した場合に、接種1回につき、いくらになるかを計算してみたい。▶︎現在のところ(一部の例外を除くと)、🇨🇳中国はまだ国外産のワクチンを輸入していないので、🇪🇺EU🇺🇸アメリカ政府に対する販売価格から推測する以外にない。▶︎そこで、価格市場レポートなどを出している36氪研究院に書いてあるデータを参照したい。▶︎それによれば、国外産は基本的に(特定のウイルスに対する抗原を含む様々なタンパク質を発現する)メッセンジャーRNA(mRNA)で、大きく分けてファイザーやモデルナなどがあり、ワクチン接種1回につき販売する価格は、

ファイザー:19.5ユーロ(約2700円)(対🇪🇺EU):30.50ドル(約4000円)(対🇺🇸米)

モデルナ:21.5ユーロ(約3000円)(対🇪🇺EU

となっている。▶︎但し、20221027日の環球時報の報道によれば、🇺🇸アメリカのファイザー社はは先週、🇺🇸米国政府の調達計画が期限切れになったあと、ファイザーのワクチン価格を「1回の接種につき、110ドル(14600日本円)~130ドル(17200日本円)に値上げする」と発表したとのこと。▶︎これは現在の価格のおよそ「4倍」になるという。▶︎この値から逆算すると、現時点で🇺🇸アメリカ政府への販売価格は「110ドル~130ドルの1/4」=「27.5ドル(3700日本円)~32.5ドル(4300日本円)」前後であるということになる。▶︎このように🇪🇺EU🇺🇸アメリカ政府に対して販売する時の価格を算出したところで、もしも「🇨🇳中国に輸出する」となると、事情は変わってくる可能性がある。▶︎事実、🇹🇼台湾に対して販売する時には5351万回分の(複数国で共同購入し、公平に分配するための国際的な枠組みCOVAXファシリティを通して購入した)ワクチンに対して、70億台湾ドル(300億日本円)も欧米より高く売られている(1回接種につき、563円もボラれたという計算になる)。▶︎したがって🇨🇳中国大陸への販売価格は欧米より、さらに高くなる可能性も十分にあるわけだ。▶︎仮に4000円だとしても、🇨🇳中国国産の20元(378円)に比べて、10倍以上の価格になる。▶︎今後、ファイザーなどの価格が4倍に跳ね上がる見込みだと🇺🇸アメリカは発表しているので、国外ワクチン価格は国内産ワクチンと比べて40倍以上に高騰するという可能性がある。▶︎おまけに、ワクチンはただそれを購入すればいいというものではなく、超低温を保ったまま運搬するという運搬費用も計算の中に入れておかなければならない。▶︎この経費を積み重ねると、国産ワクチンと比較して国外産ワクチンは50倍以上の費用が掛かることになるだろう。▶︎ワクチン接種にかかる経費はもちろん国が負担する。2022年の🇨🇳中国の国家予算は総額で約400兆日本円なので、ワクチンを数回打つうちに、国家財政が破綻することにもなり兼ねない。

国内外産ワクチンの価格と国家財政に占める割合

そこで必然的に計算しなければならないのは、🇨🇳中国にとっての国内外産ワクチンの経費と、それが国家財政の中で占めるパーセンテージである。▶︎それらを下記の図表を作成してお示しする。▶︎馴染みやすいよう、すべて日本円に換算した。


図表:中国産ワクチンと国外産ワクチンの価格比較表]

ワクチンは1回接種すればいいわけでなく、数回の接種が必要となる。▶︎そこで一応、13回接種の場合を個別に計算して示してみた。▶︎「黄色が1回」、「ピンクが2回」、「ブルーが3回」だが、コロナ感染が消えるまでには4回、5回・・・と回数を重ねていかなければならない。▶︎値上げ後のファイザーワクチンを想定した場合、3回接種しただけで国家予算の18.16%を占め、これにさらに保存するための超低温設備設置やその運搬経費などを加算すると、3回接種だけで国家予算の25%(4分の1)くらいを占めることになる。▶︎それだけではない。たとえば🇯🇵日本の国外ワクチン購入価格2700円を例に取ってみるならば、実際は2700円(ワクチン購入価格)+3700円(配送保存接種の人件費など)=6400円(ワクチン接種1回に日本政府が支払った費用)もかかると、🇯🇵日本の財務省は説明している。▶︎購入価格の約2.4倍だ。▶︎これを🇨🇳中国でファーザーを3回接種した場合に置き換えて計算すると、膨大な経費になることは容易に想像がつく。▶︎特に🇨🇳中国に対しては、さらなる高価格でしか売らないだろうことを考えると、4回か5回接種しただけで国家財政はゼロになり、国家は破綻する。

習近平がメンツのために国外ワクチンを購入しないと燥(はしゃ)ぐ🇯🇵日本メディア

このような事実も知らずに、🇨🇳中国問題の「専門家」と自称する人たちや「評論家」は、🇨🇳中国が国外産のワクチンを購入しないのは「習近平がメンツを重んじて、独裁を強化するためだ」と大合唱だ。▶︎ほんのわずかでも頭を使って、ワクチン価格を計算し、🇨🇳中国の真相に迫ろうとする者は一人もいないと言っても過言ではないだろう。▶︎🇨🇳中国が国外産ワクチンを購入しないのは「習近平の独裁を保つため」で、「メンツを重んじた習近平が国外産ワクチンを購入しないために自滅する」と声高に批判して、それがまた🇯🇵日本人に受ける。▶︎🇯🇵日本のメディアは「🇯🇵日本人に受ける報道」しかしないので、こうして「🇯🇵日本人のための、🇯🇵日本人が喜ぶ🇨🇳中国論」が、🇯🇵日本という閉じた空間の中でのみ通用し、世界を見る目を自ら奪っているのである。▶︎「習近平のメンツ」という言葉を発するのには、いかなる努力も要らない。▶︎頭を使う必要もない。▶︎真相を究めるための、この膨大な時間と精神力も必要としないので、安穏(あんのん)と暮らしていることができるだろう。▶︎しかし、真に頭脳を使おうとする人なら、ここで、ある疑念が湧き上がるはずだ。▶︎あれ?▶︎待てよ―――。▶︎ならば🇯🇵日本は国産ワクチンさえ生産してないのではないのか?▶︎なぜだ?▶︎この疑念が湧いてこそ、真に🇯🇵日本の国民に利する思考へと、われわれを誘(いざな)っていく[*文:遠藤誉氏・中国問題グローバル研究所所長、筑波大学名誉教授、理学博士…2022.12.23付記事抜粋]

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【掲載日時】20221223日(金)