🚀ウチュノコトバ〜神秘解明に向けた人類の歩み】episode.486


『「最悪のシナリオ」検討……太陽フレア対策に🇯🇵日本政府も本腰』


[太陽フレアは黒点の周りで起きる爆発でサイズは1万~10万キロ、水爆に換算して10万~1億個分のエネルギーとされている]

大規模な太陽フレア被害について、未だにリスクとして十分に認知されていないのが実情。▶︎地球にはどんな悪影響があるのか。▶︎生活に支障をきたすのか。▶︎これまでの観測史と、検討されている対策を紹介する。▶︎🇯🇵日本の気象観測や天気予報に大きな役割を果たしている気象衛星「ひまわり」


[ひまわり8号・9号]

19777月に打ち上げられた「ひまわり(1号)」以後、20221213日午後2時から運用開始される最新の「ひまわり9」までは、地球の天気を監視してきました。▶︎政府は、太陽の表面で起きる爆発現象「太陽フレア」を🇯🇵日本独自で観測して「宇宙天気予報」に役立てるために、2028年度にも打ち上げる「ひまわり9」の後継気象衛星に観測センサーを搭載する方針を固めました。▶︎大規模な太陽フレアが発生すると、広範囲に通信障害や停電が起きる可能性があります。▶︎現在は、総務省所管の「情報通信研究機構(NICT」が🇺🇸米国の衛星観測データなどを使って、太陽フレアの状況を含む「宇宙天気予報」を毎日発表しています。


[宇宙天気予報]

太陽は約11年周期で物質の放出量や相対黒点数が変化します。▶︎太陽活動の活発な時期には、太陽表面で巨大な爆発現象が起きやすくなり、地球での太陽フレアの影響も危惧されます。▶︎次に活動のピークになるのは2025年と見られています。▶︎2022年になって、総務省の有識者会議は太陽フレアの影響の「最悪のシナリオ」を検討したり、研究者たちは宇宙天気予報の精度を高める方策をこれまで以上に熱心に議論したりしています


さらに3月には航空自衛隊に宇宙作戦群が編成、12月には航空自衛隊を航空宇宙自衛隊と改名する方針も固まるなど、2022年は政府が宇宙からの脅威や被害を視野に入れ、真剣に対策に取り組む姿を示した一年となりました。▶︎太陽フレアのこれまでの観測史と、今後の対策について概観してみましょう。

3段階に分かれた地球への悪影響


太陽フレア太陽の黒点の周りで起きる爆発で、太陽活動が活発でない時期でも毎日数回は小規模なものが観測されています。▶︎発生すると黒点の周囲に明るい部分が出現し、短い時は数分間、長い時は数時間続きます。▶︎サイズは1万~10万キロ、エネルギーは水爆に換算して10万~1億個分とされています。▶︎この現象を初めて観測したのは、🇬🇧イギリスの天文学者リチャード・キャリントンで、1859年のことです。▶︎当時は「1859年の太陽嵐」と呼ばれる現象が起きていて、過去最大級に太陽活動が活発でした。▶︎江戸時代の🇯🇵日本でも、現在の青森県や和歌山県にあたる地域でオーロラが見られたという記録が残っています。


通信障害、大規模停電が発生

大規模な太陽フレアが引き起こす地球への悪影響は、到達する電磁波や物質によって、(18分後、(230分~2日後、(323日後の3段階に分けて考えられます。▶︎1段階は、光の速さで地球に届くものによる影響です。▶︎太陽フレアの観測と同時に、X線や紫外線などの強い電磁波によって、特に昼間側の地域で、短波通信障害が起きやすくなります。▶︎すると、携帯電話や放送、防災無線などの利用に影響するおそれがあります。▶︎さらに、カーナビなどのGPS(衛星測位システム)の精度が落ちたり、空港管制レーダーにも不具合が現れ始めたりもします。▶︎2段階は、高エネルギー粒子が地球に到達することによって、特に北極・南極地域に悪影響が見られます。▶︎人工衛星の内部回路が故障するリスクや、ISS(国際宇宙ステーション)の宇宙飛行士や航空機に乗っている人たちが通常よりも多く放射線を浴びる可能性が高まります。▶︎3段階は、CME(コロナ質量放出)の影響が全地球規模で現れます。


CMEは、太陽から惑星間空間にプラズマの塊が放出される現象です▶︎プラズマは電気を帯びたガスで、太陽から秒速1000キロ近いスピードで飛び出すこともあります。▶︎地球を直撃すると大災害になるおそれがあり、直撃しなくても人工衛星が帯電することで軌道に影響を受けたり、地上の送電線に影響して電力供給にトラブルが起きたりする可能性があります。▶︎大規模な太陽フレアの発生により、19893月には🇨🇦カナダで約9時間にわたる大規模停電が発生し、約600万人に影響が出ました。


20222月には太陽フレアによって発生した「磁気嵐」の影響で、実業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙企業・スペースX社が打ち上げた人工衛星49基のうち40基が機能を喪失し、大気圏に突入しました。

天気予報の精度は低下、自動運転にも支障

20226月に総務省の「宇宙天気予報の高度化の在り方に関する検討会」が公表した報告書では、100年に1回の頻度で起きるとされる大規模な太陽フレア2週間連続で発生する「最悪シナリオ」を想定して、悪影響を考察しています。▶︎🇯🇵日本において、ある自然災害に対して全分野に渡って最悪シナリオを策定する試みは初めてとのことです。▶︎通信や放送は2週間、断続的に不通となります▶︎個人では携帯電話での通話やネット接続が使用し難い状況になるだけでなく、110番や119番などの緊急通報が全国的につながりにくくなると言います。▶︎防災無線や船舶無線にも影響し、災害や遭難事故での救助要請が困難になります。

予報の精度向上、認知度アップを目指す政府

人工衛星関連では、GPSや天気予報の精度が低下し、特に位置情報には最大数十メートルのずれが生じて、カーナビや地図アプリ、自動運転にも大きな影響が出る可能性があると推定されます。▶︎とりわけ航空機では、衛星測位や航空管制レーダーの精度が低下するため、世界的に運航の見合わせや減便が予想されます。▶︎さらに運航できたとしても、高緯度や高高度を通ると増加した放射線による被爆リスクが高まるため、迂回ルートを通らざるを得なくなり、時間や燃料のロスが増加すると言います。▶︎電力設備では、保護装置の誤作動が起きたり、変圧器が加熱によって壊れたりするため、広域停電のおそれがあります。▶︎同報告書は、電力供給の途絶や逼迫によって、社会経済や全産業が広範囲に影響を受けると指摘しています。▶︎自然災害に対しては、発生を止めたり事象自体を軽減させたりすることは、ほぼ不可能です。▶︎太陽フレアについても、政府は「予報の精度の向上」と「認知度のアップと発生時の周知」によって、被害に対する準備と軽減を目指しています。

新たな自然災害を正しくおそれよ


🇯🇵日本独自の太陽フレア観測センサーは、2021年より開発されており、「ひまわり9」の後継機の製造も2022年度中に着手される見込みです。▶︎新たな気象衛星は、地球と宇宙の天気を同時に観測することになります。▶︎また、大規模太陽フレアによる被害は、産業界や一般市民には未だにリスクとして十分に認知されていないのが実情です。▶︎宇宙天気予報は専門用語が多いため、分かりやすい言葉に噛み砕く必要があります。▶︎総務省は今年度にも「太陽フレアに関する警報制度」を創設し、通信、電力、放送など各分野に基準を設けて「通常」「注意報」「警報」などの形で情報発信を始める予定です。▶︎さらに、NICTに「宇宙天気予報オペレーションセンター(仮称)」を設置したり、「宇宙天気予報士」制度を創設したりすることも視野に入れています。▶︎太陽フレアの脅威は、20世紀後半以降に宇宙や放射線、素粒子物理学に関する研究や科学技術が進んだことで意識されるようになりました。▶︎その後、人類が大規模な電力網を築いたり、人工衛星を使って通信や測位システムを発展させたりしたことで問題化した、新たな自然災害と言えるでしょう。▶︎🇯🇵日本は世界有数の防災対策国です。▶︎宇宙環境も視野に入れた防災政策でも、国際的にリードする立場になることを期待しましょう[*Newsweek 2022.12.13付記事抜粋/文:茜灯里氏・作家、科学ジャーナリスト 

『宇宙に謎の「幽霊光」発見…20万枚におよぶハッブルの画像解析で判明』


夜空には無数の星や光の点が見えるものだが、大きな都会に住む人々は、周囲の灯りが強すぎて暗い星や銀河の淡い光を見ることができない。▶︎これは天体観測でも同じで、われわれが非常に遠い天体や銀河を観測する際にも、太陽系内の光がそれらをかき消してしまう場合がある。▶︎アリゾナ州立大学がリーダーとなり、🇺🇸米国と🇦🇺オーストラリアの多数の大学機関、NASA、宇宙望遠鏡科学研究所(STScI)などで構成されている「SKY-SURF」プロジェクトの研究チームは、地球から観測できる光をカタログ化し、どれだけがわれわれと同じ太陽系からの光か、どれぐらいがもっと遠くの宇宙にある星や銀河からのものか、を明らかにすることを目指している。▶︎そしてこのプロジェクトでは、ハッブル宇宙望遠鏡によって取得された20万枚に及ぶ画像データを分析。▶︎太陽系内、太陽系外の既知の天体からの光、さらに太陽系内の塵による太陽光の反射(黄道光)などをすべて差し引いてみた。▶︎しかし、それでも宇宙にはどこから来たのかわからない幽霊のような明かりが、全天に拡がる闇に約10匹のホタルを飛ばした程度に淡く残ることを確認した。▶︎この「ゴーストライト」について、2020年に太陽圏を脱出した探査機ニュー・ホライズンズが太陽系外を観測したデータと照らし合わせた結果、太陽系の外側よりも内側で強く出ていることも判明した。


[探査機・ニューホライズン]

研究の執筆者のひとりであるTim Carleton氏は、この明かりについて、ハッブルの画像における「残光の測定値は、ニュー・ホライズンズのデータよりも高いため、それが太陽系の遠く外側からではない、ローカルな現象だと考える」と述べ、「これまで仮説としてはあったものの、定量的に測定されたことのなかった、太陽系内のなにか新しい要素かもしれない」と、認識されていない塵の反射などによってゴーストライトが引き起こされた可能性を唱えている。▶︎またその塵は、太陽系外から飛来した彗星に含まれる物質が太陽の熱で蒸発し、尾として放出され、その後太陽系内に拡散したとの見方が有力だ。▶︎一方、ニュー・ホライズンズが検出した太陽系外に残る余分な光については、まだ謎が多い。▶︎研究者らは、ハッブルでは捉えきれないほどわれわれの位置から遠い、暗い未知の銀河などからかすかに届いた光や、あるいは暗黒物質の崩壊といった現象によるものの可能性などを指摘するものの、証拠はまだ何もみつかっていない。▶︎ただ、今後ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使った観測によって、仮説のひとつである未知の銀河が発見される可能性はありそうだ[*PHILE WEB 2022.12.13付記事抜粋]

『お寺も宇宙に国内企業が続々参入 広がる「宇宙ビジネス」 、民間による宇宙ステーションの建設計画発表も』


1211日、🇯🇵日本の民間企業ispace(アイスペース)が開発した月面着陸船の打ち上げが成功しました。▶︎民間による宇宙ステーションの建設計画から宇宙にお寺を作る構想まで加速する「宇宙ビジネス」に迫ります。

目指すのは「月に生活圏をつくること」民間初の月面着陸へ

手を合わせてその時を待ちます。▶︎打ち上げ(日本時間1211 午後438分ごろ)

3.2.1 ゴー」▶︎記者:🇯🇵日本の民間企業が宇宙への新たな扉を開きます。▶︎ispaceの月面着陸船、月に向かって出発です」▶︎🇺🇸アメリカ・フロリダ州から、1211日に打ち上げられた「スペースX」社のロケット。▶︎そこに載せられているのが、🇯🇵日本の宇宙ベンチャー企業「ispace」が開発した「月面着陸船・HAKUTO-R」です


打ち上げから46分後、着陸船はロケットから切り離されました。▶︎都内でライブ映像を見守っていた、ispace社員の家族などからは歓声が上がりました。▶︎そして、着陸船と地上管制室との通信も確立され、打ち上げは成功しました。▶︎着陸船は、一旦、月を通り越し、約150万キロの地点まで飛びます。▶︎その後、月への軌道に入ることで、燃料を大幅に節約することが出来るということです。▶︎5か月後に月面に着陸させる計画です。▶︎着陸船は脚を広げた状態で幅が2.6メートル、高さ2.3メートル。▶︎今回はJAXAが開発した月面探査ロボット「SORA-Q」や、🇦🇪UAEの探査機などを輸送します。▶︎月への輸送をビジネスとして確立することを目指しているispace▶︎月面着陸が成功すれば民間企業としては、世界初の快挙となります。▶︎ispace・袴田武史CEO「宇宙ベンチャーとして新たなステージに立てたかなと。▶︎月への着陸をしっかりと目指していきたい」▶︎現地で打ち上げを見守った、ispaceの袴田武史CEO▶︎目指すのは「月に生活圏をつくる」ことです。▶︎2040年代には月面に1000人が住み、年間1万人が地球との間を行き来する時代になると未来像を描きます。▶︎袴田CEO「継続的に輸送サービス、月のミッションですね、政府とか民間の顧客に提供できるようにしていきたいと思っています」

🇯🇵日本企業初の宇宙ステーション計画…“宇宙にお寺の構想も

宇宙ビジネスの市場規模はすでに約40兆円を超えていて、2040年代には約140兆円に膨らむと予想されています。▶︎加速する民間の宇宙ビジネス。▶︎1212日、新たな計画が発表されました。▶︎Digital Blast・堀口真吾社長:「商業宇宙ステーションの構想を発表させていただきました」▶︎宇宙ベンチャーの「Digital Blast」は、宇宙ステーションの建設計画を発表。▶︎海外では複数の民間企業が発表していますが、日本企業では初めてで、最大5000億円の建設費用を見込んでいます。▶︎ステーションは3つのパーツで構成。▶︎宇宙関連の実験を行う棟、居住空間などを整備した棟、動画の配信などを行うエンターテインメント棟です。▶︎早ければ2028年にも、実験棟パーツの打ち上げを目指すということですが、なぜいま民間企業が宇宙事業を手がけるのでしょうか。▶︎堀口社長:「政府主導になってしまうとどうしても、実験棟パーツを使っている意義というのを科学技術発展のためにというのがつかないとなかなか使えなかったりする」▶︎Digital Blast」が計画する宇宙ステーションでは、民間ならではのサービスも。▶︎堀口社長:「宇宙ホテル・宇宙レストランみたいな機能や微小重力でのスポーツアリーナであったりとか、撮影配信スタジオ、いろいろなアイディアをここで詰め込んでやっていきたい」

さらに宇宙を目指す仏様も

京都の世界遺産「醍醐寺」。▶︎2023年、ベンチャー企業と共同で大日如来(だいにちにょらい)像や曼荼羅(まんだら)をのせた「宇宙寺院」の人工衛星を打ち上げる予定です。


醍醐寺・仲田順英執行・統括本部長:「我々の存在が、宇宙の一部であることをしっかり認識できる」▶︎真言密教では、大日如来は宇宙そのものとされ、宇宙から地球を見守ってもらおうという考えです。▶︎お参りできるよう宇宙寺院の現在地情報などは、スマホアプリで確認できるようになるということです。▶︎民間企業による宇宙ビジネスは、今後さらに広がりを見せそうです[*TBS NEWS 2022.12.13付記事抜粋]

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【掲載日】20221213日(火)


Limitless undying love whshines around me like a million ,suns, it calls me on and on across theuniverse.

100万の太陽のように私の周りで輝く永遠の愛は、宇宙を越えて私を呼んでいる。]