【🚀ウチュノコトバ〜神秘解明に向けた人類の歩み】episode.468
■『「宇宙ゴミ市場」が日中開発競争の新たな主戦場になる─米ロに続きどちらが覇権を握るのか』
[中国の実験衛星「実践21号」。2022年に宇宙ゴミの除去実験に成功した]
宇宙ビジネスに注目が集まるなか、老朽化した人工衛星やロケットの残骸といった「宇宙ゴミ(スペースデブリ)」が、地球付近の軌道を占領し、衝突事故を起こす危険性が懸念されている。▶︎一方、🇯🇵日本や🇨🇳中国はこれを宇宙で覇権を握る好機ととらえ、宇宙ゴミ除去の技術開発に力を入れる。▶︎宇宙空間で起きている「新たな国際競争」の行方を🇺🇸米紙が取材した。▶︎2022年1月、🇨🇳中国の実験衛星「実践21号」が寿命の尽きた人工衛星を墓場軌道(役目を終えた衛星を移動させるための、高度の軌道)へと送り込むことに成功した。▶︎このニュースに驚愕したのは、宇宙ゴミ除去という成長市場で首位に立とうとしていた🇯🇵日本だ。▶︎🇯🇵日本が大急ぎで開発していたテクノロジーを、🇨🇳中国が先取りしたのだ。▶︎なかにはこの偉業を、「他国の人工衛星に挑発的に近接する攻撃能力を、🇨🇳中国が保有していると誇示している」と解釈する人もいた。
◆🇯🇵日本には「時間がない」
商業衛星の急速な増加に伴い、地球を周回する宇宙ゴミが衝突する危険性が懸念されている。▶︎このゴミを地球に向けて送り込み、大気圏を通過する際に超高温で焼き尽くす技術の開発に、世界中の企業が取り組んでいる。▶︎宇宙ゴミを「掃除」する責任についての国際的な規定はないが、🇯🇵日本はこの分野で主要な役割を果たしたいと考えている。▶︎躍進する🇨🇳中国の宇宙開発に対抗するため、🇯🇵🇺🇸日米はこの分野で連携してきた。▶︎宇宙政策に詳しい東京大学公共政策大学院の鈴木一人教授は言う。▶︎「宇宙開発において、🇯🇵日本は常に二番手の地位に甘んじてきました。▶︎トップを走るのは🇺🇸アメリカと旧ソ連で、最近はこれに🇨🇳中国が加わりました。▶︎いまは🇯🇵日本にとってまたとないチャンスですが、時間は非常に限られています」▶︎地球の低軌道はゴミだらけだ。▶︎いまは使えない何千個もの装置や人工衛星が時速2800キロで地球の周囲を回っている。▶︎ビー玉サイズのものもあれば、スクールバス並みの大きさのものもある。▶︎宇宙ゴミ問題の解決には、特に排出量の多い🇺🇸🇨🇳🇷🇺米中ロの連携が欠かせない。▶︎だが、🇺🇸アメリカは🇨🇳中国とも🇷🇺ロシアとも冷え切った関係にあり、お互いに信頼しているとは言い難い。▶︎たとえば🇨🇳中国は2021年に、🇺🇸アメリカが宇宙空間で国際条約に違反したと非難した。▶︎🇨🇳中国の宇宙ステーションに、イーロン・マスクのスペースX社が運営するスターリンク衛星が衝突しそうになったと申し立てたのだ。▶︎ハーバード・スミソニアン宇宙物理学センターの研究者ジョナサン・マクドウェルは、問題の本質をこう話す。▶︎「宇宙ゴミの状況を改善するには、自国の軍事問題より国際的な重要事項を優先させる姿勢が各国に求められます。▶︎しかしながら、🇨🇳中国にその気があるかわかりませんし、🇺🇸アメリカには間違いなくないでしょう」▶︎さらにマクドウェルは、「宇宙空間の往来に関する国際的な管制システムがないことが問題です」と付け加えた[*COURRiER JAPON 2022.12.05付記事抜粋]
■『月の裏側は天文学にとって最後のフロンティア、ビッグバン宇宙論者語る』
[米国の地質学者・宇宙飛行士のハリソン・シュミットが20世紀最後の月面着陸ミッション、1972年12月のアポロ17号計画の際に月面から岩石標本を採取した]
少なくとも20年前、私はNASAの最先端光学エンジニアが、月の裏側から宇宙最遠の物体を観測する計画について話したのを聞いている。▶︎そのため月を拠点にして観測を行うという最近の話題に対して、私が少々懐疑的であることをお許しいただきたい。▶︎それは新しいアイデアではない。▶︎しかしそれでも私は、著名な宇宙物理学者のジョセフ・シルクが、月を観測天文学の新たな拠点とするよう願った本を書いたことに勇気づけられている。▶︎Princeton University Pressから発刊されたばかりの著書『Back to the Moon: The Next Giant Leap for Humankind』の中で、2019年グルーバー賞宇宙理論部門の受賞者は、その前半を月探査計画のおさらいにあてた。▶︎天文学や宇宙に詳しくない人たちにとってはありがたいだろう。▶︎しかし、主要メディアの科学欄を日々読んでいる人たちにとっては少々退屈かもしれない。▶︎しかし、パリ天体物理学研究所(IAP)教授であるシルクは、次の一節で核心に触れた。▶︎「天文学最後のフロンティアは、宇宙の最初の光が微かに光る暗黒時代を探ることだ。▶︎原始の水素の雲は未来の構成要素であるとともに過去の目撃者でもある」▶︎シルクは、月の低重力は巨大な望遠鏡構造物の建築を可能にし、地球や宇宙を拠点とするものより高性能になるはずだと指摘する。▶︎それは真実かもしれないが、それを可能にするために必要なハードウェアを月面で実装するためには、現在の月利用の大転換が必要だ。▶︎私が2003年にDiscoverに書いているが、NASAは月での(有人)観測に関する話で40年近く科学者たちを誘惑している。▶︎中には設置するために片道旅行をするつもりの人までいる。▶︎現在は、その種の月面観測所はロボット、あるいは人間宇宙飛行士とロボット探査車の協力によって組み立てられるだろう。▶︎先週のアルテミス1計画の成功によって、月面観測推進者たちは新たな希望を持った。▶︎現在、商業的環境は月での科学研究に対して大きく支援の手を広げているとシルクは書いている。▶︎望遠鏡製作を推進する説得力ある事例を作ることができる。▶︎それは比較的安価で、有人探査の新たな展望を開くだろうとシルクは指摘する。▶︎月面での天文観測に関するシルクの主張で特に強力なのが、月の裏側のクレーターから巨大な低周波電波干渉計(電波望遠鏡の一種)で観測することだ。▶︎そこには地球に関わる電波干渉も地球の電離層もない。▶︎そのような低周波電波望遠鏡が「暗黒時代」をターゲットにするのだと彼は書いている。▶︎そこは初期宇宙のおぼろげな影であり、光も星もないが、膨大な数の冷たいガス雲が遍在している。▶︎幅100キロメートルの地帯に設置した何百万個ものシンプルな無線アンテナを使って、宇宙マイクロ波背景放射の背景に対して遠方の水素雲をマッピングして、シルクがいう分布の微細な歪みを見つけようという考えだ。▶︎「宇宙の始まりから1秒の、1兆分の1の、1兆分の1の、1兆分の1後に、どうやってインフレーション(急膨張)が進行したかを知るためには、あの微弱な信号を研究する必要がある」とシルクはいう。▶︎「これらのデータを捕獲する電波アレイは、月の裏側に広がった幅100キロメートルかそれ以上の地域に展開された何百万もの単純な無線アンテナを使用する」
◆科学のために何としても月へ戻らなければならない
もう1つの選択肢は、月の裏側にある大きな火口原に、ワイヤーメッシュで覆われた巨大電波望遠鏡を作ることだとシルクは書いている。▶︎同氏によると、それでも天文学者は、暗黒時代からの電波検出に最適化されたわずか数十メートルの波長で宇宙を探査することが可能だという。▶︎高解像度赤外線天文学については、シルクによると、🇫🇷フランスの著名な天文学者アントニー・ラベイリが、完全に永遠の暗黒で、異常に冷たい、極地のクレーターを「直径5メートルの赤外線ミラーで一杯にして、パラボラ型ボウルを構築する」案をすでに提唱している。▶︎そのアイデアは、対象とする標的から届く赤外線信号を集めて単一画像を生成するものだという。▶︎その開口部10キロメートルの月面「hyperscope(超望遠鏡)」は、太陽系外の幅1000キロメートルの海や大陸を撮像することができるとシルクは指摘する。▶︎彼は著書の中で、数百万個あるかもしれない居住可能な系外惑星の解明に必要な高解像度赤外線画像を提供できるのは、月面上のmegatelescope(超大型望遠鏡)だけであるとも主張している。▶︎「一握りの惑星を調べるのでは、標本が少なすぎる。▶︎月面望遠鏡で新たな地平を開く」とシルクは書いた。▶︎「300メートル望遠鏡の目標体積は数十億立方光年だ。▶︎これは100万個の居住可能惑星ターゲットにアクセスできることを意味している」▶︎実際のところシルクは、あらゆる科学のプラットフォームとして月が人類にとって重要である理由を見事にまとめ上げている。▶︎しかし、著書『Back to the Moon』の核心は、人類が月の天文学的可能性を実現することへのシルクの明快な呼びかけにある。▶︎地球上の何百万人もが空を見上げて「これはいったいどうなっているのか」と不思議に思わないときはない。▶︎私たちの多くの文化にとっての最古の哲学的質問に対する一時的な答えのいくつかは手の届くところまできている。▶︎たとえば、宇宙が生まれて成長する様子の詳細、私たちの太陽系の誕生と最期、そして私たちの地球と生命そのものは稀な存在なのかそれとも遍在するのかなどだ。▶︎天文学と惑星科学のプラットフォームとして、月は準備を整えて待ち構えている。▶︎しかし人類は、月が提供するあらゆる機会を浪費し続けている。その時宜を得た著書によってシルクは、科学のために何としても月へ戻ることの強力かつ重要な事例を提示している。▶︎しかしアポロ最後の月面歩行者がタウルス・リットロウ渓谷を離れて以来、私たちはまだ戻ることができていない。▶︎未来の月面探査のためのよく練られた計画であるにも関わらず、シルクが『Back to the Moon』であまりに巧妙に描写した月の裏側の天文学のワンダーランドをいつか人類が作り上げることに対して、私は未だに懐疑的である[*Forbes JAPAN 2022.12.05付記事抜粋]
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【掲載日】2022年12月05日(月)
Limitless undying love whshines around me like a million ,suns, it calls me on and on across theuniverse.
[100万の太陽のように私の周りで輝く永遠の愛は、宇宙を越えて私を呼んでいる。]

