【第三次世界大戦への火種〜🇷🇺ロシア・🇺🇦ウクライナ関連ニュースvol.135】
■『🇺🇦ウクライナ無人艇、🇷🇺露の石油ターミナル攻撃か…サンクトペテルブルクではパイプライン爆発』
🇷🇺ロシア西部レニングラード州知事は11月19日、国内第2の都市サンクトペテルブルク郊外を走る天然ガス・パイプラインで大規模な爆発が発生したとSNSで明らかにした。▶︎🇷🇺ロシア軍が🇺🇦ウクライナのエネルギー施設を集中攻撃する中、🇷🇺露国内でも類似事例が相次いでいる。▶︎11月19日の爆発について州知事は「パイプラインの圧力低下が原因だ」と指摘した。▶︎死傷者はいなかったが、一部でガス供給が停止した。▶︎🇷🇺ロシアのニュースサイト「マッシュ」は、黒海に面した南部ノボロシスク港にある大規模石油ターミナルが11月18日夜、🇺🇦ウクライナ軍の無人艇で攻撃されたと報じた。▶︎ターミナルの管理会社は攻撃自体を否定した。▶︎ノボロシスク港は🇺🇦ウクライナ南部クリミアが拠点の露海軍黒海艦隊が艦艇の退避先に使っている。▶︎黒海艦隊の母港は10月下旬、🇺🇦ウクライナ軍の無人艇で攻撃された。▶︎🇺🇦ウクライナの北東に位置する露西部オリョール州の知事も11月16日、州内の石油貯蔵施設が無人機によるとみられる攻撃を受けたとSNSで明らかにした[*読売新聞 2022.11.21付記事抜粋]
■『🇺🇦ウクライナ攻撃にも使用「🇮🇷イランの軍事ドローン」…🇷🇺ロシア国内で生産、数か月で数百機:両国合意と🇺🇸米国紙報道』
[🇮🇷イラン政府に🇷🇺ロシアへの軍事ドローン提供に抗議するキーウ市民のピースサイン]
◆製造したらすぐに使用できる効率的な調達体制へ
2022年2月に🇷🇺ロシア軍が🇺🇦ウクライナに侵攻。▶︎🇷🇺ロシア軍による🇺🇦ウクライナへの攻撃や🇺🇦ウクライナ軍による🇷🇺ロシア軍侵攻阻止のために、攻撃用の軍事ドローンが多く活用されている。▶︎2022年10月に入ってから🇷🇺ロシア軍はミサイルと🇮🇷イラン政府が提供した標的に向かって突っ込んいき爆発する、いわゆる神風ドローンの「シャハド136(Shahed136)」、「シャハド131(Shahed131)」で首都キーウを攻撃していた。
[シャハド136]
国際人道法(武力紛争法)の軍事目標主義(軍事目標のみを軍事行動の対象としなければならない)を無視して文民たる住民、軍事施設ではない民間の建物に対して攻撃を行っていた。▶︎🇺🇦ウクライナの一般市民の犠牲者も出ていた。▶︎2022年11月に入ってからも🇷🇺ロシア軍は🇮🇷イラン製の軍事ドローンで🇺🇦ウクライナ軍に攻撃を行っている。▶︎そして🇺🇸米国メディアのワシントン・ポストによると、🇮🇷イランで開発された軍事ドローンを🇷🇺ロシアで生産していくことに両国で合意したと報じていた。▶︎11月上旬に🇮🇷イランで開催された会合で極秘裏に決定。▶︎主要部品を🇮🇷イランから🇷🇺ロシアに送って、数か月以内に数百機を生産していくとのこと。▶︎🇮🇷イランで開発、生産された軍事ドローンを🇷🇺ロシアに輸出して移送すると輸送費などのコストもかかるし、使用するまでに移送や輸出入手続きなどの時間もかかる。▶︎🇷🇺ロシアで生産すれば、コストも時間も短縮され、生産された軍事ドローンをすぐに使用できるので効率的である。▶︎また軍事ドローンは敵の標的をめがけて突っ込んでいき爆発させるし、敵軍から頻繁に迎撃されて破壊されてしまう。▶︎そのため、生産したらすぐに使用できるような効率的な調達体制を構築しておかないと戦争が続く間は何機あっても足りない。
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◉【YouTube】『🇷🇺ロシア軍による🇮🇷イラン製軍事ドローンでの🇺🇦ウクライナへの攻撃を報じているメディア:What is the significance of Russia attacking Ukraine with Iranian drones?』
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米国の国家安全保障担当大統領補佐官のジェイク・サリバン氏は2022年7月11日にホワイトハウスの記者会見で、🇮🇷イラン政府がロシア軍に対して🇺🇦ウクライナ紛争で使用するためのドローン数百機を提供する可能性があると語っていた。▶︎7月から🇷🇺ロシア軍に攻撃ドローンの訓練も行っていた。▶︎🇺🇸米国のシンクタンクの戦争研究所は、🇮🇷イラン政府がロシア軍に対して🇮🇷イラン製の攻撃ドローン「シャハド129(Shahed129)」を46機提供しているとの調査結果を発表していた。
🇺🇸米国CNNの報道によると、🇷🇺ロシア軍は🇮🇷イランで🇺🇦ウクライナでの戦闘のために、🇮🇷イラン政府が提供した攻撃ドローンの操縦訓練を行っている。▶︎CNNによると🇮🇷イラン製の攻撃ドローン「シャハド129(Shahed129)」のほかに🇮🇷イラン製の監視・偵察ドローン「サーエゲ(Shahed Saegheh・Shahed191)」も🇷🇺ロシア軍に提供されるということだった。
[サーエゲ]
つまり2022年7月から🇮🇷イラン政府が🇷🇺ロシア軍に軍事ドローンの提供で協力していたと見られている。▶︎🇷🇺ロシアのプーチン大統領は2022年7月19日に🇮🇷イランを訪問し、最高指導者ハメネイ師、ライシ大統領と会談していた。▶︎ハメネイ師は🇮🇷イランと🇷🇺ロシアの中長期的な協力関係をプーチン大統領に呼び掛けていた。
[2022年7月にイランを訪問したプーチン大統領]
2022年8月には🇺🇸米国国防総省のパット・ライダー報道官は「🇮🇷イランの飛行場から🇷🇺ロシアに向けて軍事ドローンが輸送された。▶︎🇷🇺ロシア軍は🇮🇷イラン政府から🇮🇷イラン製の軍事ドローン数百機をこれから調達する予定。▶︎入手した情報によると、今回輸送された🇮🇷イランの軍事ドローンはすでに多くの不具合(numerous failures)が生じている」と語っていた。▶︎2022年9月からイラン製のドローン「シャハド136(Shahed136)」と「マハジェル6(Mohajer6)」が🇺🇦ウクライナでの攻撃に使用されるようになった。
[マハジェル6]
🇷🇺ロシア軍が以前に使っていた🇷🇺ロシア製の軍事ドローンに代わって多くの🇮🇷イラン製ドローンで攻撃を行っており、🇺🇦ウクライナ軍によっても迎撃された写真や動画も公開されている。▶︎また2022年9月に🇺🇿ウズベキスタンで開催されていた第22回上海協力機構首脳会談で、🇮🇷イランのライシ大統領と🇷🇺ロシアのプーチン大統領は会談し、NATOの脅威は欧州だけでなく世界共通の脅威であると語っていた。
[2022年9月の上海協力機構首脳会談]
[2022年9月の上海協力機構首脳会談での🇮🇷イランのライシ大統領と🇷🇺ロシアのプーチン大統領]
2022年10月に🇺🇦ウクライナ軍は「🇷🇺ロシアにはまだ約300機のドローンが残っています。▶︎さらに🇷🇺ロシア軍は数千機のドローンを購入する予定があります」と公式SNSで伝えていた。▶︎また、🇷🇺ロシア軍は🇺🇦ウクライナ攻撃と欧州からの軍事支援阻止のためにキーウに近い🇧🇾ベラルーシにも🇮🇷イラン製軍事ドローンを配置すると報じられている。▶︎そして2022年10月には首都キーウへの攻撃に🇮🇷イラン製の軍事ドローンが多く使用されている。▶︎🇮🇷イラン製の軍事ドローンは🇷🇺ロシア軍の🇺🇦ウクライナ侵攻のために開発されたものではなく、🇮🇷イランにとっては敵国である🇮🇱イスラエルを標的にして使用することを念頭に開発されたものだ。▶︎そのため🇷🇺ロシア軍が🇺🇦ウクライナで使用している🇮🇷イラン製の軍事ドローンの攻撃力、破壊力については🇮🇱イスラエルのメディアも強い関心を示している。▶︎2022年10月には米国国務省の報道官のネッド・プライス氏が🇮🇷イラン軍の兵士が🇺🇦ウクライナのクリミアに入って🇷🇺ロシア軍に軍事ドローンのトレーニングをしていると記者会見で述べていた。▶︎だが🇮🇷イラン政府は🇷🇺ロシア軍への軍事ドローンの提供は否定していると報じられていた。▶︎2022年11月5日には🇮🇷イランの外務大臣のアブドラヒアン氏が、🇷🇺ロシア軍が🇺🇦ウクライナに侵攻する数か月前に🇮🇷イラン政府は🇷🇺ロシア軍に軍事ドローンを提供していたことを初めて公式に認めたと国営🇮🇷イラン通信が報じていた。▶︎それに対して🇺🇦ウクライナのゼレンスキー大統領は「🇮🇷イラン政府が🇷🇺ロシア軍に少数しか提供していないはずはない。▶︎キーウにも大量の軍事ドローンでの攻撃がある。▶︎🇮🇷イラン政府はまだ嘘をついている」と批判していた。▶︎2022年11月に入ってからも🇷🇺ロシア軍は🇮🇷イラン製軍事ドローンで🇺🇦ウクライナ軍や民間施設や社会インフラに攻撃を行っている。▶︎そして🇺🇸米国メディアのワシントン・ポストが、🇮🇷イランの軍事ドローンを🇷🇺ロシアで生産していくことに両国が合意したと報じていた。
[ミコライウのヒマワリ油貯蔵タンクにドローン攻撃]
🇮🇷イランの兵器のほとんどは1979年まで続いた王政時代に🇺🇸アメリカから購入したもので、現在は🇺🇸アメリカとの関係悪化による制裁のため🇺🇸アメリカから購入できないので、特にドローン開発に注力している。▶︎🇮🇷イランの攻撃ドローンの開発力は優れており、敵国である🇮🇱イスラエルへも飛行可能な長距離攻撃ドローンも開発しており、🇮🇱イスラエルにとっても脅威である。▶︎🇮🇱イスラエルのガザ地区の攻撃の際にはパレスチナにドローンを提供して🇮🇱イスラエルを攻撃していたと報じられていた。▶︎また🇮🇷イランでは開発したドローンを披露するための大規模なデモンストレーションも行ってアピールもしていた。
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◉【YouTube】『🇷🇺ロシア軍が使用している🇮🇶イラン製軍事ドローン:Iranian-supplied 'suicide drone' being used by Russians against Ukraine』
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[*佐藤仁氏・学術研究員、著述家…2022.11.21付記事抜粋]
■『🇷🇺ロシアの主要都市で原因不明の爆発と火災…ただごとでない動画』
[モスクワのコムソモーリスカヤ広場(2018年5月)]
🇺🇦ウクライナの戦争が続くなか、🇷🇺ロシアの首都モスクワと第二の都市サンクトペテルブルクで不審な爆発や大火災が発生。▶︎🇷🇺ロシアの首都モスクワで複数の爆発が起きた。▶︎空に上がる煙の下、地上では消防当局が3つの主要駅を巻き込んだ巨大な火災と戦っている
🇷🇺ロシアの非常事態省によれば、火災は11月20日の日曜の午後、コムソモーリスカヤ駅前の広場に面した2階建ての倉庫で発生したという。▶︎一階の屋根の一部は焼け落ち、延焼は2000平方メートルに及んでいる。▶︎ツイッターには、火災から立ち上る煙の動画がいくつも投稿されている。▶︎フリーランスジャーナリストのSotiri Dimpinoudisの動画の背景には、サイレンが鳴り響いている。▶︎別のツイートで彼は、火災の原因は爆発だと書いている。▶︎モスクワ当局からの発表はない。ロシアのソーシャルメディアVKには、燃えている倉庫には7人が閉じ込められている、という投稿もあったが確認はできていない。▶︎その1日前には、第二の都市サンクトペテルブルク近郊の市街地で巨大な火球が爆発し、燃え上がる様子を映した動画が11月19日早朝にソーシャルメディアで拡散された。▶︎ドキュメンタリー映画『ロシア・メディア・モニター』を製作したジュリア・デイビスも、巨大な炎と煙の映像を投稿し、それを元NATO連合軍最高司令官ジェームズ・スタブリディスが共有した。▶︎「また不注意な喫煙者のせいだ」と、スタブリディスはコメントをつけた。▶︎デイビスは、他にもムリーノ市で発生したとみられる火球の爆発をさまざまな角度から撮影した短いクリップを投稿している。ツイッターユーザーの@adagamovも爆発の動画を共有し、「ガスパイプラインの大爆発」が原因だとツイートした。▶︎爆発の原因や、🇷🇺ロシアのウクライナ侵攻との関係などの疑問は、公式の情報ではまったく明らかになっていない。▶︎だが、🇪🇸スペインの英字紙ユーロ・ウィークリーニュースは、現地時間11月19日の午後、ガソリンスタンドで爆発が起きたと報じた。▶︎ニューヨーク・ポスト紙もこの火球について、ガスパイプラインの爆発が原因だと報じている。▶︎本誌はこれらの報道を独自に確認することができなかった。▶︎のちにレニングラード知事名でテレグラムに投稿されたメッセージによれば、爆発はパイプラインの減圧によって起こったと説明した[*Newsweek 2022.11.21付記事抜粋]
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【掲載日】2022年11月21日(月)












