【AFTER COVID-19〜コロナ禍以降日本を襲う後遺症 vol.40】
■『アナフィラキシー対応、厚労省が再周知…ワクチン接種後死亡受け』
[厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館]
厚生労働省は11月11日、新型コロナウイルスワクチンの接種後に、全身性の急激なアレルギー反応である「アナフィラキシー」を発症した際の対応について改めて自治体に通知を出したことを明らかにした。
通知は11月10日付。▶︎厚労省の通知や日本救急医学会によると、ワクチンの接種後、アナフィラキシーなどの重篤な副反応がみられた場合、アドレナリンを注射するとされている。▶︎愛知県愛西市で11月5日、新型コロナワクチンの集団接種で、40代女性がオミクロン株対応のワクチン接種を受けた約5分後に容体が急変し、死亡した。▶︎女性には基礎疾患があり、接種と死亡との因果関係は不明としている。▶︎愛知県も市町村に対し、接種会場での救急体制などについて再点検を求める通知を出した[*毎日新聞 2022.11.11付記事抜粋]
■『戦後最大「超過死亡」の謎…ワクチン接種との関係はあるのか?』
新型コロナ感染症のパンデミックをめぐる謎の一つに「超過死亡」がある。▶︎超過死亡とは、死亡者の数が例年の水準にもとづく予測値に比べてどれだけ上回っているかを示す指標。▶︎対前年比の死亡者数が一つの目安になる。▶︎2021年の国内全死亡者数は、2020年よりも「6万7101人」も増え、増加数は東日本大震災の2011年(約5万5000人)を上回り、戦後最大を記録した。▶︎2021年の新型コロナ感染症による死亡者数は「1万6766人」なので、それとは別の理由で5万人以上が亡くなっていることになる。▶︎推計・分析をした国立感染症研究所の鈴木基感染症疫学センター長は、2022年2月18日に厚生労働省の審議会の副反応部会に招かれた。▶︎巷では医学者の間からも新型コロナワクチン接種が超過死亡に影響を与えているのではないか、という意見が出ており、見解を求められたのである。▶︎鈴木氏は、大阪府、兵庫県、全国の時系列での「ワクチン接種数」「超過死亡の発生」のグラフ(https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000900468.pdf
)を示し、次のように断言した。▶︎「(2021年春~初夏の)第4波の超過死亡は、ワクチン接種数の増加よりも先に発生し、そしてピークを迎えたということ。▶︎(略)ワクチン接種の増加が超過死亡の増加につながったという説明は成り立たない」▶︎「学術的な検証を経た科学的根拠は他の国からも報告はない」。▶︎そのうえで第4波の爆発的な感染拡大で「医療システムが逼迫し、非感染者における救急医療や一般医療、他病院サービスにも影響を与えた」可能性に言及した。▶︎要するに医療崩壊による死亡者増に触れている。
◆名古屋大学名誉教授の小島勢二氏は鈴木氏の見方を否定
他方、名古屋大学名誉教授の小島勢二氏は、2022年2~4月ごろの「ワクチン3回目接種回数の推移」と「ワクチン3回目接種後に見られた超過死亡」のデータを突き合わせ
「3回目コロナワクチン接種のピークと超過死亡は同時期に観察され、接種回数と超過死亡には、相関係数0.99と極めて強い正の相関がある」として鈴木氏の見方を否定する。▶︎また、副反応疑い死亡症例を網羅的に分析し、「ワクチン接種後の死因で最も多いのは状態悪化であるが、死亡診断書には老衰と記載されている例も多いと想像される」と指摘。▶︎循環器系、呼吸器系疾患、老衰での死亡には、コロナ感染やワクチン接種に関わる死亡が含まれていると思考している。▶︎さらに2022年2~3月には医療逼迫が起きていなかった鳥取県、島根県でも191人、131人の超過死亡が観察されたと述べ、コロナの流行拡大の影響を受けていない要因があると説く。▶︎それが、副反応による状態悪化なのだろうか……。▶︎私たちの社会には、まだ見えていない副反応疑い死が埋もれているのかもしれない[*日刊ゲンダイDIGITAL 2022.11.11付記事抜粋/文:山岡淳一郎氏・ノンフィクション作家]
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【掲載日時】2022年11月11日(金)



