【第三次世界大戦への火種〜🇷🇺ロシア・🇺🇦ウクライナ関連ニュース vol.64】
■『🇺🇦ウクライナ侵攻の報い:🇷🇺ロシアは経済制裁で「経済的にも軍事的にも取るに足らない国になる」…輸入、農業、技術や金融、悲観的な事態に』
🇷🇺ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は9月7日、ウラジオストクでの東方経済フォーラムで、「🇷🇺ロシアは、特別軍事作戦で何も失っていない」と虚勢を張っていたが、西側諸国の経済制裁は確実に🇷🇺ロシア経済を弱体化している。▶︎🇺🇸米ブルームバーグは9月6日、🇷🇺ロシア政府の内部資料を根拠に、「🇷🇺ロシアでは欧米による制裁の影響が広がるなか、より長期かつ深刻な景気後退に見舞われる可能性がある」と報道した。▶︎この内部資料は、🇺🇦ウクライナ侵攻に伴う🇷🇺ロシアに対する経済制裁の影響を正確に判断しようと、専門家らがまとめたもので、プーチン氏などが示す楽観的な公式発表に比べて、はるかに悲観的な内容になっている。▶︎内部資料で示されたシナリオ3つのうち、2つは経済縮小が来年加速し、経済が戦争前の水準に戻るのは2030年以降だとしている。▶︎技術や金融分野の制裁も強い下押し圧力になる。▶︎最大20万人のIT技術者が2025年までに国外に出る可能性があり、これは深刻な頭脳流出だ。▶︎輸入について、主な短期的リスクは、原材料・部品の不足に伴う生産停止だ。より長期的には、輸入した装置が修理不能に陥り、成長が恒久的に制約される。▶︎極めて重要な一部の輸入品については、代替のサプライヤーがまったく存在しない。▶︎政府が重視してきた農業分野でも、依存する主要原料の供給縮小に伴い、国民が食料消費の抑制を迫られる可能性がある。▶︎西側の技術へのアクセスが制限されているため、🇷🇺ロシアは🇨🇳中国や東南アジアの先進的ではない代替品に頼らざるを得ず、現在の基準から1~2世代遅れてしまう可能性がある。▶︎航空分野では、旅客輸送量の95%が外国製飛行機で占められており、輸入スペアパーツが入手できないため、運行停止に伴い航空機産業が縮小する可能性がある。▶︎機械製造分野では、🇷🇺ロシア製の工作機械は全体の30%にすぎず、国内産業では需要増をカバーする能力がない。▶︎医薬品分野では、国内生産の約80%を輸入原料に依存している。▶︎輸送分野では、🇪🇺EU(欧州連合)の規制により、陸上輸送のコストが3倍に上昇する。通信とIT分野では、SIMカードの規制により、2025年までにSIMカードが不足し、2022年には通信分野が世界のリーダーから5年遅れる可能性がある。▶︎軍事分野では、西側のハイテク技術や部品(=特に半導体)が入手できないために、最先端の兵器を開発し製造することは困難になる。▶︎例えば、航空機、艦艇、ミサイル、戦車など、各軍種の最重要な兵器を開発・製造できなくなる可能性は高い。▶︎つまり、🇷🇺ロシアは「経済的にも軍事的にも取るに足りない国」になる可能性があるということだ。▶︎プーチン氏の愚挙は、彼自身の地位を脅かすことになるであろう[*夕刊フジ 2022.10.29付記事抜粋/文:渡辺義和氏・元陸上自衛隊東部方面総監、元富士通システム統合研究所安全保障研究所長、元ハーバード大学アジアセンター・シニアフェロー]
■『「🇷🇺ロシア軍死者は7万人以上」…🇺🇦ウクライナ軍が見解』
[ロシア軍による空爆で真っ二つに割れた集合住宅。約50人が亡くなったという=2022年10月19日、ウクライナ東部イジューム]
🇺🇦ウクライナ軍参謀本部は10月29日の戦況報告で、🇷🇺ロシアによる侵攻が2月に始まって以来、🇷🇺ロシア軍の死者数が7万人を超えたとの見方を示した。▶︎報告によると、10月29日時点での🇷🇺ロシア軍兵士の死者数は7万250人となったという。▶︎一方、🇷🇺ロシア側は9月21日時点で死者数を5937人としている[*朝日新聞 2022.10.29付記事抜粋]
■『モスクワ市職員の3分の1が「国外逃亡」情報...動員後の劣悪すぎる状況を恐れて』
[プーチンの壁画が描かれた集合住宅(モスクワ近郊のカシーラ市、2022年10月)]
🇷🇺ロシアで行われている「動員」の悲惨な実態──。▶︎待遇は劣悪で、準備も補給もなく前線に放り出される。▶︎これを恐れた首都の職員たちが大量脱出を起こした。▶︎🇷🇺ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、🇺🇦ウクライナに派遣する予備役の部分的動員を発令したことを受け、モスクワ市職員の3分の1近くが1カ月の間に国外に逃れたと、地元メディアが報じた。▶︎🇷🇺ロシアでは、徴兵を逃れようとする国民の「大量脱出」が起きている。▶︎地元メディア「Nestka」は、住宅や地域サービス、医療、教育など、大規模な部門の男性職員やIT部門の専門家らが一斉に逃げ出したと、事情に詳しい関係筋の話として伝えた。▶︎職員の多くは正式に辞職しておらず、関係当局に届け出もしていないという。▶︎「彼らはマグカップも洗わず、職場に私物を残したままいなくなった」と、ある情報筋は語っている。▶︎プーチンは9月21日、🇺🇦ウクライナでの戦闘に予備役30万人を動員すると発表。▶︎その後の2週間で、徴兵を避けるために市民37万人以上が🇬🇪ジョージア、🇫🇮フィンランド、🇰🇿カザフスタン、🇲🇳モンゴルなどの近隣国に逃れた。▶︎10月中旬には、徴兵されたモスクワ市職員が🇺🇦ウクライナで死亡したことで、同市職員が大量に辞職していた。▶︎🇷🇺ロシア人ジャーナリストのロマン・スーペルは10月14日、🇷🇺ロシア政府の情報筋の話として、モスクワ市政府の部局長だったアレクセイ・マルティノフ(28)の死を受け、市職員が相次ぎ辞表を提出していると、自身のテレグラムのチャンネルで伝えた。▶︎マルティノフは戦闘経験がないにもかかわらず、9月23日に徴兵され、10月10日に🇺🇦ウクライナでの戦闘中に死亡したという。▶︎政府筋はスーペルに、「大量脱出が起きている。▶︎職員がメモを残して去っている。▶︎IT技術者、広告やマーケティング、広報の担当者や、一般の公務員もだ。▶︎まさに大量脱出だ」と話している。▶︎スーペルは「動員されたモスクワ市政府職員のアレクセイ・マルティノフが死亡したことが、昨日明らかになっている」と指摘した。
◆入隊から数日後に戦闘で死亡
🇷🇺ロシアの国営メディア放送局RTの副編集長ナターリャ・ロセバは、マルティノフは軍に入隊したわずか数日後に🇺🇦ウクライナで死亡したと、自身のテレグラムのチャンネルで伝えた。▶︎「彼は若い頃、セミョノフスキー連隊に所属していた」とロセバは指摘。▶︎「彼には戦闘経験がなかった。▶︎(入隊から)数日後に前線に送られ、10月10日に英雄として死亡した」と述べた。▶︎🇱🇻ラトビアに拠点を置く🇷🇺ロシア語の独立系ニュースメディア「Meduza」によると、セミョノフスキー連隊は、🇷🇺ロシア大統領とクレムリンの警備を担当しているという。▶︎著名な🇷🇺ロシア人ジャーナリストで元大統領候補のクセニア・ソブチャク(40)も、🇷🇺ロシアから🇱🇹リトアニアに逃れた。▶︎同国首都ビリニュスの情報機関によると、10月26日朝に警察当局がモスクワにあるソブチャクの自宅を強制捜査したという。▶︎🇷🇺ロシア国営通信社タス通信は、ソブチャクのメディア担当者であるキリル・スハノフと共に刑事事件の容疑者として彼女を逮捕するよう、治安当局が命令を受けたと報じている[*Newsweek 2022.10.29付記事抜粋]
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【掲載日時】2022年10月29日(土)


