【東京五輪の闇〜地検特捜部利権疑獄解明への挑戦 vol.14】
■『元理事、4回目の逮捕…玩具会社とADKから賄賂の疑いー五輪汚職』
[サン・アロー社が製造・販売した公式マスコット「ミライトワ」(右)と「ソメイティ」のぬいぐるみ]
東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、大会マスコットのぬいぐるみを製造・販売した「サン・アロー」(東京都千代田区)と、スポンサー獲得業務を担った広告大手「ADKホールディングス」(港区)から賄賂を受領したとして、東京地検特捜部は10月19日午前、大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)を受託収賄容疑で再逮捕した。▶︎関係者への取材で分かった。▶︎逮捕は4回目で、計5ルートになった。
[事件の構図]
関係者によると、サン・アローをめぐって高橋元理事は2018年、同社幹部らから、大会の公式マスコット「ミライトワ」「ソメイティ」のぬいぐるみを製造・販売したいなどと依頼を受け、ライセンス契約を担う組織委側に働きかけて実現させた。▶︎元理事は、見返りとして元理事のゴルフ仲間の知人が経営するコンサルタント会社に賄賂を入金させ、2022年に現金で計約800万円を受け取ったという。▶︎ADKルートでは、高橋元理事は、ADKが駐車場サービス「パーク24」とのスポンサー契約業務に関われるよう便宜を図り、2018年12月にADKから、元理事のゴルフ仲間のコンサル会社に約2千万円の賄賂を入金させたという。▶︎組織委は大会スポンサーの獲得業務を広告最大手「電通」に委託。▶︎電通は一部の業務を「販売協力代理店」として別の広告会社に再委託できる仕組みだった。▶︎高橋元理事は、電通側に働きかけてパーク24をADKに担当させたという。▶︎特捜部は、高橋元理事のゴルフ仲間のコンサル会社は休眠状態で事業実態がなく、同社への資金は高橋元理事への賄賂にあたると判断したとみられる。▶︎高橋元理事は紳士服大手「AOKIホールディングス」から5100万円、出版大手「KADOKAWA」から約7600万円、広告大手「大広」から約1500万円を受領した受託収賄罪で、既に3回逮捕・起訴されている[*朝日新聞 2022.10.19付記事抜粋]
■『角川前会長、検察の筋書きは「B級小説」…証拠音声もメールも否定』
[記者の質問に答えるKADOKAWAの角川歴彦会長=2022年9月5日]
五輪汚職事件をめぐり、贈賄罪を一貫して否定している出版大手「KADOKAWA」前会長・角川歴彦(つぐひこ)被告(79)が、自身への報告などをめぐる社内のやり取りについて「事件を作ろうとしている。▶︎これはもうB級小説だ」と批判していることが、関係者への取材で分かった。▶︎一方で元専務は前会長との共謀を認める供述をしており、トップの関与をめぐる主張が対立する構図が明らかになった。▶︎KADOKAWA側で逮捕・起訴されたのは、角川前会長と、元専務・芳原世幸(としゆき)(64)、元五輪担当室長の馬庭教二(63)の両被告。
3人は、大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)にスポンサー選定などを依頼した謝礼として、元理事の知人・深見和政容疑者(73)が経営する「コモンズ2」にコンサル料名目で賄賂を支払ったとされる[*朝日新聞 2022.10.14付記事一部抜粋]
■『高橋容疑者の「慶応人脈」“飛び火”にビクビク…後輩の竹田JOC前会長も五輪汚職巡り聴取』
次はどこに“飛び火”するのか。▶︎五輪汚職を巡り、東京地検特捜部が参考人として日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和前会長(74)から任意聴取していたことが9月16日分かり、波紋を広げている。▶︎特捜部は、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)が理事に就任した経緯などについて確認したとみられている。▶︎竹田氏は特捜部が家宅捜索した大会スポンサーの駐車場サービス「パーク24」の社外取締役を務め、高橋容疑者の要求通りAOKIが「強化費」を支払った日本馬術連盟の副会長でもある。▶︎竹田氏といえば、東京五輪招致に絡む“裏金”疑惑で🇫🇷フランス司法当局の捜査対象となっていたことが判明、2019年6月にJOC会長を辞任していた。▶︎特捜部の竹田氏への聴取は、🇫🇷仏当局の捜査に関連しているとの見方もある。▶︎「捜査継続中の仏当局に情報提供するなど、特捜部は水面下で協力しているのではないか」(大会関係者)というわけだ。▶︎いずれにせよ、“裏金”疑惑でも、今回の大会スポンサー選定を巡る汚職でも、最大のキーマンは高橋容疑者だ。▶︎連なる関係者は今後、捜査対象になりかねない。▶︎高橋容疑者の古巣「電通」人脈ばかりに注目が集まるが、見過ごせないのは、高橋容疑者が幼稚舎時代から築き上げた「慶応人脈」である。
◆「KADOKAWA」元専務も同じ法学部OB
[竹田恒和JOC前会長]
「高橋さんは、慶応義塾幼稚舎から慶大法学部に進学。▶︎竹田恒和さんの兄・武田恒治さん(78)とは慶大法学部の同級生で、親密な仲です。▶︎恒和さんも慶大法学部出身で、高橋さんとは先輩後輩の間柄。▶︎高橋さんは恒和さんを『カズ』と呼ぶそうで、五輪招致委員会の理事長に『おまえがやれ』と恒和さんを押し込んだのも、高橋さんだと聞いています」(広告業界関係者)▶︎さらに、スポンサー選定を巡って、高橋容疑者側に計約6900万円を提供した贈賄容疑で逮捕された出版大手「KADOKAWA」元専務の芳原世幸容疑者(64)も慶大法学部OB。自宅に捜索が入った松原真樹副会長(69)は慶大経済学部出身だ。▶︎2人とも高橋容疑者とは年齢が離れているが「慶大出身者はOB同士で知り合えば、つながりは“密”になりやすい傾向にある」(慶大関係者)という。▶︎また、ある五輪関連施設の施工を担った企業(大成建設)トップも慶大OBで、高橋容疑者との関係がささやかれている。▶︎「彼は慶応義塾全体の事業計画や予算編成、学部の設置などに関する最高意思決定機関『評議員会』の有力者です。▶︎年齢も高橋さんと近く、同時期にキャンパスで顔を合わせていたのは間違いない。▶︎五輪事業を巡っても関わりがあったのでしょうか」(前出の慶大関係者)▶︎高橋容疑者の慶応人脈に、どこまで捜査の手が及ぶのか。▶︎今頃、ビクビクしている関係者は多いはずだ[*日刊ゲンダイDIGITAL 2022.09.18付記事抜粋]
▶️慶応人脈関連で逮捕が噂されるのは慶応大学名誉教授の肩書きを持つ元パソナ会長のあの人物?〆
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【掲載日時】2022年10月19日(水)





