🚀ウチュウノコトバ】episode.52


『宇宙空間を高速移動「ワープ航法」構想理論的には物理法則に反しない』


[空間の歪みを利用し、惑星間の高速移動が可能に?]

広大な宇宙で高度な文明同士が遭遇するのは、サハラ砂漠に解き放たれた2匹のアリが正面衝突する確率より低い──宇宙人の地球来訪を否定する根拠のひとつに「距離」の問題がある。▶︎アインシュタインの相対性理論では、「質量のある物体は光の速さ(秒速30km)を超えられない」とされ、たとえ同時期に2つ以上の文明が存在しても、「途方もない距離を克服し互いの星を訪れるのは不可能」とされてきた。▶︎だが、この難題を現代科学の枠組みの中で解決する試みが、世界各国で行なわれている。▶︎2013年、NASAの先端推進技術研究チームは、宇宙空間を「ワープ航法」で移動するコンセプトを発表。▶︎相対性理論の「ワームホール(時空の抜け道)」を利用し空間を歪める航法で、到達に数千~数万年かかる2地点をわずか数日で移動可能という。▶︎まるで映画『スタートレック』の世界だが、理論的には物理学の法則に反していないそうだ。▶︎かつては宇宙人の地球来訪に否定的見解を示していた英の理論物理学者、スティーブン・ホーキング氏(2018年死去)も、星間の超高速移動に高い関心を寄せていた。▶︎ホーキング氏は2016年、ロシア人投資家と組み「ブレークスルー・スターショット」と命名したプロジェクトに着手。▶︎レーザー推進技術を用い、光速の20%の速度で飛ぶ小型宇宙船を開発、地球から約4.2光年離れた恒星「プロキシマ・ケンタウリ」に到達させる壮大な試みだ。▶︎現代の宇宙船で7000年かかる距離に、わずか20年で到達するという。▶︎火星なら片道数時間の速さだ。▶︎もっとも、プロジェクトには総額100億ドルもの費用が必要とされるほか、技術的な課題も多い。▶︎だが、驚異的な科学の発達で、この先、宇宙空間がどんどん狭くなっていくのは間違いなさそうだ[*週刊ポスト2021.12.03号記事抜粋]

▶️ 『人間が想像できることは、人間が必ず実現できる』ジュール・ヴェルヌの名言である。かつて、アニメ宇宙戦艦ヤマトでワクワクして見ていた夢のワープ航法が、現実味を帯びてきた〆

【用語解説】

⚫︎『ワープ航法』=空想科学小説及び映画など、サイエンス・フィクションを題材にしたドラマ等で使用される「超光速(FTL/Faster Than Light)航法」の俗称。



⚫︎『ワームホールwormhole:時空の抜け道)』=時空構造の位相幾何学として考えうる構造の一つで、時空のある一点から別の離れた一点へと直結する空間領域でトンネルのような抜け道。


⚫︎『ブレークスルー・スターショットBreakthrough Starshot)』=太陽系から4.37光年離れているケンタウルス座α星へ数千個のレーザー推進の超小型宇宙船を送り込む計画。 ブレイクスルー・イニシアチブプロジェクトの一つ。


[光速の20%の速さで飛ぶ小型探査機計画「ブレイクスルー・スターショット」]

⚫︎『恒星プロキシマ・ケンタウリ』=ケンタウルス座の方向に4.246光年 離れた位置にある赤色矮星である。太陽系に最も近い恒星として知られている。



[プロキシマ・ケンタウリに代表される赤色矮星の想像図]

『宇宙船内服を共同開発宇宙船内服をISSに搭載へ』



スノーピークとシタテルと共同企画した宇宙船内服が、国際宇宙ステーション(以下、ISS)に搭載可能な生活用品に認定された。▶︎両社が共同企画したウェアは20212月、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)の「宇宙と地上双方の暮らしをアップデートする衣服」プロジェクトにおいて、ISSに搭載可能な生活品候補に選定されている。▶︎宇宙船内服は、島精機製作所の「ホールガーメント(WHOLEGARMENT®)」の無縫製編製を大部分のパーツで採用。▶︎ホールガーメントで再現できないテクニカルなパーツは一部縫製を入れる仕様で構成した。▶︎素材は、ニッケテキスタイルが開発したウールポリエステル素材の糸「アクシオ(AXIO)」をベースに作成。▶︎試作品では宇宙飛行士の若田光一氏からフィードバックを受け、パンツのポケットに使用している面テープを引っかかりの少ないタイプに変更するなど改良を重ねたという。▶︎今後、宇宙船内服の一般販売を予定している[*ファッションスナップ2021.11.25付記事抜粋]

『鳥取砂丘が「宇宙」に VRで月面着陸、火星移住の可能性探る実習も』


鳥取砂丘(鳥取市)が、宇宙を学ぶ場として利用されている。▶︎11月から月面に見立てた観光体験が始まったほか、火星移住を目指した研究の一環としての実習もあった。▶︎最新技術を使って鳥取砂丘を月面に見立て、宇宙飛行士体験ができるサービスを、宇宙体験コンテンツを制作するamulapo(アミュラポ、東京都新宿区)が始めた。▶︎悪天候時を除き、3月末まで毎週土曜日の夜に20人ずつ体験できる。▶︎参加者はまず、受付場所でVR(仮想現実)ゴーグルをつけて月面着陸を体験。▶︎その後、ゴーグルをAR(拡張現実)グラスに替えて砂丘へ歩く。▶︎グラスを着けることで、映し出された月面開発の様子を、夜の砂丘の風景に重ねて見ることが出来る仕組み。▶︎砂丘では、旗を立てたり、砂をすくったりなど、設定された五つのミッションを実施する。▶︎友人4人で大阪市から参加した会社員の高浜成生さん(25)は「砂丘はグレーな景色で、寒かったので月面と類似体験ができた。▶︎非日常の体験ができて満足です」と話した。▶︎18歳以上対象。9800円(税込み)。予約は特設サイト(https://lunar-base.jp/)で受け付ける[*朝日新聞2021.11.26付記事抜粋]

▶️できれば、宇宙服のレンタルサービスもあれば、なお楽しい。鳥取県の新たなインスタ映え観光スポットとして人気が出そうな予感〆

======================

【お金配りおじさんの宇宙飛行士日記 vol.9

『前澤友作氏「いいこと言わないと」宇宙へ抱負』


12月に日本の民間人として31年ぶりに宇宙飛行をする衣料品通販大手「ZOZO(ゾゾ)」創業者、前澤友作氏(46)が1125日、訓練中の🇷🇺ロシアから、ニッポン放送のラジオ番組「前澤友作のオールナイトニッポンGOLD」に出演した。▶︎現在の心境を、「生の地球を宇宙から見たらどうなっちゃうんだろうとわくわくしています」と語った。▶︎前澤氏は宇宙に滞在中、国際宇宙ステーション(ISS)から同局の番組に生出演する予定になっている。前澤氏は128日、🇰🇿カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から、🇷🇺ロシアの宇宙船ソユーズでISSに向かい、1220日に帰還する予定になっている。▶︎現在は🇷🇺ロシアで訓練を受けており、その内容は非常事態に備えるものが89割という。▶︎宇宙に行くことに恐怖はないか尋ねられた前澤氏は、「最初はあったが、訓練を積んでいくなかでロケットの仕組みや技術を知って、どんどん恐怖心は薄れた」と回答。▶︎宇宙服だけでなく下着やパジャマも宇宙に適した素材、形のものを用意したという。▶︎注目される宇宙からの第一声については、「いいことを言わないといけないプレッシャーがあるけれど、そのときに出た言葉を大事にしたい」と語った[*産経新聞2021.11.26付記事抜粋]

======================

[掲載日:20211126日(金)12:50]


Limitless undying love which shines around me like a million ,suns, it calls me on and on across the universe.

100万の太陽のように私の周りで輝く永遠の愛は、宇宙を越えて私を呼んでいる。]