【コロナノコトバ】PART.2020
■【⚠️拡散希望】『ワクチン1回目予約は「11月9日」がタイムリミット…逃すと絶望的な事情』
希望するすべての対象者へのワクチン接種を10~11月のなるべく早い時期に終える。▶︎新型コロナのワクチン接種を巡り、政府はそんな青写真を描く。▶︎接種率は10月25日時点、2回完了者が約7割。▶︎1回は8割ほどで、まだ5人に1人が“ノーガード”だ。▶︎この人たちは「いずれ打てばいい」と軽く考えているかもしれないが、“タイムリミット”が迫っているのをご存じか――。▶︎一般のワクチン接種は高齢者から拡大。▶︎10月25日現在、2回接種を完了した人の割合は〈表①〉の通り、65歳以上が9割前後に上るが、年齢が下がるにつれて未接種の人がじわりと増える。▶︎50代は14%で、40代は2割超。30代は30%近くで、10代と20代は3割を超える。▶︎ワクチンでガッチリとガードした高齢者世代に比べると、現役世代と学生は世代的なガードが不十分なのが現状だ。▶︎ウイルスがそのほころびをつき、忍び寄ってくると、下火になってきた感染が再拡大しかねない。▶︎厄介なのが、新たな変異株の登場だ。接種率7割で“ワクチン先進国”といわれる🇬🇧英国では、1日の感染者数が5万人に急増。▶︎その再拡大の原因のひとつとされるのが、「AY.4.2」と特定された変異株。▶︎🇮🇳デルタ株に由来することから「デルタプラス」という。▶︎🇮🇳デルタ株は、従来の🇬🇧アルファ株より感染力が1.5倍で、「デルタプラス」は、その🇮🇳デルタ株よりさらに感染力が10~15%上回るとする報告もある。▶︎🇬🇧英保健安全保障庁はこの変異株について「調査中」としているが、7月に世界で初めて確認されてから3カ月で、🇬🇧英国では感染者の6%を占めるから侮れない。▶︎油断ならない状況に、しっかりと対応するにはワクチン接種に尽きる。▶︎それは、データが示している。▶︎ワクチンを接種していない人は、人口10万人当たり5~7人の感染者数だが、1回接種だと3、4人。▶︎さらに2回接種を完了すると、1人未満に減る(〈表②〉参照)。▶︎「デルタプラス」によって、このワクチン効果がどうなるか不明だが、少なくとも🇮🇳デルタ株には有効といえる。▶︎その点で政府が掲げる「希望者全員」の目標設定は悪くない。▶︎が、それが実現できるか、心もとない。▶︎現在、接種できていない人がワリを食う恐れがあるというのだ。▶︎医師で、全国保険医団体連合会(保団連)理事の山崎利彦氏が言う。▶︎「私が開業しているさいたま市の場合、保健所の新型コロナウイルスワクチン対策室長名義でワクチン接種を実施している医療機関に向け、『11月8日以降の新型コロナワクチン接種について(依頼)』とする文書が通知されています。▶︎重要なのは2つ。▶︎①ワクチン未接種者への1回目接種は11月7日までとすること▶︎②11月8日以降は原則2回目接種のみを実施することとし、医療機関における1回目及び2回目のワクチン接種は原則11月28日までとさせていただきます、としている点です。▶︎一方で、集団接種会場も縮小され、会場の設置期間は11月末まで。▶︎この措置とワクチン接種の間隔により、ワクチン未接種の人にワクチンを提供できない恐れがあるのです」
◆横浜市の集団接種会場は18から5カ所に
ファイザー製も、モデルナ製も、2回接種の間隔が決まっている。▶︎ファイザー製は3週間で、モデルナ製は4週間だ。▶︎その接種間隔をふまえて2回接種のスケジュールを組むと、11月中に完了するには、モデルナ製は来週の11月2日まで。▶︎多少余裕があるファイザー製も11月9日までに1回目を予約しないとアウトだ。▶︎こうした動きは、さいたま市に限ったことではない。▶︎東京と大阪に設置された自衛隊の大規模接種センターは、10月23日に1回目の接種を終了した。▶︎10月24日からは、すでに予約されている2回目の接種のみで、新規の予約は受け付けていない。▶︎横浜市も同様で、ファイザー製の集団接種会場は10月までは18カ所で、11月からは5カ所に縮小される。▶︎その5カ所も12月前半に閉鎖される上、それぞれの最終日は1回目を済ませながらいろいろな事情で2回目を未接種のままになっている人のみの予約枠だ。▶︎11月から新規に2回の予約をしようとする人は、最終日の前の週に2回目を設定する必要があり、結局、1回目の予約のタイムリミットはさいたま市の集団接種のケースと変わらない。▶︎集団も個別も11月末で終える自治体は、11月9日がリミットだ。
◆ファイザー製の供給は10月でストップ
全国で集団接種会場の縮小が相次ぐのは、接種率が7、8割に達し、各会場の予約が余っているため。▶︎そこで今後の接種を医療機関の個別接種にゆだねるというのは、全体的な医療提供体制の立て直しには、必要かもしれない。▶︎しかし、「希望者全員接種」の達成に11月末を期限とするのは解せない。▶︎「個別接種分のファイザー製ワクチンは、国からの提供が10月に完了し、その後の供給は現時点で見込まれていません。▶︎全国の自治体が11月までに接種を完了するスケジュールを余儀なくされるのは、そのためなのです」(山崎氏)。▶︎こうした背景からも、接種していない人は今週と来週の予約が欠かせないのだ。▶︎「オレは絶対に接種しない」というアンチはともかく、様子見だったり、忙しさにかまけたりして接種を先送りしている人はとにかく急ぐことだ。▶︎同僚や息子などが、ワクチン接種のタイムリミットを把握していない恐れもある。▶︎周りに接種するつもりでしていない人がいれば、こうした事情を教え、予約を急ぐことを促した方がいいかもしれない。
◆東京・港区は夜間に在勤・在学の人に開放
切羽詰まった状況の中、東京・港区は厚労省から職域接種で余ったモデルナ製の受け入れ要請があり、港区民のほか、区内の在勤・在学の人にもワクチンを提供している。▶︎「火曜ナイト―エリア接種」と「週末ミッドナイト接種」がそれだ。▶︎前者は毎週火曜日の午後7~10時の予約で、1回目は11月16日が最後。▶︎後者は毎週金曜日の午後7時~午前0時(午後7~9時は区民優先)に受け付け、1回目は11月26日までOKだ。▶︎それらの予約用HPを見ると、多くの時間帯に空席がある。▶︎在勤や在学でワクチン未接種の人はチャンスだろう。▶︎ワクチン接種を希望する人は、まず自分が住む市町村のHPで個別接種に対応している医療機関をチェック。▶︎そこにワクチン接種の空きがあればすぐに予約。▶︎“争奪戦”に敗れてしまった際は、港区のように在勤・在学の人にワクチンを提供していないか、会社の所在地の自治体を調べてみるといいかもしれない。▶︎実は厚労省は10月7日付でファイザーと新たに1億2000万回分のワクチン供給について契約している。▶︎この分の供給は2022年1月からで、3回目のブースター接種に使われる見通しだ。▶︎1回目が行き渡らない人の接種とブースター接種を並行してやればよさそうなものだが、国は12月から3回目接種に力を注ぐ方針だ。▶︎それも、多くの自治体で2回接種のタイムリミットが11月末になるゆえんとされる。▶︎「欧米には、断固としてワクチンを接種しないと決めている人が一定数います。▶︎そういう人にワクチンを接種してもらうためのインセンティブとしてワクチンパスがありますが、🇯🇵日本は違う。▶︎(予約なしでワクチンを供給した渋谷に希望者が殺到したように)ワクチンを接種したくても、できない若者が多いのです。▶︎ワクチンパスを進めるより、まず希望者全員接種の徹底が先決です」(山崎氏)。▶︎希望者は、とにかく急げ[*日刊ゲンダイDIGITAL 2021.10.28付記事抜粋]
▶️もしこの記事内容が正確だとしたら、こんな重要情報(接種終了期限)が、国民に広く行き渡ってないことは重大問題である。ともかく接種希望者で、まだ接種していない人には至急教えてあげよう!〆
■『「なぜ喫煙者はコロナに感染しづらいのか」…広島大学が発見した意外なメカニズム』
新型コロナをめぐっては、喫煙者は重症化リスクが高くなることが知られている。▶︎その一方で、喫煙者はコロナそのものには感染しづらいというデータもある。▶︎広島大学原爆放射線医科学研究所の谷本圭司准教授は「たばこは、感染後の重症化リスクを高めるが、感染するリスクを低下させる効果があるのではないか、という仮説を立てたところ、治療薬につながる意外なメカニズムがわかった」という――。
◆欧米で「新型コロナ感染者に喫煙者が少ない」報告
新型コロナウイルスが世界的に流行して1年以上になります。▶︎🇯🇵日本におけるワクチン接種率は全人口の6割を超え(2021年10月現在)、近いうちに国民の希望者全員が完了する見込みですが、治療薬についてはいまだ開発中です。▶︎私は現在、広島大学で「低酸素応答機構」を研究しています。▶︎高山など、酸素濃度の低い環境に長期間身を置いていると身体がその環境に順応していきますが、このとき体内で起こる防御反応を遺伝子や分子のレベルで解き明かし、それをがんなどの疾患治療や創薬につなげようという研究が私のテーマです。▶︎新型コロナウイルスによるパンデミックが世界中に拡大する中、私も研究者の一人として何か貢献できないか……。▶︎そんな思いから、ウイルス学にあかるい広島大学・坂口剛正教授、坊農秀雅特任教授、関西医科大学・廣田喜一教授の協力のもと、研究を始めました。▶︎これまで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の病態に、喫煙が悪影響を与えていることが多くの疫学調査から示唆されています。▶︎しかしその一方で、「新型コロナ感染者に喫煙者が少ない」「喫煙者の新型コロナウイルス陽性者が少ない」という報告が🇬🇧英、🇺🇸米、🇫🇷仏などの研究グループから複数報告されていることがわかりました。
◆非喫煙者は約21%に対して、喫煙者は約10%の陽性率
例えば、🇬🇧イギリスのオックスフォードロイヤルカレッジの研究で、『lancet infectious diseases』という権威ある医学誌に掲載された論文では、PCR検査を受けた3802人のうち、非喫煙者では17.5%、前喫煙者(以前は喫煙していたが現在は喫煙していない)では17.3%、現喫煙者では11.4%が陽性という結果が出ています。▶︎また、🇺🇸アメリカ退役軍人医療システムの電子健康記録データでも、非喫煙者に占める陽性者の割合が20.7%、前喫煙者が20.3%なのに対して、現喫煙者が9.9%と、喫煙者の新型コロナウイルス陽性者が少ないという結果でした。▶︎喫煙と新型コロナウイルス感染の関係について書かれた論文は数多く発表されていますが、中には、研究の組み立てとして質の悪いものも含まれています。▶︎そこで、549件の論文の中から質のいい87件だけを選び出しているものを見つけましたので、くわしく調べてみることにしました。▶︎すると、ほとんどの論文で、「現喫煙者は、非喫煙者と比べて新型コロナウイルス感染のリスクが低かった」という報告がなされているのです。▶︎そこで私は、「たばこは、感染後の重症化リスクを高めるが、感染するリスクを低下させる効果があるのではないか」という仮説を立て、研究を始めました。
◆ウイルスが細胞に感染するための「ドア」
ここで、新型コロナウイルスが人体に感染するメカニズムを確認しておきましょう。
[図表1:新型コロナウイルスが人体に感染するメカニズム]
新型コロナウイルスがヒトの体内に入ると、表面にある突起状のトゲトゲ(スパイクたんぱく質)を、細胞膜の表面にある「ACE2受容体」にぴったりとくっつきます。▶︎これは、われわれの体内にウイルスが侵入するための“ドア”のようなものです。▶︎そして、細胞膜にあるたんぱく質の分解酵素「TMPRSS2」が、ウイルスのスパイクたんぱく質を適切な位置で切断し、やがてウイルスと細胞が融合。▶︎私たちは“ウイルスに感染”した状態になります。▶︎その後ウイルスは細胞内に侵入し、自らの遺伝物質(RNA)を注入することで、私たちの細胞を「工場」としてウイルスを大量に自己複製するという仕組みです。▶︎今回、研究の対象としたのは、この“感染のドア”となる「ACE2受容体」です。
◆たばこの煙成分が「ドア」を減らす
最初に、ACE2やTMPRSS2が、特にたばこの煙の成分によってどのように変化するのかを調べてみました。▶︎たばこの煙成分を抽出し、生理食塩水に溶かし込んだ液体をヒトの細胞にかけてみると、ACE2遺伝子の発現量がぐっと減ったのです。▶︎さらに煙成分の濃度を上げて観察してみると、濃度が高いほどACE2遺伝子の発現量が減っていくというデータが確認できました。▶︎この実験によって、たばこの煙に含まれる物質によりACE2、つまり「ドア」の発現を抑制することがわかりました。▶︎次に、なぜ「ドア」の数を抑制できるのか、その仕組みを解明する実験を行いました。▶︎細胞内の約4万の遺伝子それぞれの増減を観察する「RNA-Seq(RNAシーケンス)」という方法を用いて遺伝子発現量の変化を確認したところ、たばこの煙成分が「AHR(芳香族炭化水素受容体)」を活性化させることによってACE2の発現を抑制していることがわかりました。▶︎しかし、たばこの煙成分そのものを治療に応用することはできません。▶︎そこで、「AHRを活性化させる安全な化合物」がないかを探索したところ、ある2つのモノを発見したのです。
◆胃潰瘍の薬とブロッコリーなどに含まれる成分が効果を発揮
最初に思い浮かんだのは、胃潰瘍の治療薬として使われている「オメプラゾール」です。▶︎これは個人的なエピソードですが、私が1997年に🇸🇪スウェーデンに留学した初日に、担当教授が「最近、こんな論文を発表したんだ」と見せてくれたのが、「オメプラゾールという胃潰瘍の薬で、AHRが活性化する」という論文でした。▶︎今回の研究でAHRという名称を見た瞬間に当時の記憶がよみがえり、「これは使えるんじゃないか」と考え、実験を実施。▶︎結果、「AHRという受容体を介して『ドア(ACE2)』の量を減らす」というところまでは確認できました。▶︎他にもAHRを活性化させるものはないか、論文を調べたり実験を重ねたりしたところ、もうひとつの化合物を発見しました。▶︎それが、ブロッコリーなどに含まれる「トリプトファンの代謝物」です。
◆本当に、新型コロナ感染を抑制するのか
トリプトファンとは、必須アミノ酸(タンパク質を構成するアミノ酸のうち、体内で十分な量を合成できず栄養分として摂取しなければならないアミノ酸)の一種で、ブロッコリーをはじめ、豆や鶏卵などの食品にも含まれています。▶︎このトリプトファンが、体内で酵素や腸内細菌によって分解された結果として生じた化合物が「トリプトファン代謝物」で、これがAHRを活性化することが報告されています。▶︎ここまでさまざまな研究を重ねてきましたが、「本当に新型コロナウイルスに感染しにくくなるのか?」という点を明らかにしなくてはなりません。▶︎そこで、オメプラゾールとトリプトファン代謝物を用いて、新型コロナウイルスが細胞に感染する(細胞に侵入する)量が抑制できるかどうかの実験を行いました。▶︎実験では、ヒト細胞の培養液にAHRを活性化する化合物(オメプラゾールまたはトリプトファン代謝物)を加えた状態で、新型コロナウイルスを感染させた後、細胞内に入り込んだ(感染した)ウイルス量を比較しました。▶︎その結果、化合物の濃度が高くなればなるほど感染ウイルス量が低下することが確認できました。▶︎「オメプラゾールやトリプトファン代謝物によってAHRが活性化することで、ウイルス受容体であるACE2発現量を抑制し、その結果としてウイルス感染量を減らすことができる」ことが証明されたのです。▶︎これらの結果から、新型コロナウイルス治療薬としての可能性が示されました。▶︎今後は、今回の研究結果をさらに深化・発展させ、治療薬の開発に応用したいと考えています。
◆ウイルス変異株でも影響しない
現在、新型コロナウイルスに感染した患者の治療には、他の病気の薬で新型コロナへの効果が確認されたものなどが使われていますが、まだ特効薬はありません。▶︎また、国内外の製薬会社をはじめ、多くの新型コロナウイルス感染阻害薬の開発が行われていますが、いずれも治験段階です。▶︎現在、開発が進められている治療薬は、「感染しにくくするための薬」と「感染後に重症化するのを防ぐ薬」の2つのタイプに分類できますが、私たちが目指す治療薬は前者のタイプで、「感染予防または感染初期の軽症患者に投与することで重症化を防ぐ薬」です。▶︎最大の特徴は、新型コロナウイルスの感染受容体という「ドア」の数を減らすメカニズムを利用している点にあります。▶︎中和抗体など抗体を利用した薬の場合、特定のウイルスに対して効果を発揮するため、変異株などウイルス自体が変化してしまった場合、効果が低下する可能性があります。一方、この治療薬は、「ドア」自体を減らすため、たとえウイルスが変異しても対応することができるのです。
◆抗ウイルス薬との併用を想定
実際の使用にあたっては抗ウイルス薬との併用療法をイメージしています。▶︎「ドア」の数を減らすことでウイルス感染量は減らせても、感染してしまったウイルスの増幅は阻害できないからです。▶︎入ってくるウイルス量を減らせれば、抗ウイルス薬の投与量も減らせるため、副作用リスクの軽減が期待できます。▶︎現在は、広島大学が主導する大規模な疫学研究プロジェクトにおいて、実際のコロナ患者で、胃潰瘍治療薬を使っている患者さんを対象に、感染率や重症化率の傾向、その他の有害事象などについて観察を行っています。▶︎今後は動物実験モデルなどを用いた評価を経て、臨床研究での効果評価へと進めたいと考えています[*PRESIDENT Online 2021.10.28付記事抜粋/解説:谷本圭司氏・広島大学原爆放射線医科学研究所准教授]
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■🇬🇧英国:『イギリス「まさかの感染再拡大」が意味すること』
🇬🇧イギリスは過去4カ月にわたって壮大な疫学実験を続けてきた。▶︎1日当たりの新規感染が高いレベルにあるにもかかわらず、新型コロナ関連の規制を事実上すべて解除。▶︎政府は、急速に進んだワクチン接種のおかげで感染が重症化につながりにくくなったとして、このアプローチを正当化していた。▶︎ところが、感染者数、入院者数、死者数のすべてがここに来てまたしても増加。▶︎ワクチンの効果も時間の経過とともに薄れ始め、問題の冬が近づく中、コロナとの共存を目指すという🇬🇧イギリスの戦略はかつてない試練にさらされるようになっている。
◆入院者数も、死者数も大幅に増加
1日当たりの新規感染者数は10月21日に5万人を突破。▶︎前週から18%増え、7月以来で初めて5万人の心理的危機レベルを上回った。▶︎入院者数も前週から15.4%増の959人となり、死者数は115人と11%近く増えた。▶︎「すべてが同時に襲いかかってきている」と、新型コロナ感染症の症状に関する大規模調査を率いているキングス・カレッジ・ロンドンのティム・スペクター教授(遺伝疫学)は語る。▶︎「私の見るところ、誰にも先が読めない状況になっている」。▶︎🇬🇧イギリスでは最悪期は脱したと信じられていたが、そうした見方は感染の急激なリバウンドであっけなく揺らいだ。▶︎驚くほどスムーズにワクチン接種を進め、コロナとの共存に成功したかに見えたのもつかの間、🇬🇧イギリスは衰えを知らないウイルスの再拡大に戸惑い、身動きがとれない状態に追いやられている。▶︎感染者のうち入院にまで発展する割合は2%と、現時点では前回の波のピークだった1月の9%を大幅に下回っている。▶︎ただ、🇬🇧イギリスの国民医療制度(NHS)の負荷はすでに高まり始めており、病院は冬にかけて深刻なインフルエンザの流行とコロナのダブルパンチに見舞われるのではないかと身構えている。▶︎さらに、スペクター教授が率いる新型コロナ研究によると、ワクチン接種済みの人が感染する割合が上がってきていることを示す証拠もある。▶︎学校に通う児童の感染が多かった数週間前とは状況が変化してきているということだ。▶︎生徒の多くがワクチン未接種の状態にある中、政府は9月、マスク着用を義務づけることなく学校に新学期を迎えさせていた。▶︎ボリス・ジョンソン首相に対しては、屋内公共空間でのマスク着用義務をはじめとする従来の対策の再導入や、🇫🇷フランスなどほかのヨーロッパ各国がすでに取り入れている大規模集会へのワクチンパスポートなど新たな措置を求める声が上がっているが、同氏はこれを拒んでいる。▶︎規制を強化する代わりに政府は、高齢者や重症化リスクの高い人々にブースター(追加)接種を受けるよう促している。▶︎昨冬のワクチン接種に比べスピードと危機感に欠ける追加接種計画を勢いづけようとしているわけだ
◆ワクチン一本やりの政府は「追加接種」に躍起
ジョンソン氏は10月21日、「感染者数は多いが、想定の範囲内だ」とし、「われわれの計画を維持する」と語った。▶︎その前日、ジョンソン政権のジャビド保健相は、1日当たり新規感染が数週間後に10万人を超える可能性があると警告。▶︎政府が7月に感染対策の規制をほぼ全面解除して以降、ジャビド氏はこうした警告を繰り返している。▶︎7月の規制解除日は🇬🇧イギリスのタブロイド各紙が「フリーダム・デイ(自由の日)」と呼ぶ一大イベントになった。▶︎規制が解除されると、感染者数は増加するどころか逆に減少。▶︎公衆衛生の専門家の多くは驚きを隠せなかったが、これにより政府の戦略の正しさが一見、証明されたかのような局面が訪れた。▶︎ただし、このときはまだ夏で気温が高く、学校の休みも重なり、ワクチンの効果も高く保たれていた。▶︎だが🇬🇧イギリスの1日当たり感染者数は、今や🇩🇪ドイツ、🇫🇷フランス、🇪🇸スペインの感染者数を足し合わせた数の3倍になっている。▶︎これら3カ国のワクチン接種完了率は🇬🇧イギリスに追いつき、中には追い越している国もある。▶︎そのため多くの専門家の多くは、規制に反発する🇬🇧イギリス政府に方針の見直しを求めるようになっている。▶︎「🇬🇧イギリスの感染はヨーロッパの中で飛び抜けて多い」。▶︎エディンバラ大学でグローバル公衆衛生プログラムの責任者を務めるデビ・スリダー教授は「🇬🇧イギリスはプランB(代替策)に移行すべきだ」と語る。▶︎「ヨーロッパ各国の大半はすでにそうしている」。▶︎「ブースター接種の進み具合は期待を大幅に下回っている」と話すのは、かつて🇬🇧イギリス政府で主席科学顧問を務めたデイビッド・キング氏だ。▶︎「🇬🇧イギリス政府はこれまで何もしていない。▶︎『コロナは手に負えないから、広がるのに任せよう』と言っているに等しい」という。▶︎キング氏ら専門家がより強い対策を求める中、ジョンソン氏はこれまでの方針を維持できなくなり、冬に向けて近くプランBを導入することになるという見方は多い。▶︎プランBとは、一定の条件下でマスクの着用を義務化したり、可能な限り在宅勤務を求めたり、大勢が集まるナイトクラブなどの入場時にワクチン接種記録の提示を義務づけたりすることを指す(スコットランドとウェールズでは同様の措置がすでに導入されている)。
◆規制解除から引き締めへ、おなじみの逆戻り
政府に対しては、おなじみのパターンの繰り返し、といった批判が出ている。▶︎「政府がやっていることは同じことの繰り返し。▶︎決断できずに対応を先送りし、問題にしっかりと向き合っていない」。▶︎そう話すブリストル大学のガブリエル・スカリー客員教授(公衆衛生学)は、地域公衆衛生の責任者を務めた経歴を持つ。▶︎政府は説得力のある感染抑制策を打ち出せていないとスカリー氏は指摘する。▶︎オフィスビルの換気設備の向上、人混みでのマスク着用の呼びかけ、性能の高いマスクの利用促進といった努力を政府はほとんど行ってこなかったという。▶︎同氏によれば、「新型コロナをコントロールしてNHSの負荷を減らす戦略が政府にはない。▶︎政府はワクチンにすべてを賭けたが、思ったような成果はあがっていない」[*東洋経済ONLINE 2021.10.28付記事抜粋]
▶️日本はイギリスをはじめ諸外国の先行事例を参考に“第6波”に備えることが求められる。現在考えられる解決の決め手は、“ブースター接種(3回目)”と“経口治療薬承認”しかない〆
■🇸🇬シンガポール:『コロナ感染者の異常な増加注視…短時間に記録的ペース』
🇸🇬シンガポール保健省は、10月27日の新型コロナウイルス新規感染者が流行開始以来最多の5324人となったのを受け、「異常な増加」に関する調査に入ったと明らかにした。▶︎10月27日に確認された死者は10人、累計は349人となった。▶︎保健省は同日夜に声明を発表し、「きょうの増加は異常なペース。▶︎陽性の多くが午後の数時間に判明したことが主因」と指摘。▶︎「比較的短時間の異常な増加を精査するとともに、今後数日の傾向を注視する」とした。▶︎政府は10月20日、新型コロナウイルス感染拡大による医療への圧迫を軽減するため、感染抑制のための一部規制を1カ月前後延長すると表明した。▶︎🇸🇬シンガポールでは、人口の84%前後がワクチンを接種している[*REUTERS 2021.10.28付記事抜粋]
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[*掲載日時:2021年10月28日(木)12:50]
それ、知らんかっとってんちんとんしゃん。


