【コロナノコトバ】PART.1935
■『ワクチン接種の時限爆弾…「ADE」は本当に起きるのか?』
世界に先駆けて、ワクチン接種を進めた🇮🇱イスラエルや🇬🇧英国では、ワクチン2回接種者が感染する「ブレイクスルー感染」が次々に発生しており、感染が収束する兆しは見えない。▶︎こうした状況を見て、反ワクチン派の識者のなかには「ワクチンには感染や発症予防効果がないばかりか、むしろ感染を促進するリスクがある」と主張する向きもある。▶︎ベストセラー『新型コロナワクチン「本当の真実」』の著者である宮坂昌之・大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授は、こうした見方に否定的だ。▶︎それでは、ワクチン接種が進んだ🇮🇱イスラエルや🇬🇧英国で起きている急激な感染拡大はなぜ起きているのだろうか。▶︎免疫学の権威が解き明かす、謎のからくりとは。
◆ワクチン接種するから感染者が増えるのではない……
🇮🇱イスラエルの最近の感染者の急増を見て、ワクチン接種自体がむしろ感染拡大を促進しているファクターだと考える人もいますが、私の意見はまったく違います。▶︎ブレイクスルー感染が急増しているとはいえ、8月17日の時点では🇮🇱イスラエルの感染者の新規感染者の半数近くがワクチン未接種者です。▶︎🇮🇱イスラエルは接種可能な12歳以上の約78%は2回のワクチン接種を済ませていますが、国民全体では接種対象外となる12歳以下も含めると2回未接種者がまだ国民の4割近くおり、こうした若い世代で感染が広がっているのです(この国では12歳以下が全体の約25%を占め、12歳以下はワクチン接種をしていません。▶︎このために、接種を完了していない人の割合がまだ4割近くもいて、12歳以下を含む未接種者では感染が起りやすくなっています)。▶︎さらに、未接種者は、接種者よりも重症化も起りやすいために、重症者の約7割がワクチン未接種者です。▶︎これに対して、重症者の約2割がワクチン1回接種で、わずか1割以下がワクチン2回接種者ですから、ワクチン接種者は未接種者に比べて重症化率が大きく下がっています。▶︎反ワクチン派が言うのと大きく異なり、ワクチン接種をしているから感染者が増えているのではなく、むしろその逆で、ワクチン接種をしていない人たちの間で感染が増え、さらには重症化が起きているのです。▶︎どうして🇮🇱イスラエルでこのようなことが起きているかというと、6月1日の規制の完全撤廃で気が緩んだために感染者が急増し、彼らが排出するウイルスの量が大きく増えてしまったからです。▶︎私は、感染者が排出するウイルスを雨滴に、ワクチンを、雨風を防ぐレインコートにたとえました。▶︎社会でウイルスの大流行が起きると、厚手のトレンチコートあるいはレインコートだけでは降雨を十分に防げないことがあり、その結果、ブレイクスルー感染を起こす人が増えたのです。▶︎以上のことをあわせて見てみると、社会的規制を一気に緩めると、世の中に降る雨の量が大きく増えてしまうことになります。▶︎その結果、ワクチン2回接種者が社会の6割を超えていても、一部の人たちにはブレイクスルー感染が起きてしまうことになります。▶︎ただし、ワクチン接種者が感染しても病状は軽く、重症化する人は稀です。▶︎幸い、🇮🇳デルタ変異株であってもワクチンには感染予防効果がまだ強く残っています。▶︎従って、社会の中のワクチン接種率をできるだけ上げるとともに、ひとびとが引き続きマスクを着用し、三密(密集、密接、密閉)を避けて、換気を励行するなどの感染予防策を続けていけば、ブレイクスルー感染のリスクをかなり減らすことができるはずです。
◆急激な感染拡大はADEのためではない……
🇮🇱イスラエルの急激な感染拡大は、ADE(抗体依存性感染増強)が起きているためだと考える人もいますが、私はこれにも否定的です。▶︎ADEは、ワクチン接種でできた悪玉抗体の影響で、接種後にウイルス感染したときに、かえって病態を悪化させてしまうというものです。▶︎実は、ADEは、新型コロナウイルスの近縁であるSARS-CoV(SARSの原因ウイルス)のワクチン開発中にも観察されています。▶︎これまでに複数種のコロナウイルスで観察されていることから、今回の新型コロナウイルスに対するワクチン開発についてもこのような現象が起きる可能性があり、懸念されてきました。▶︎私も、本格的なワクチン接種が始まっていなかった昨年末までは、ADEのことを懸念していましたが、現在はそうではありません。▶︎2021年9月7日までに全世界で55億回以上のワクチン接種が行われていますが、ワクチン接種を原因とするADEが確実に発生している報告は私が知る限りありません。▶︎🇺🇸米国や🇮🇱イスラエルではブレイクスルー感染が起きていますが、前述したとおり、感染者の半分はワクチン未接種者で、重症者、死者の多くをワクチン未接種者が占めます。▶︎感染者の急増は、ADEのためではなく、🇮🇳デルタ変異株の感染性が高いためにワクチン未接種者で感染者が増えるとともに、2回接種者でもブレイクスルーが起きているためです。▶︎しかし、ワクチン接種を受けて抗体を作っている人たちでは、感染率も重症化率もワクチン未接種者に比べてはるかに低いのが実情です。▶︎ADEが起きているというエビデンスはありません。
◆しかし油断は禁物……
[COVID-19重症者の血清中にはウイルス感染を促進する抗体が存在 感染成立:スパイクタンパク質上のRBDがその立体構造を変えてヒト細胞上のアンギオテンシン変換酵素2(ACE2)に結合すると、ウイルスが細胞内に侵入して、感染が成立する]
ただし、ADEに対しては、今後はもう少し警戒の念をもって見ていくべきかもしれません。▶︎5月24日の『Cell』誌オンライン版で、大阪大学・免疫学フロンティア研究センターの荒瀬尚教授のグループが、ADEを引き起こす可能性のある悪玉抗体に関する興味深い論文を発表しました。▶︎新型コロナウイルス重症者の多くには、感染を促進する抗体(=私がいう悪玉抗体)が多く存在したのです。▶︎この報告で非常に興味深いのは、この抗体がスパイクタンパク質のN-terminal domain (NTD)という領域の特定の部位に結合して、スパイクタンパク質の立体構造を変化させることによりヒトの細胞に結合しやすくすることです。▶︎これによってウイルスの感染性が高まります。▶︎つまり、抗体というのは単にできれば良いというわけではなく、場合によっては、かえって感染を促進するような抗体ができる可能性があるということです(ただし、どのような状況でこのような悪玉抗体が作られることになるのか、それはまだわかっていません)。▶︎少し安心するのは、🇮🇳デルタ変異株であっても、善玉抗体と悪玉抗体が共存すると善玉抗体のほうが強く威力を発揮するため、ヒトの生体内ではADEは容易には起きないということです。▶︎ただし、現在のワクチンでは、この感染促進抗体が結合する部位も抗原として使われています。▶︎もしかすると、新たなワクチンでは、この部位をワクチンの標的から外したほうがさらに良い結果が得られるのかもしれません。▶︎その後、荒瀬教授はさらに新しいデータを発表しています。9月8日に発表した査読前論文では、🇮🇳デルタ変異株に対してワクチンは依然として有効であるものの、人工的に特定の変異を4つ加えた変異株デルタ4+を作ると、ワクチン接種者から得られた抗体の効き目が大幅に弱まるとのことです。▶︎現時点では、デルタ4+と同一の変異株は世界で検出されていませんが、うち3つの変異がある🇮🇳デルタ株は🇹🇷トルコで見つかっています。▶︎荒瀬教授とはその後メールでやりとりしていますが、彼が心配しているのは、中和抗体が結合するエピトープ(抗原決定基)をほとんど持たずに、もっぱら感染促進抗体が結合するエピトープを持つ変異株が出現する事態です。▶︎もし、このような変異株が現れると、ワクチン接種によって生まれた少数の悪玉抗体を中和抗体で抑えられなくなるので、ADEが起きる可能性があります。▶︎このようなことを防ぐには、1つには、先に述べたように、感染促進抗体が認識する部位(エピトープ)をあらかじめ除いたものをワクチンの抗原とすることです。▶︎すると感染促進抗体ができにくくなります。▶︎それと、もう1つの方法は、🇮🇳デルタ変異株のスパイクタンパク質を抗原としたワクチン(=デルタ株に特化したワクチン)を使うことです。▶︎実際、すでにファイザーやモデルナは、🇮🇳デルタ変異株に対応した改良ワクチンの開発に着手しています。▶︎荒瀬教授らの研究でも、🇮🇳デルタ変異株に対して作られた抗体は、従来株、🇮🇳デルタ株、デルタ4+株のいずれの感染性も抑えることを確認しているので、🇮🇳デルタ変異株向けのワクチンは期待が持てそうです
◆はたして3回目の接種は必要か?……
現在のmRNAワクチンは最低でも半年、効果が減弱してもおそらく1年程度は免疫が持続すると思われますが、その後どうなるのかはワクチンによって得られる免疫記憶がどのくらい持続するかに依存します。▶︎🇮🇳デルタ変異株による予想以上のブレイクスルー感染が起きているため、🇮🇱イスラエルは3回目にあたる追加接種、いわゆるブースター接種にいち早く踏み切っています。▶︎🇮🇱イスラエルでの結果は明らかで、60歳以上の高齢者で2回接種後5ヵ月以上経った人にブースター接種を行うことにより、新規感染者の発生率は約10分の1、重症者の発生率は約20分の1となりました。▶︎つまり、60歳以上の高齢者では、ブースター接種は有効であり、新規感染者数、重症者数ともに抑制する効果があることがわかりました。▶︎ただし、これは社会的制限をすべて解除していて、感染者の頻度が🇯🇵日本より10倍以上高い🇮🇱イスラエルでの話です。▶︎これに対して、🇯🇵日本では、🇮🇳デルタ変異株の流行は収束する傾向にあります。▶︎また、まだ若者世代には、十分にワクチンが行きわたっていません。▶︎このような状況で、慌てて一般の人々に対してブースター接種を開始すべきか私はよく考えるべきと考えています。▶︎むしろ、個人的には2回接種者をできるだけ増やすことのほうが大事であると思います。▶︎マスク着用、三密回避、通風・換気の励行をしていれば、🇮🇱イスラエルのような状況にはなりにくく、ブレークスルー感染は簡単には増えないはずです。▶︎それに万が一、ブレークスルーが起きても2回接種者が重症化する率は非常に低いのが現実です。▶︎以上のことから、もし🇯🇵日本でもブースター接種をするとすれば、本当に必要な人のみ、たとえば医療従事者、重症化リスクの高い高齢者や、持病を持つ人たちから先に行うべきでしょう。▶︎一般の人たちはその間、慌てずにこれまでどおりの感染対策を行うことで大丈夫だと思います。▶︎それから、もう1つ考えないといけないのは副反応です。副反応は主な反応(=抗ウイルス防御反応)が形成される際に伴って起こるので、強い免疫を付与しようとすると当然、副反応の程度や頻度が高くなる可能性があります。▶︎3回目のワクチン接種でさらに強い副反応が起きる可能性があり、これに対してはワクチンの投与量を減らすなどの対策が必要でしょう。▶︎実際、モデルナ社のFDA(アメリカ食品衛生局)への追加接種の許可申請ではこれまでの半分の投与量(50マイクログラム)が用いられています。▶︎これは、すでに半分量でも全量を用いた時とほぼ同等の抗体を誘導できることがわかっていて、さらにワクチンの投与量が減れば当然副反応も減ることが期待されるからです。▶︎一方で、これまでのところ、3回接種により実際どの程度ワクチンによる感染予防効果や重症化予防効果などが改善するのかについては、予備的なデータばかりで、確たるものは示されていません。▶︎さらに、現時点では、変異株流行によりワクチン2回接種の場合、感染予防効果が少し下がっていても重症化予防効果は相変わらず高いレベルを維持しています。▶︎これらのことを考えると、3回目接種は焦る必要はなく、当面、医療従事者やワクチン接種によって免疫が上がらなかった高齢者や持病を持っている人に限るのが良い、と私は考えています。
◆日本におけるブレイクスルー感染はまだ少ない……
つまり、ブレイクスルー感染を起こしているのは約1万人に5人程度という低い頻度です。▶︎🇮🇱イスラエルでも🇯🇵日本でも、感染の主体は🇮🇳デルタ変異株です。▶︎ワクチン2回接種率は、2021年10月7日時点で、🇮🇱イスラエルで61.48%に対して🇯🇵日本は62.69%です。▶︎🇯🇵日本は国を挙げた取り組みで、ワクチン接種率に先行した🇮🇱イスラエルに追いつき、ついに追い越したのです。▶︎それにしても、ワクチン接種率がほぼ同等になった両国の間で、なぜ、ブレイクスルー感染者の数がこれほど異なるのでしょうか。▶︎私は、🇮🇱イスラエルでは行動制限をいち早く解除したのに対して🇯🇵日本では、ごく最近まで「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」などの規制が継続していたため、日常生活で暴露されるウイルス量が諸外国より少なく、感染が起りにくいことが1つの理由であると考えています。▶︎実際、ブレイクスルー感染が急増しているのは、🇮🇱イスラエル、🇺🇸アメリカ、🇬🇧英国などワクチン接種がある程度進み、社会的制限を撤廃したところが大半を占めます。
◆今後の制限解除の進め方について……
ここで注意しなければならないのが、今後の行動制限の緩和の進め方です。▶︎🇮🇱イスラエル、🇺🇸アメリカ、🇬🇧イギリスのように一気に制限を解除すると、これまで起きなかったブレイクスルー感染が起きて、これらの国の二の舞になる危険があります。▶︎🇯🇵日本では、まだ接種希望者にワクチン接種が行きわたっていませんから、3回目のブースター接種までには時間がかかります。▶︎🇮🇳デルタ変異株に対応した新しいワクチンの投入にもまだ時間がかかります。▶︎ここしばらくは、ブレイクスルー感染のリスクを見ながらゆっくりと制限緩和していく必要もあります。▶︎ワクチン2回接種者に旅行や飲食を認めるワクチン・パスポートについても、ブレイクスルー感染のリスクが高い場合は、完全に安全を保証できません。▶︎これはPCR検査や抗原検査による陰性証明でも同様です。▶︎COVID-19の場合、症状が出る前からひとに感染させるだけでなく、感染してからも無症候の人が多いことから、全体の3割ぐらいが見落とし(=感染しているにもかかわらず検査が陰性となるケース)になるので、一度陰性であっても陰性証明にはなりません。▶︎つまり、ワクチン・パスポートもPCR検査の陰性証明も、証明としての信憑性に問題があることを理解する必要があります。▶︎特に感染者が多い地域では、先に述べたごとく、ウイルスの"降雨量"が多いのでワクチン接種をしながら濡れる(=ブレイクスルー感染する)人が出てきます。▶︎このような状況のもとでは、特に高齢者の方は、2回接種したからといって気を緩めてはいけません。▶︎下記のデータは、和歌山県保健福祉部が発表したデータです。
高齢者施設の入居者と勤務する人をあわせた100人を対象に、ワクチン接種者の抗スパイクタンパク質の抗体量を調べたものです。▶︎グラフを見ると、65歳以下ではおおむね良く抗体ができていますが、70歳を過ぎると、抗体産生量が下がる傾向があり、85歳以上では抗体産生量がきわめて低い人が出てきます。ただし、高齢でも抗体量の高い方もいて、かなり個人差があることがわかります。▶︎そして、驚くべきことに一部の方ではスパイクタンパク質に対する中和抗体がほとんどできていません。ワクチンの感染予防効果は抗体の力だけではありませんが、抗体ができていない人ではT細胞の働きも低いことが予想され、COVID-19に対する防御能力が低く、ブレイクスルー感染のリスクがきわめて高い可能性が強いと思われます。▶︎ブースター接種が必要になるとすれば、このようにワクチン2回接種後でも中和抗体価が十分に上がりきらない免疫不全者や高齢者でしょう。▶︎COVID-19ではワクチンで誘導される中和抗体価が短期間で低下するという報告もあります。▶︎ただし、中和抗体価が感染やワクチン接種後に下がるのは、COVID-19に限らず、すべてのウイルス疾患で見られることです。中和抗体価が下がると、一般的に感染リスクが上がりますが、中和抗体価が多少下がっても、COVID -19のようなメモリーB細胞が残っている感染症では、再度のワクチン刺激あるいは軽い再感染ですぐに抗体が急上昇し、重症化にくいとされています。▶︎また、抗体の機能はウイルスのヒト細胞への結合能力を中和するだけではなく、ウイルスに結合した抗体がさらに血中タンパク質である補体を結合することによってウイルスを直接殺傷するようなミサイル的な役割を果たすこともあります。▶︎さらに、ウイルスに結合した抗体の尻尾の部分(=専門用語ではFc部分)がNK細胞、マクロファージや単球などに結合して、いわゆる抗体依存性細胞傷害(=ADCC: antibody-dependent cellular cytotoxicity)を誘導することもあります。▶︎つまり、中和抗体価が低くなっても、その他の抗体が存在すればウイルスに対する防御反応はかなり維持されている可能性があります。▶︎ワクチン接種によって、パンデミック前の平穏な日常が取り戻せるという期待もありましたが、🇮🇳デルタ変異株の出現によって、しばらくは、ワクチン接種者でもマスク着用や行動制限が必要な日々が続きそうです。▶︎一方で、変異株に対抗する新しいワクチンの開発も進んでおり、抗体カクテル製剤などの医薬品も登場しています。▶︎「明けない夜」はありません。▶︎忍耐強く一歩ずつ進んでいきましょう[*現代ビジネス 2021.10.13付記事抜粋/宮坂昌之氏・大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授]
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【コロナ禍のトレンド情報】
■『ぼったくり男爵、大規模接種、3A…今年の新語・流行語大賞候補はナニ絡み?』
今年も残すところ2カ月余り。▶︎少し気が早いが、そろそろ話題になり始めるのが「新語・流行語大賞」の候補だろう。▶︎1年間に話題になった出来事や発言、流行などの中からその年を代表する言葉を選ぶ賞で、毎年、30の候補から大賞が決まるが、これまでの時点における「新語・流行語大賞」の候補となりそうな言葉をざっと挙げてみた。
◆東京五輪、ワクチン接種、自民党総裁選絡みか?……
今年はコロナ禍の影響もあり、社会現象を巻き起こすような目立った事象、言葉は少なく、候補となる言葉も「東京五輪」「ワクチン接種」「自民党総裁選」絡みとなるのではないだろうか。▶︎例えば、五輪で真っ先に思い浮かぶのは、米ワシントン・ポスト紙がIOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長(67)につけた「ぼったくり男爵」だろう。▶︎このあだ名は、五輪というイベントには開催都市の権限がほとんどない上、招致活動から実際の開催に至るまでに巨額の費用がかかるということを十分認識させてくれた。▶︎他には、選手・五輪関係者の行動を外部と隔離して遮断するとした「バブル方式」、競技会場に一般客を入れない「無観客(試合・開催)」も大会期間中、多く耳にした言葉だった。
◆河村たかし市長の「しゃちほこかじり」も……
五輪絡みで言えば、名古屋市の河村たかし市長(72)が、表敬訪問したソフトボール女子日本代表の後藤希友投手(20)の金メダルに突然、しゃぶりついた「しゃちほこかじり」もあるかもしれない。ワクチン接種では「大規模接種」「ワクチン・パスポート」のほか、「まん延防止等重点措置」を表す「マンボウ(まん延防止法)」、感染しても入院できない「自宅療養」、一部の首長やその関係者らによる身勝手な「抜け駆け接種」も頻繁に出てきた言葉だった。自民党総裁選では今のところ、安倍元首相(67)、麻生副総裁(81)、甘利幹事長(72)の3人の頭文字を取った「3A」ぐらいか。▶︎子どもは親を選べず、自分の努力ではどうしようもならないという意味を示すという「親ガチャ」も急激に広まっているが、まだまだ年末に向けて、どんな新語が飛び出すのだろうか[*日刊ゲンダイDIGITAL 2021.10.13付記事抜粋]
▶️<流行2021・勝手にノミネートリスト>
⚫︎「変異株(デルタ/ラムダ/ミュー等)」⚫︎「コロナワクチン(ファイザー/モデルナ/アストラゼネカ)」⚫︎「モデルナアーム」⚫︎「異物混入ワクチン」⚫︎「職域接種」⚫︎「大規模接種会場」⚫︎「ブレイクスルー感染」⚫︎「空気感染」⚫︎「ブースター接種」⚫︎「抗体カクテル療法(ロナプリーブ)」⚫︎「自宅放置(死)」⚫︎「野戦病院」⚫︎「ワクチン副反応(アナフィラキシー反応等)」⚫︎「ハッピーハイポキシア」⚫︎
⚫︎「ワクチンパスポート/ワクチン接種証明書」⚫︎「エラーカタストロフの限界説/2カ月周期説」⚫︎「抗原検査キット」⚫︎「ワクチン・検査パッケージ」⚫︎「with & アフターコロナ」⚫︎「寒暖差アレルギー」⚫︎「路上飲み」⚫︎「越境飲み」⚫︎「マスク会食」⚫︎「人流」⚫︎「○○ハラ(カスハラ/ワクハラ/オワハラ等)」
⚫︎「SDGs」⚫︎「エッセンシャルワーカー」⚫︎「カーボンニュートラル」⚫︎「♪うっせえわ/Ado」⚫︎「ゴン攻め」⚫︎「(自民党)総裁選」⚫︎「小石河連合」⚫︎「アホノミクス」⚫︎「トリクルダウン」⚫︎「岸田ショック」⚫︎「呪われた東京五輪」⚫︎「コンカフェ(コンセプトカフェ)」⚫︎「親ガチャ・上司ガチャ」⚫︎「上級国民」⚫︎「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」⚫︎「昭和レトロ」⚫︎「小室圭」⚫︎「ポイ活」⚫︎「NNT(無い内定)」⚫︎「おぼん・こぼん」⚫︎「マルチハビテーション/アドレスホッパー」⚫︎「リベンジ消費」⚫︎「音声SNS(clubhouse)」⚫︎「アサヒスーパードライ生ジョッキ缶」⚫︎「無理ゲー」⚫︎「池江璃花子」⚫︎「空気階段」⚫︎「ステンレスマグ」⚫︎「♪ドライフラワー/優里」⚫︎ 「シン・エヴァンゲリオン劇場版」⚫︎「呪術廻戦」⚫︎「大豆ミート」⚫︎「ラベルレスペットボトル飲料」…まだまだありそう!〆
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[*掲載日時:2021年10月13日(水)13:55]
それ、知らんかっとってんちんとんしゃん。




