【コロナノコトバ】PART.1800
■『音楽フェス「スーパーソニック」強行開催 記者が見た“厳戒態勢”と“フジロックとの違い”』
“密フェス”が社会問題化するなか、千葉県千葉市の「ZOZOマリンスタジアム」で大規模音楽フェス「スーパーソニック」が開幕した。▶︎緊急事態宣言下にある千葉市が中止を求める中、主催者が「感染防止対策を徹底する」として開催に踏み切り、話題を集めていたフェス。▶︎実際、現場はどうだったのか。▶︎8月に「フジロック」を取材した記者が会場内を見てきた
◆引くも地獄、進むも地獄……
感染対策が不徹底だと批判されたフジロックの後、愛知県常滑市で起きた「飲酒フェス」騒動。▶︎スーパーソニック開催直前、フェス批判は一気に高まった。▶︎9月上旬、当初後援していた千葉市は、主催者に延期や規模縮小を要請。▶︎だが、主催者側は「出演者のスケジュールの都合で延期は難しい」と跳ね除け、県は後援を取り消す事態となった。▶︎顛末をフェス事情に詳しいライターが解説する。▶︎「主催者は昨年、コンサートが軒並み中止に追い込まれ経営に行き詰まり、今回は中止も延期も受け入れられない状況だった。▶︎すでにチケット1万3000枚も販売済みだったし、ここで自ら中止を決断すれば、出演者や設営業者にキャンセル料を払わなければならなくなってしまう。▶︎とはいえ、世論が反対し自治体も見限ったイベントを強行すれば、今後の補助金や銀行融資も危うくなる。▶︎引くも地獄、進むも地獄だった」。▶︎記者が訪れたのは9月17日午前11時過ぎ。▶︎朝から台風14号に伴う悪天候で、参加者の多くはレインコートを羽織っていた。▶︎入場ゲートでは、検温、消毒、荷物検査、そして感染対策アプリなどがスマホにインストールされているか、チェックされる。▶︎この流れはフジロックでも同じだったが、スーパーソニックの方が厳しい気がした。▶︎バッグの底の方まで調べられたからだ。▶︎そのため、常に入り口は混雑している状況だった。▶︎通常開催だとメインステージとなるスタジアムのほかに、隣接するコンベンションセンター「幕張メッセ」内にサブステージが4つほど設けられているとのことだが、今回はメインステージのみ。▶︎メインステージの観賞場所は、スタンド席とアリーナ席の二箇所だ。▶︎記者はまずスタンド席に入ることにした。▶︎すると、前を歩いていた男性客が係員に呼び止められた。▶︎「そのマスクでは入れません」。▶︎“ウレタンマスク警察”までいたとは驚きだった。▶︎彼は入場時に配布された不織布マスクを着用するよう求められていた。▶︎会場のあちこちに「不織布マスク着用」と書かれた看板も。▶︎なお、スタジアムに入る際も、バッグの検査、アルコール消毒を改めて求められた。▶︎ステージではラッパー二人組「どんぐりず」のライブ中だったが、スタンド席はガラガラで、昭和時代のパ・リーグの試合風景のよう。▶︎グラウンドのアリーナ席には、小雨が降りしきるなか、レインコートに身を包んだ400〜500人ほどの客が観賞している。▶︎しばらく見ていて、気になったのは係員の多さであった。▶︎「声援禁止」などというプラカードを掲げた係員が通路のあちこちをひっきりなしに歩き回っていた。
◆徘徊する“監視員”の目……
小腹が空いてきたので、一旦外に出て、スタジアムの周囲に並ぶ屋台をのぞいてみた。▶︎当然、酒は一切売っていない。▶︎食事用のベンチには「黙食」の二文字。▶︎さらに、並んで座れないようにベンチの半分が紐で括られていた。▶︎昼食後、今度はアリーナ席に。▶︎目に飛び込んできたのは、ずらりと並べられた青いパイプ椅子だった。▶︎よく見ると、ステージ側を向いた椅子と逆向きの椅子が交互に並べられている。▶︎逆向きの椅子には座ることも、前に立つことも許されない。▶︎椅子がないところでの立ち見も禁止だ。▶︎フジロックの場合は、地面にソーシャルディスタンスの目安となる黄色い目印が打ち付けられているだけで、ステージが佳境になると我を忘れた観客はいつしか密集していた。▶︎だが、ここでは否応なく一定の距離を取らされる。▶︎加えて、スタンド同様、おびただしい数の監視の目が光っていた。▶︎ステージの最中も、「声援禁止」のプラカードを持った係員が、そこら中を巡回している。▶︎曲の合間に記者の後ろで、若い男性同士が談笑していると、すかさず係員が飛んできて、「会話はお控えください」と注意していた。▶︎歓声を上げようものなら、すぐさまつまみ出されてしまうのだろう。▶︎午後3時頃、雨は一旦あがった。▶︎海外から来日したアーティストのライブが始まると、やがてアリーナ席は満杯に。▶︎見渡すとほとんどが20、30代の若者たちである。▶︎騒ぐこともなく、手を振ったり、体を揺らしたりしながらステージを楽しんでいた。▶︎曲が終わっても、拍手のみ。▶︎フジロックでは、ステージが佳境に差し掛かると、演者から観衆に「ジャンプ」を促すような場面もあったが、そのようなことも起こらなかった。
◆「ライブ配信の方が…」……
午後5時過ぎ、石野卓球のステージを見てから外に出てみると、アリーナ席への入場待ちの客が200〜300人列をなしていた。さ会場内には「終演後は退場規制もあるので、1時間以上かかる可能性がある」と注意文が掲げられていたので、帰りは大変な混雑が予想される。▶︎以上が、スーパーソニックの会場内のレポートである。▶︎世間の目を気にしてか、徹底した感染対策が敷かれていたことは確かである。▶︎だが、記者が思ったのは、どこで何をしていても窮屈さがあったところだ。▶︎会場で話を聞いた30代の女性会社員はこうこぼした。▶︎「フェスって大好きな音楽を思いっきり楽しんでストレスを解消する場だと思うんです。▶︎もちろん、このご時世だからこれだけでも満足しなければならないんですが、声も出せない、お酒もダメ、いたるところに監視の目ってのは、ちょっと窮屈過ぎですよね。▶︎これだと家でライブ配信を見ていた方がいいかなって思っちゃいました」。▶︎主催者も音楽ファンも、我慢を強いられる大変なご時世である[デイリー新潮 2021年9月18日付記事抜粋]
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■『「詳細解説」家庭内コロナ感染を防ぐ』
千葉県船橋市に住む50代の女性は、大学生の息子と高校生の娘との3人暮らし。▶︎今年5月、最初に息子が発熱し、PCR検査で陽性になった。▶︎女性と娘にも感染し、全員が自宅療養になった。▶︎幸いなことに、3人ともほぼ無症状だった。▶︎外出できないことを除いては、通常と変わらない生活を送った。▶︎「3人でビデオを見たりゲームをしたり。▶︎むしろ久しぶりの“密”な親子の時間でした」(女性)。
◆子どもたちが次々感染……
家族全員が感染しても、無症状かごく軽症で済めばいい。▶︎それでも、生活は相当制限されてしまう。▶︎小さい子どもがいる場合は、より困難を伴う。▶︎「急に症状が悪化すると耳にするので、子どもたちが重症化しないかすごく不安です」。▶︎大阪市に住む女性(29)は心境を吐露する。▶︎8月下旬、発熱した小学3年の次女(8)が陽性になった。▶︎夫(31)と小学4年の長女(9)との4人暮らし。▶︎次女は別の児童から感染したと見られるが、それまで同じ部屋で寝ていたのをやめた。▶︎次女は小児喘息(ぜんそく)の持病がある。▶︎いつ血液中の酸素濃度が下がり、呼吸困難に陥るか分からない。▶︎それなのに、保健所からは診断後3日経っても連絡が来ず、自宅療養かホテルに行くのかも分からない。▶︎そうしているうち、長女が発熱し、陽性が判明した。▶︎自宅療養では家庭内感染のリスクが高まる。▶︎大阪市の夫婦もいまは陰性だが、「いつ感染してもおかしくない」という。▶︎今回、話を聞いた専門家全員が口にしたのが、「感染者と非感染者が極力接触しないようにする。▶︎看病する人はひとりに限定する」▶︎「感染者と接する時は、どちらもマスクを着ける」▶︎「感染者、非感染者ともに流水と石鹸(せっけん)でこまめに手を洗い、消毒用アルコールで手指を消毒する」の3点を徹底することだった。▶︎あけぼの診療所の下山祐人院長が強調する。▶︎「看病する人は感染のリスクが高くなります。▶︎重症化リスクが比較的低い人ひとりが看病に当たるようにしてください」。▶︎重症化しやすいのは「65歳以上の高齢者」「慢性閉塞(へいそく)性肺疾患、糖尿病、脂質異常症、高血圧症、慢性腎臓病、悪性腫瘍(しゅよう)、肥満、喫煙、免疫抑制の重症化リスク因子を持つ人」。▶︎看病する側はこれらに該当せず、2回目のワクチン接種を終えて2週間が過ぎた成人だと理想的だ。▶︎家族に感染者が出た場合、最初にやるのは過ごす空間を分けることだ。▶︎感染者は個室が原則。▶︎無症状や軽症でも同様だ。▶︎トイレに近く、かつ対角線上に窓があるなど、換気しやすい部屋であればなおいい。▶︎しかし、家の構造によっては部屋を分けることが難しいケースもある。▶︎東京都医師会副会長で感染症担当を務める角田外科消化器科医院の角田徹院長は、次のようにアドバイスする。▶︎「新型コロナウイルスは、飛沫(ひまつ)感染が7~8割を占めると言われています。▶︎少なくとも2メートルの距離をあけ、仕切りやカーテンでエリアを区切り、感染リスクを減らします」。▶︎トイレや風呂、洗面所といった共用部分は清掃と換気をこまめに行う。▶︎ドアノブ、照明のスイッチ、洗面台、トイレのレバーなどよく触れる場所は1日1~2回消毒する。▶︎ドアノブやレバーは家庭用洗剤を100倍希釈したもの、トイレや浴室は住居用洗剤で拭き掃除をする。▶︎感染者は個室を出たら、手洗いとアルコール消毒を徹底する。▶︎風呂は最後に入り、浴室をシャワーで流して換気をする。▶︎「清掃や消毒は大切ですが、過度に神経質にならなくていいです。▶︎それより、換気を十分に行うべきです」(角田さん)。▶︎まず自宅の「24時間換気システム」がオンになっているか確認しよう。▶︎2003年7月以降に建てられた住宅には設置が義務付けられている。▶︎たいてい風呂や脱衣所にスイッチがある。
◆対角線上の窓を開ける……
窓も開けよう。▶︎対角線上にある窓を大きく開けるのが基本だが、なければ換気扇を回す。▶︎これから肌寒くなってくるが、国際医療福祉大学熱海病院の〆谷直人・臨床検査科検査部長は「24時間換気システムや換気扇で室温を大きく変動させることなく換気を行えます」という。▶︎加湿空気清浄機をエアコンの向かい側に設置して天井に向けて風を送るようにしたり、床暖房を併用したり。▶︎エアコンの湿度を上げることでも寒さを感じにくくなる。▶︎電気代を上げたくなければ、室内機から遠い窓を開けて換気を行うといい。▶︎前出の大阪市の家族も、子どもたちの食事中と入浴時には十分換気をし、空気清浄機もずっと稼働させているという。▶︎それでも看病する人には、感染のリスクがつきまとう。▶︎「部屋に入る時は、接触感染を防ぐために、手袋をはめます。▶︎手袋はビニール製のもので、使い捨てタイプを使用してください」(〆谷さん)
◆着替えの順番も大事……
基本装備は不織布のマスク、手袋、ゴーグル(メガネやフェースシールドでも可)。▶︎専用のかっぽう着も欲しいが、なければビニール製のカッパか、大きなポリ袋を切って貫頭衣のようにしてもいい。▶︎部屋から出たら、手袋、マスクはポリ袋に入れて密閉して捨てる。▶︎ポリ袋の服も使い捨てだ。▶︎部屋の入り口にゴーグルやかっぽう着をかける専用の場所を作り、看病する人以外は触れないようにする。▶︎感染者の衣服を扱う時は手袋とマスクをつけ、家庭用洗剤で洗濯して完全に乾かす。▶︎身にまとう手順にも念を入れたい。▶︎下山さんによれば、手袋は2枚使う。▶︎1枚目の手袋をはめてからかっぽう着を着用。▶︎そして2枚目の手袋をはめ、感染者の部屋に入る。▶︎部屋の外にはゴミ袋を用意しておき、縁を外側に折り曲げておく。▶︎部屋から出たら2枚目の手袋を捨て、1枚目の手袋をはめたままかっぽう着を脱ぎ、裏返しにして部屋の外にかける。▶︎最後に1枚目の手袋を取ってゴミ箱に捨てる。▶︎「ゴミ袋の口を縛る時は、折り曲げておいた袋の縁の内側に指を入れれば、ウイルスが手につくリスクを減らせます。▶︎この時も、手袋、マスクを着用するのを忘れずに」(下山さん)。▶︎これらは在宅医療で介護者が感染リスクを減らす方法だ。▶︎看病の度に、手洗い、手指の消毒、うがいも徹底する。▶︎感染者の経過を記録することも大切だ。▶︎「1日2~3回、体温やパルスオキシメーターで測定した血液中の酸素飽和度、脈拍数、症状、食事の量、飲んだ市販薬、気づいたことや気になったことを、時系列が分かるようにノートに書きとめておきます」(同)。▶︎保健所や、在宅訪問をしている医療機関に病状を報告するときに、この記録が役に立つ。▶︎大阪市の家族のように、幼い子どもが感染した場合、基本は徹底できるだろうか。▶︎東京都医師会副会長の角田さんが言う。▶︎「感染予防の理想と現実は違います。▶︎小さいお子さんであれば、マスクをずっとつけておくのも難しいでしょうし、部屋にひとりで置いておくわけにもいきません。▶︎抱っこしたり、顔と顔を近づけたりするのも、回数は減らせてもゼロにはできない。▶︎親が感染リスクを覚悟して、子どもと接するしかない」
◆「共倒れ」にならない……
シングルマザーやファーザーでなければ、両親のどちらかが看病にあたる。▶︎共倒れにならないよう、看病する人も、ほかの家族と接触する機会は減らした方がいい。▶︎大阪市の夫婦も「感染を覚悟している」というが、家では常に不織布マスクを着用し、消毒も徹底しているという。▶︎「高熱で動けなくなりそうになったら、電子レンジの使い方や救急車の呼び方は教えるつもりです」(大阪市の女性)。
◆それでも、親のどちらかが感染してしまったら?
「子どもを含む感染していない家族と接触をしない。▶︎シングルマザーやファーザーだとそうも言っていられませんが……。▶︎ただ、幸いなことに子どもは感染しても、無症状か軽症ですむと言われています」(角田さん)[*AERA 2021年9月20日号記事抜粋/文:ライター・羽根田真智氏、編集部・野村昌二氏]
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【コロナ禍の政局ニュース】
■『河野太郎陣営から聞こえた“意外な悲鳴”…「こんなに不人気だと思わなかった」』
◆ついに石破氏が河野氏支持へ……
自民党総裁選で長らく悩んだ石破茂元幹事長が、ついに出馬断念を発表した。▶︎石破氏は9月15日に会見を開き、「自民党を変えてほしい、政治を変えてほしい、この多くの国民の皆様のお声に応えるためには、改革を志す勢力が二分することなく一致すべきである、そのような思いに基づきこの決断に至ったものであります」と述べ、「改革の志」が一致し、政治理念や国家に対する危機感、国家国民に対する使命感を共有するとして、河野太郎ワクチン担当大臣を支援することを表明した。▶︎これで河野陣営には、9月14日に河野支持を表明した小泉進次郎環境大臣に続き、世論調査で人気が高い3人が揃うことになる。▶︎実際に日本テレビが9月11日と12日に自らを自民党員・党友と答えた1019人に対して行った世論調査では、「次期自民党総裁選に出馬を表明あるいは検討している人」のうち河野氏が25%で1位を占め、2位が21%の石破氏となっている。▶︎ならばこの2人が手を組めば計46%で最強となるはずだが、世の中はそんなに単純にいくものなのか。
◆「こんなに不人気だと思わなかった」……
「こんなに河野さんが不人気だと思わなかった」。▶︎早々と河野氏を支持する議員から悲鳴が上がっている。▶︎自民党を改革するには河野氏が総裁になるしかないと思って応援を決意し、それが国民に浸透していると信じていた。▶︎そもそも総裁選の要となるのは職域団体票だが、その職域団体に河野氏は良く思われていないようだ。▶︎「長らく権益を守ってきた職域団体は、その既得権益を守ってもらうべく自民党との関係を重視してきた。▶︎だがその既得権益を否定してきたのが河野太郎。▶︎河野氏には自民党の秩序を破壊する“壊し屋”のイメージが定着しているようだ」(同上議員)。▶︎とりわけ反発を喰らっているのは「脱原発」の封印で、経済界の反発は相当なもの。▶︎ある経済関係者は怒りを込めてこう言った。▶︎「2050年までにカーボンニュートラルを実現するとなると、原発の利用を認めなくては必要なエネルギーが追いつかない。▶︎『自然と原発はなくなっていく』などという甘い考えで解決できるものではない。日本経済に『死ね』と言っているに等しい」。▶︎河野氏の「上から目線ぶり」も総裁選運動の足かせになっているようだ。▶︎たとえば出馬会見で河野氏が「手柄話」として得意げに語ったワクチン供給だが、そのワクチンを接種すべき“かかりつけ医”の間では評判が芳しくない。
9月7日の会見で河野氏は、予約されていないワクチンがかなり残っており、かかりつけ患者のみならず接種を希望する一般人に広く接種すべきと主張した。▶︎しかし自治体から医療機関に供給されて冷蔵庫に保管されているワクチンの使用期限は1か月で、医療機関は計画をたてて発注しているため、通常は残ることはありえないというのが接種を担当する現場の医師側の主張だ。▶︎こうしたことが災いし、現場の医師たちの反発が河野陣営に跳ね返る。▶︎「そもそも医師側も一生懸命にやっているので、もう少し“お願い調”ならともかく、ああいう風に言われると、カチンとくるらしい」。▶︎誤解を生じやすい性格というべきか、それとも「人徳のなさ」というべきか。▶︎いずれにしても党員票を逃がしているが、石破氏を抱えることでさらに議員票を失うことになりかねない。
◆着々と支持を広げる岸田・高市両氏……
一方で8月26日にいち早く出馬会見した岸田氏は、すでに党員票の多くを取り込んでいるようだ。▶︎昨年9月の総裁選に出馬した岸田氏は、この時に党員リストを入手しており、早くから政策パンフレットなどを作成して全国の党員に発送した。▶︎同時に電話での働きかけなども進んでおり、「連絡をとってみたら、もう岸田側から連絡が入っていた。▶︎出馬表明が遅かった我が陣営は太刀打ちできない」と河野陣営は悲鳴を上げる。
岸田陣営ばかりではない。▶︎高市早苗前総務大臣もネットで支持を伸ばすなど、着々と一般党員への働きかけを進めている。▶︎そのひとつの戦術が「手書きの手紙」だ。▶︎筆まめの高市氏はメールでのやりとりが一般的になった現在でも、直筆の手紙で支持者とのコミュニケ―ションを欠かさない。▶︎受け取った人は感動し、好感を抱かないはずがない。
しかも9月14日夕方に議員会館で開かれた「選対立ち上げ会」には、秘書の代理出席を含めて計約70名が参加した。▶︎高市陣営は「当初はせいぜい20名程度しか集まらないだろうと言われていたが、予想外に多かった」と胸をなでおろしたが、そこには高市氏が頼りとする安倍晋三前首相の姿はなかった。▶︎安倍前首相が大きな影響力を持つと言われる細田派は党内最多の96名で、前回の総会で「高市・岸田」に投票することを決定した。▶︎実はその数はすでに振り分けられていて、高市氏に対する票数より岸田氏に対する票数の方がかなり多いという。▶︎にもかかわらず、細田派から代理出席も含めて多数の議員の参加があったのは、おそらくは安倍前首相から猛烈な働きかけがあったからと思われる。▶︎というのも、安倍前首相は今年7月、衆議院長崎県1区の公認候補として自身の政策秘書の初村滝一郎氏を押し込んだという“前科”があるからだ。▶︎初村氏のルーツは2区にあるが、2区には細田派の現職・加藤寛治衆議院議員の長男で、安倍事務所で2年間秘書として勤務した竜祥氏が出馬する予定だった(9月12日に長崎県連が擁立を決定)。▶︎そこで石原派の冨岡勉氏の1区を狙ったわけだが、初村氏の公認を得るために安倍前首相は多数の長崎県連関係者に直接電話をかけ、頼み込んだと言われている。▶︎加えて高市氏の立ち上げ会には、他派閥からも参加者もかなりいて、今回の総裁選の見通しが簡単ではないことをうかがわせる。
◆野田氏も出馬意欲を見せているが……
そうした状況をチャンスとし、出馬の意欲を見せているのが野田聖子幹事長代行だ。▶︎野田氏はこれまで何度も総裁選にチャレンジしようとしたが、その都度「20人の推薦人の壁」に阻まれてきた。▶︎しかし岸田派を除く派閥が縛りを緩めた今こそ、最大で最後のチャンスに違いない。
もっとも今年4月に夫の文信氏が週刊誌との裁判で「反社会的勢力」に属していたことが認定されたことは、野田氏の大きな足かせとなっており、出馬しても当選の可能性は皆無だ。▶︎実際に野田氏に近いとされるある議員に「20人の推薦人確保の見通しはついてるのか」と聞くと、以下のような返答が返ってきた。▶︎「野田さんは(推薦人)20人は集まるかもしれないが、(議員票)20票が入るとは限らない」。▶︎ただし野田氏の参戦によって総裁選が1度で決まらず、決選投票になる可能性は高くなる。▶︎2012年9月の総裁選でも、第1回目の投票で2位だった安倍前首相が決選投票で勝利し、まさかの復活を果たしている。▶︎今回の総裁選はさらに高度な方程式になるだろうから、より慎重に解いていきたい[*現代ビジネス2021.09.21付記事抜粋/文・安積明子氏・政治ジャーナリスト]
▶️安倍晋三or経済団体or経産省or電通連合が仕込んだ露骨な“河野太郎ネガティブキャンペーン”記事の匂いがプンプンする。本稿執筆者の安積明子氏は、安倍前首相の記者会見で、主要メディアに混じり、フリー記者として唯一質問指名された人物で、安倍氏のお抱えジャーナリストではないかと勘ぐりたくなる〆
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[掲載日時:2021年9月21日(火)20:20]
それ、知らんかっとってんちんとんしゃん。




