【コロナノコトバ】PART.1766


『ワクチン「3回目のブースター」より世界で「2回完了」を優先して専門家の視点』

🇮🇳デルタ株がまん延し、新型コロナウイルスのワクチン接種後も感染する人が増えている。 ▶︎ワクチン効果の増強を狙い、追加のブースター接種を始める国がある一方、専門家からは異論も出る。▶︎住民の8割がワクチン接種を完了した🇸🇬シンガポールで、いったんは落ち着いた新型コロナウイルスの新規感染者数が急増している。▶︎97日には1年以上ぶりに300人を超えた。▶︎過去4週間の新規感染者3225人のうち2460人(76%)は接種完了者、257人(8%)は部分的に終えた人だった。▶︎🇸🇬シンガポールには及ばないものの世界的にみて接種率が高い🇮🇱イスラエルや🇺🇸米国、🇬🇧英国などでも、いったん収まった流行がまたぶり返している。▶︎背景には、従来よりも感染が広がりやすく、ワクチンの効果が低下する可能性のある🇮🇳デルタ株のまん延がある。▶︎また、これらの国はワクチン接種の開始が早かったため、初期に打った人は効果が薄れてきているのではないかという指摘も出ている。▶︎ただし、ワクチン未接種に比べれば、接種から時間が経っても、🇮🇳デルタ株に対しても重症化を防ぐ効果は依然として高い。▶︎🇸🇬シンガポールの過去4週間の感染者のうち、ワクチン未接種者は集中治療室での治療が必要になるなど重症化する人が6.1%いたのに対し、ワクチン接種完了者では0.8%だった。▶︎それでも、感染者増を受け、効果を増強するためにブースター接種を実施したり検討したりする国が増えてきている。

12歳以上に3回目……

🇮🇱イスラエルは730日、持病があるなど重症化リスクの高い人に続き、2回目のワクチン接種から5カ月以上経過した60歳以上の全高齢者を対象に3回目の接種を始めた。▶︎その後、対象年齢を段階的に引き下げ、今は12歳以上が対象だ。▶︎🇨🇱チリや🇺🇾ウルグアイでは高齢者らを対象にブースター接種が始まった。▶︎🇮🇱イスラエルでは3回ともファイザー社製ワクチンを同量打っている。▶︎🇨🇱チリは最初の2回はシノバック社製、3回目はアストラゼネカ社製、🇺🇾ウルグアイは最初の2回はシノバック社製、3回目はファイザー社製だ。▶︎🇬🇧英国や🇩🇪ドイツ、🇫🇷フランス、🇸🇬シンガポールなどの政府も、9月にもブースター接種を始めたいと発表している。▶︎まず高齢者らリスクの高い人から接種を始める国が多い。▶︎🇺🇸米国も当初はその方針だったが、1日の新規感染者数が10万人を超え、バイデン大統領は、接種完了後8カ月以上経った18歳以上全員を対象に、920日の週にもブースター接種を始めると方針転換した。


🇮🇱イスラエルや🇺🇸米国のように、一般の人にまんべんなくブースター接種をするという方向性について、ワクチンや公衆衛生の専門家は批判的だ。▶︎欧州疾病対策センター(CDC)と欧州医薬品庁は、91日に出したブースター接種に関する中間報告でこう指摘する。▶︎「同じ3回目の接種でも、免疫抑制状態にあって2回だけでは十分な免疫ができていない可能性の高い、高リスクの人に効果を補うために行う追加接種と、2回の接種で十分な免疫がついた人の効果をさらに増強するためのブースター接種とは、明確に区別して考えるべきだ」。▶︎免疫抑制状態にあるのは、抗がん剤治療を受けていたり、臓器移植後に免疫抑制剤を飲んでいたり、免疫が十分に機能しない持病があったりする人たちだ。

3回目接種は必要か……

欧州CDCは、免疫抑制状態にある人への3回目の接種はすぐに検討を始めるべきだとした。▶︎また、より慎重な感染予防が必要な、重症化リスクの高い、心身の状態が悪い高齢者、特に高齢者施設など密になる環境を避けられない場所にいる高齢者への追加接種も検討することは可能だとしている。▶︎一方、それ以外の人へのブースター接種については、「緊急に打つ必要性はない」とした。▶︎既存のワクチンは、🇮🇳デルタ株に対しても重症化や死亡を防ぐ効果があることに加え、18歳以上の欧州諸国の国民の約3分の1がまだ接種を終えておらず、相対的に重症化リスクが高いからだ。▶︎完了していない人への接種を最優先するべきだと強調した。▶︎ニューヨーク・タイムズ紙によると、🇺🇸CDC🇺🇸米食品医薬品局(FDA)の専門家からも、バイデン大統領の方針転換には批判が出ているという。▶︎欧州CDCと同様、未接種者への接種を優先し、ブースター接種の対象者は絞るべきだというのだ。▶︎🇺🇸CDCの予防接種諮問委員会(ACIP)は830日に開いた会合で、政府への助言をまとめる際に、次のような点への考慮が必要だと示した。▶︎▽ブースター接種の必要性ブースター接種のベネフィットと有害性の比較。


◆副反応の検証まだ……

感染者数増加がワクチン効果の低下によるのか、🇮🇳デルタ株にワクチンが効きにくいからなのかを識別するのは難しいが、必要性を検討するには、できるだけ分けて評価する必要がある。▶︎また、年齢や持病の有無、感染者に接する機会が多い職業かどうかなど、属性により必要性がどう異なるかも考えるべきだ。▶︎3回目接種後に予想される副反応と、得られるであろう効果の大きさの比較も欠かせない。▶︎ACIPはさらに、ブースター接種に使うワクチンの種類や接種量、優先順位の検討も必要だと指摘する。▶︎実際に接種を始めた国で効果を検証したのは今のところ🇮🇱イスラエルだけだ。▶︎テルアビブ大学などの研究チームは、一般の60歳以上にブースター接種が始まった時点で接種対象だった約1145千人について、保健省のデータベースを使い、730日~822日の感染状況や入院率などを比較した。▶︎チームが827日に公表した、公式に科学誌に掲載されていない論文によると、ブースター接種を受けた人は2回接種だけの人に比べ、感染リスクの減少が約11倍、重症化リスクの減少は10倍以上大きくなっていた。▶︎研究チームは「ブースター接種により感染も重症化も防ぐ効果が増強できる」とした。▶︎ただし、副反応についてはまだ検証されていない。▶︎国内でワクチン接種を完了した国民は98日時点で約50%。専門家で構成する新型コロナウイルス感染症対策分科会は98日、政府に対し、自治体の予算や人員体制への影響も考慮した上で、科学的知見に基づき、ブースター接種についての方針を早急に示すよう求めた。▶︎ワクチンに詳しい東京大学医科学研究所の石井健教授はこう断言する。▶︎「免疫抑制状態にあるといった例外的な人への3回目の接種は、国内でも必要です。▶︎それ以外は、国内だけでなく国外についても、接種対象者全員が1度は接種を完了するまで、ブースター接種は必要がありません。▶︎アフリカではまだ人口の5%程度しか接種を受けていないなど、世界にはワクチンがほとんど届いていない地域がたくさんあります。▶︎グローバル化した現代、世界のどこかで流行が続く限り、パンデミックは終息しません。▶︎ブースター接種するワクチンを持っている国は、ワクチンがない途上国に回すべきです」[*AERA 2021920日号記事抜粋/文:大岩ゆり氏・科学ジャーナリスト]

▶️日本国内でも誤って4回接種した事件があったが、今のところ症状は安定しているという。急がば回れ、日本はイスラエルなどブースター先行国の事例を参考にしながら検討する時間は十分にある〆

『子どもの「コロナ感染リスク」についてわかっている4つのこと』

感染流行第5波にともなって、小児の新型コロナウイルス感染が増えている。▶︎夏休みも明け、感染のさらなる増加が懸念されるなか、医師として、小児の感染についてわかっている最新情報を以下にまとめたので参考にしていただきたい。

1. 感染経路は、家庭内感染が7

子どもたちは、どこからウイルスをもらってくるのだろうか。▶︎インフルエンザや風邪は学校や保育所で流行することが多いが、新型コロナウイルス感染症の感染源は約7割が家庭内感染で、先行感染者は親などの家族だ。


2021830日に日本小児科学会が「データベースを用いた国内COVID-19症例の臨床経過に関する検討」の中間報告を出したが、それによると、202021日〜2021630日では、幼稚園・保育施設での感染は各6%にとどまっていたものの、202171日〜817日には9%に微増しており、保育所において、誰から感染するかということについては、成人が減って小児が増えている(※図1,2)。


これは、感染者が増えて小児にも感染が広がっていることと、成人はワクチンを受けた人が増えてきたことが関係している可能性もある。▶︎学校での感染は横ばい傾向だが、今後増加するか注視していく必要がある。▶︎子どもの家庭内感染は、思春期以上の年長児よりも3歳以下などの低年齢児でリスクが高い傾向があると報告されている。▶︎低年齢児はマスクが出来ない、大人と離れられないなど、行動様式的に感染予防が難しいことがまず挙げられる。▶︎ウイルス排泄量に関しては、低年齢児で多いという報告も、高い年齢の児童と大差ないとした報告がある。▶︎現在、家庭内感染は深刻だ。▶︎もともと、家庭内感染の予防には、部屋を分ける、家庭内であっても不織布マスクをするなどが挙げられていたが、感染力が従来の株よりも高くなっている🇮🇳デルタ株では、それだけで感染を防ぐのは難しい。▶︎では、家庭内感染が実際に起こってしまったらどうなるのか、何に気をつけておかねばならないのか、今から考えておく必要があるだろう。▶︎子どもの感染は、親からの感染が多い。▶︎親が検査陽性になり、子どもも陽性なら、入院あるいは隔離施設に入るわけだが、子どもが陰性だった場合は、入院や施設隔離で対応している自治体もあるが、自宅待機となってしまう場合もある。▶︎そうなった場合に、あらかじめ子どもの預け先は考えておく必要がある。▶︎預け先としては、ワクチンを2回接種完了した祖父母や親戚が考えられるだろう。▶︎しかし、特に都市部では、親族が近くにいない人も多い。▶︎そのような場合は、基本的には各自治体で児童養護施設が受け入れ先となる。▶︎自分が感染して、子どもの預け先に困っている場合は、自治体の窓口に問い合わせてほしい。

2. 🇮🇳デルタ株で子どもの致死率上昇ははっきりしない

日本では最近ほとんど🇮🇳デルタ変異株に置換されているが、🇮🇳デルタ株は感染性が高いとされ(🇺🇸アメリカのCDCは、水痘並みに基本再生算数が8程度ある、つまり1人の感染者が8人に感染させうるとしている)、ワクチンを打っていない若年層の増加に伴い、20歳以下の感染も増えている。▶︎成人を含めたデータでは、🇮🇳デルタ株による重症化リスクが報告されている。▶︎ただ、🇮🇩インドネシアでは🇮🇳デルタ株が流行している期間に小児の致死率が上昇していることが報道されているが、🇯🇵日本や🇬🇧イギリスのような先進国では、そのような傾向ははっきりしない。▶︎🇯🇵日本では、小児の感染者は累積で10歳未満が77606人、10代が154495人(97日時点、厚生労働省)だ。▶︎91日〜7日の1週間では、10歳未満の新規感染者8113人、10代が11458人となったが、それに対して重症者は10代が1名、死亡は10代で1名だ。▶︎そして🇬🇧イギリスでは、小児の致死率は従来株や🇬🇧アルファ株が優勢だった20212月までで100万人に2人程度と報告され、その後のデータでも、小児の死亡は依然として低い水準となっている。▶︎しかし、感染者数そのものが増えると重症者も増えるので、小児の感染者を増やさないことが重要だ。▶︎ここでみてきたように、子どもは依然として重症化が少なく、「🇮🇳デルタ株は怖い」と、子どもに関してむやみにパニックにならないようにしたい。▶︎その一方で、肥満や基礎疾患のある子どもに関しては、これまで通り感染対策の気を抜かないようにしたい。

3. 小児の重症化は下痢や発疹に注意

成人と異なり、小児は頻度は少ないが重症化することがあり、大人と同様に肺炎で重症化することもあるが、それに加えて「小児多系統炎症症候群」という病態が知られている(成人にも同様の病態があるといわれている)。▶︎小児多系統炎症症候群はもともと、ヨーロッパなどで「新型コロナウイルスの感染により起こる川崎病類似の病態」として報告されていた。▶︎小児でも成人同様に、新型コロナウイルスの感染では発熱や咳などの症状が見られるが、それに加えて、感染してから26週間後(PCR検査は陰性になっていることが多い)に、

⚫︎腹痛や嘔吐、下痢などの消化器症状
⚫︎結膜炎
⚫︎頭痛や錯乱、眠いなどの中枢神経症状
⚫︎粘膜の異常
⚫︎手のむくみ
⚫︎リンパ節の腫れ

などの症状が見られたら要注意だ。▶︎また、小児多系統炎症症候群では心臓の機能が悪くなることがわかっている。▶︎小児多系統炎症症候群が長期的に子どもたちにどんな影響を与えるかということは、まだはっきりとはわかっていない。▶︎小児多系統炎症症候群にかかった小児たちを1年間フォローアップした🇬🇧イギリスの研究では、68例の患者のうち死亡例はなく、2名が重症化による再入院を経験している。▶︎入院期間の中央値は10日で、人工呼吸器が必要になった小児はいなかったという。▶︎心臓に血液を供給する血管に動脈瘤ができた小児が19人いたが、そのうち14人は動脈瘤が消えてもとに戻った。▶︎また、動脈瘤がなく心臓の機能が低下していただけの小児は、全員が1年経過した時点で心臓の機能は回復して元に戻っていた。▶︎この研究の結果は少人数なので信頼性には限界があるが、長期の経過は、良好に回復している小児が多いといえそうだ。▶︎また、成人で問題になっている「コロナ後遺症」だが、小児の感染増加に伴い、小児ではどのような症状があるのか気になる親も多いのではないだろうか。▶︎症状は、疲労感、頭痛、集中力の低下、不眠などだが、当初は3割以上が後遺症に悩むのではという報告もあった。▶︎しかし、感染や環境の変化といったトラウマによる精神的影響との区別が難しく、血液で過去の感染の有無を調べて、感染がない人と比較した研究では、統計的な差がなく、これまで思われていたよりも、小児のコロナ後遺症の頻度は少ないのではと示唆する研究もある。

4. 小児のワクチン接種の副反応に重篤なものは少ない

🇯🇵日本でも、成人の間ではワクチン接種が進んでおり、小児では12歳以上が接種の対象となっている。▶︎思春期の子どもを対象とした臨床試験で、ファイザーおよびモデルナのmRNAワクチンは、成人と同様に高い効果を示した。▶︎ファイザーは3000人規模の臨床試験で有効性が100%。▶︎モデルナも、3700人規模の1217歳を対象とした臨床試験で有効性が100%だった。▶︎ファイザーとモデルナは現在、12歳未満の小児に対する臨床試験を行っている。▶︎ファイザーは4500人規模の、モデルナは6000人を超える規模の臨床試験で、それぞれ年齢層を3つに分けて行っている(例えば、ファイザーは511歳、25歳未満、生後6ヶ月〜2歳未満で分け、容量などを変えている)。▶︎ファイザーはモデルナよりも臨床試験の進行が早く、9月中には511歳の、10月には25歳未満の緊急使用許可を申請する予定とのことだ。▶︎国内で使われているワクチンにはアストラゼネカもあるが、これは若年者で血栓症などの副反応がある関係から、40歳以上の接種となっており、小児は対象外である。▶︎さて、気になる小児のワクチンに対する副反応だが、前述のファイザーの臨床試験では死亡例やアナフィラキシーはみられず、発熱や注射した部位の痛み、頭痛や倦怠感が主な副反応であり、安全性に問題はなさそうだ。▶︎また、モデルナの臨床試験でも同様に、重篤な副反応は認められていない。▶︎若年者における重篤な副反応として心筋炎がよくメディアで取り上げられているが、心筋炎はこれまでの報告では非常に頻度が低く、100万回接種で6件程度といわれている。▶︎小さな子どもに関してはまだ未知数だが、11歳以下の臨床試験の結果を待ちたい[*現代ビジネス2021.09.16付記事/文・解説:松村むつみ氏・放射線科医、医療ライター]

▶️子どもは肺機能が大人と比べまだ発達段階のため、感染すると重度の後遺症の心配がある。事例がまだ少ないため、まだ問題視されていないが、先ずは子どもを感染させないという親の配慮が重要だろう〆

=======================

🇺🇸米国:『コロナ死者数が世界最多に…500人に1人が死亡』

🇺🇸アメリカで新型コロナによる死者が665000人を超えた。▶︎🇺🇸アメリカの500人に1人が新型コロナで死亡したことになる。▶︎916日、🇺🇸アメリカで新型コロナにより死亡した人は世界で最も多い665282人となった。▶︎パンデミックが始まってから19カ月で、33000万人いる🇺🇸アメリカの総人口の500人に1人が新型コロナによって死亡した計算になる。▶︎ワシントン・ポストの集計によると、85歳以上の🇺🇸アメリカ人では35人に1人が亡くなっている。▶︎人種別では先住民系が一番高く、ヒスパニック系、黒人、白人の順で死亡する割合が高くなっているという。▶︎🇯🇵日本では現在、およそ7700人に1人の割合で新型コロナにより死亡する人が出ている[2021.09.16

▶️500人に1人死亡とは、あまりにもインパクトが大き過ぎる。例えるなら江東区(498,109人)で1000人に1人が亡くなっているイメージ(分かりにくいか!)〆

=======================

[掲載日時:2021916日(木)16:40]


それ、知らんかっとってんちんとんしゃん。