【コロナノコトバ】PART.1694


◼️『ワクチン接種と大動脈解離は本当に無関係か?接種後死亡1093事例中32例』

大動脈解離は突然死に直結する恐ろしい病気だ。▶︎心臓から全身に血液を送る最も太い動脈である大動脈の血管壁に血液が流れ込み、外膜・中膜・内膜の3層になっている大動脈壁の内膜に亀裂が入って中膜が急激に裂けていく。▶︎病気がゆっくり進行していく慢性のものもあるが、急性大動脈解離は急速に進行する。▶︎大動脈からは脳や心臓、そして全身の臓器へ向かう動脈が分岐しているため、血管壁が解離して血流が途絶えると、脳梗塞心筋梗塞などを起こし、突然死につながることがある。▶︎なかには解離して薄くなった血管壁から血液が染み出すように出血して心臓を覆っている心嚢と呼ばれる袋にたまることがある。▶︎心嚢には心嚢液があって、心臓の拡張や収縮のための潤滑油になったり、外部からの衝撃を和らげるクッションのような役割を担っている。▶︎そこに血液が流れ込み心嚢液が大量に貯蓄すると、心臓の動きが悪くなり、心臓から出ていく血液が減ってショック状態になる「心タンポナーデ」という状態になる。▶︎実は、新型コロナワクチン接種後の死亡事例報告1093例(825日時点)のうち大動脈解離は32事例報告されており、うち18例は接種後3日以内に亡くなっている。▶︎厚労省は「新型コロナワクチンQA」で「現時点において、ワクチンを接種した人の方が、接種していない人よりも、くも膜下出血急性大動脈解離が起こりやすいという知見はありません。▶︎くも膜下出血や急性大動脈解離は、偶発的に起こりうることから、ワクチン接種後に起きた場合でも、それだけで、ワクチンが原因で起きたというわけではありません」としているが、本当か? 

◆接種後に血圧が上がるケースが報告されている……

大動脈解離に関する全国統計はいまだなく正確な発症率は不明だが、東京都急性大動脈スーパーネットワークのデータによると人口10万人あたり10人。▶︎12500万人に換算すると年間12500人、一日あたり34人が発症していることになる。▶︎これだけみるとたまたまのようにも見えるが、ワクチン接種後死亡事例のなかには46歳男性や55歳男性のように持病もないのに1回目接種後の翌日に急性大動脈解離心タンポナーデで亡くなった例も含まれている。▶︎そもそも本当に無関係ならなぜ「γ:ガンマ(情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できないもの)」なのか。▶︎大動脈解離は、血管内膜に亀裂が入りやすい状態であることが原因。▶︎血管の内側を構成する血管内皮にかかるストレスが関わっており、高血圧、喫煙、ストレスなどが発症リスクといわれている。▶︎弘邦医院の林雅之院長が言う。▶︎「一般的にワクチン接種時は恐怖や緊張感から血圧が下がることが知られていますが、🇨🇭スイスの報告では新型コロナワクチン接種後に倦怠感、息切れ、頭痛などの症状を訴える患者を調べたところ、9例で度高血圧(収縮期血圧が180Hg以上、拡張期血圧が110Hg以上)となっていたことが報告されています。▶︎9人の年齢の中央値は73歳、男性2人、女性7人で8人に高血圧の持病があり、多くが降圧治療を受けていましたが、高血圧でない人もいました。▶︎なぜこうした現象が起きたのか、理由はわかっていません。▶︎ただワクチン接種後の死亡報告事例のなかに大動脈解離を含めて高血圧が発症リスクとなる病気が数多く見られること、これからの季節は血圧が高くなりがちなことから、中高年はワクチン接種前の血圧管理と接種後のモニタリングが必要なのではないでしょうか」[2021.09.07

▶️【用語解説】

⚫︎「大動脈解離」=解離性大動脈瘤。大動脈は、外膜、中膜、内膜の3層構造となっており、十分な強さと弾力を持っているが、なんらかの原因で内側にある内膜に裂け目ができ、その外側の中膜の中に血液が入り込んで長軸方向に大動脈が裂けることを大動脈解離という


⚫︎「心タンポナーデ」=心臓を包んでいる2層の膜(膜)の間に体液などの血液が貯留し、心臓が圧迫されること。 その結果、血液を送り出す心臓のポンプ機能が阻害されます。 典型的にはふらつきや息切れを感じ、失神することもある。


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◼️『酸素濃縮器「在庫切れ」、自宅療養増え確保困難メーカー増産へ』

自宅で療養する新型コロナウイルス感染者の急増で、症状悪化時に貸し出される酸素濃縮器の不足が懸念されている。▶︎すでに「在庫切れ」が起きている地域もあり、救急搬送の増加で医療用の酸素ボンベの需要も増している。

◆抗炎症剤投与……


[写真:自宅療養者の急増で需要が高まった酸素濃縮器の製造現場]

「症状が悪化しても濃縮器の確保が難しい」。▶︎東京都世田谷区で、自宅療養者を往診する「桜新町アーバンクリニック」院長の遠矢純一郎氏(56)は話す。▶︎遠矢氏の往診先では8月中旬、30歳代男性の容体が急変した。▶︎濃縮器を扱う複数の業者に問い合わせたが、いずれも在庫切れで、コロナ治療に使われている抗炎症剤のステロイドを投与して症状を落ち着かせた。▶︎幸い、この男性は翌日、入院先が見つかったが、その後もすぐに濃縮器を届けられないケースは相次いだという。▶︎遠矢氏は「コロナは容体が急変する。▶︎必要な時に酸素を投与できないと危険な状態に陥る」と訴える。

◆運用効率化……

東京都はこれまでに、濃縮器を約500台確保した。▶︎医療機関や保健所の依頼で自宅療養者らに貸し出してきたが、療養者が2万人台に達した8月中旬に、在庫がほとんどない状態となった。▶︎療養者が1万人を超える千葉県も、200台を目標に濃縮器の確保を進めるが、在庫切れの業者もあり、めどがたったのは96日時点で35台にとどまる。▶︎こうした状況に、メーカーは増産に力を入れる。▶︎医療機器などを手がける「エア・ウォーター」(大阪市)は8月から、子会社「医器研」(埼玉県狭山市)での生産体制を前年比5割増とした。▶︎厚生労働省は92日付の事務連絡で、濃縮器の効率的な運用法を自治体に情報提供した。▶︎濃縮器は一人の患者が使用後、リース会社などが回収し、全体を消毒の上でウイルスが消滅するまで2週間程度保管するのが一般的だったが、患者が鼻に装着する部分の交換や、濃縮器表面の消毒だけで、すぐに使えるとの学会見解だ。▶︎同省医政局の担当者は「コロナ患者だけが使うのであれば他に感染は広がらない。▶︎命に関わる酸素投与を優先してほしい」と説明する。

◆医療用ボンベも……

救急車に積み込まれる医療用酸素ボンベも需要が高まっている。▶︎製造販売元の一つ「千代田」(東京都)では8月、都内の消防署への供給量が7月に比べて3割増加した。病床の逼迫でコロナ患者の搬送先が見つからず、救急車内で長時間酸素を投与する事例が増えたためだ。▶︎同社は、ボンベの回収・充填(じゅうてん)・配送期間を短縮化して対応しており、担当者は「安定供給に全力を尽くす」としている[2021.09.07

▶️【用語解説】

酸素濃縮器」=高濃度の酸素を含んだ空気を作り出す医療機器。空気の約80%を占める窒素を取り除き、酸素濃度を約90%に高めて供給する。医師の処方に基づき使用する。

◼️『移植待ち患者「こんな状況だから。でも臓器提供、コロナで4割減』

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、国内の臓器提供件数が2020年、前年比4割減と大幅に減少した。▶︎流行が続いている2021年も、持ち直す気配は見えない。▶︎コロナ対応で医療現場が余裕をなくし、家族に提供の意思を確認することもままならないためという。▶︎ただでさえ🇯🇵日本は海外より格段に提供が少なく、移植を待つ患者はいっそう複雑な思いを抱えている。


[グラフ:臓器提供件数と移植件数の推移]

「こんな状況だから仕方ない。▶︎でも先が見えないのはつらい」。▶︎心臓移植の待機登録をしている福岡市の男性(44)は話す。▶︎30歳で拡張型心筋症と診断された。59種類の薬を服用しながら毎月通院していたが、40歳を過ぎて不整脈で入退院を繰り返すように。▶︎仕事中も会話をしただけで息が切れるようになり、退職。▶︎重症心不全で心臓移植以外は難しいとされ、移植まで命をつなぐため、7月下旬に九州大病院(同市)で補助人工心臓を植え込む手術を受けた。▶︎8月下旬に退院し、家で安静にしている。▶︎24時間電気で駆動する補助人工心臓は心臓の働きを補う一方、血栓や感染症のリスクもある。▶︎平均待機期間は約33カ月。途中で亡くなる人もいる中、コロナ禍で移植はいっそう遠のく。▶︎「亡くなる方の心臓をいただく身で『早く』とは言えない。▶︎でもどれくらい待てばいいのか、それまで自分が元気でいられるのか、不安です」。▶︎日本臓器移植ネットワークなどによると、3月末現在約16千人が待機登録。▶︎最大で心臓や肺など七つの臓器が移植できる脳死下での臓器提供は近年増加傾向で、2019年は過去最多の97件に。▶︎腎臓など三つの臓器を移植できる心停止下と合わせて125件あったが、20年は77件に激減した。▶︎なぜか。九州で最多の11件の脳死下提供の実績がある長崎大病院(長崎市)の田崎修高度救命救急センター長は「コロナでとても余裕がない、というのが多くの病院の本音ではないか」と言う。▶︎臓器提供を主に担うのは各病院の救急部門だが、コロナ治療を担うのも救急部門の病院が多い。▶︎また、感染対策でどの病院も「2人まで、15分以内」などの面会制限を設けており、医療者が家族に提供の意思を確認できる機会も減った。▶︎「患者の状態を見て家族は徐々に死を受け止めていく。▶︎そうした場がなくなり、死を受容できない家族に、とても臓器提供の話はできない。▶︎地方の病院からすれば、コロナが流行している都会から大勢の摘出医が来られるのも感染対策上困る、ということもある」。▶︎長崎大病院では、呼吸器内科がコロナを担当しているため、センターは比較的逼迫せずに済んでいる。▶︎2020年、2021年とも1件ずつ提供しているという。▶︎一方、提供された臓器を移植する側の病院も、これまで通りにはいかない。▶︎移植手術後に患者の容体が安定するまで過ごす集中治療室(ICU)も、コロナ重症者の治療とかち合っているのだ。▶︎コロナ「第4波」の5月、危機的状況に陥った大阪府では、大阪大病院が一時、全てのICUをコロナ専用としたため、移植手術が行えない状態になった。▶︎九州大病院も同じ頃、ICU20床のうち半数以上をコロナ専用に。▶︎同病院では例年、心臓や肝臓、腎臓など20件以上の移植手術を行うが、2020年は18件。▶︎提供が減ったためか、ICUなど病院側に余裕がないからか、臓器の適合者が少なかったのか、厳密には分からない。▶︎同病院の心臓移植待機者は1歳から60代まで約70人。▶︎6年近く待っている人もいる。▶︎冒頭の患者の担当医でもある心臓血管外科の塩瀬明教授は「移植でしか助からない人がいることを知って、一日も早くコロナが落ち着くよう協力してほしい」と呼び掛けている。

◆臓器移植……

心停止下における腎臓などの移植や、親族間などでの生体移植はかねて行われていた。▶︎より多くの臓器を可能とする脳死下での提供は1997年の臓器移植法施行で認められた。▶︎2度の法的脳死判定を経て実施される。2010年の法改正で、本人の意思が分からなくても家族の承諾で提供でき、15歳未満からの提供も可能になった。▶︎死生観や医療制度の違い、病院内の提供体制の不備などのため、日本の人口100万人当たりの提供件数は、欧米や韓国の数十分の1にとどまっている[2021.09.07

▶️病で苦しむのはコロナ患者だけではない。1日も早く臓器移植を行わなければ、助からない命も同じ命に変わりない。医療現場において命の選別が行われるような異常な事態があっては決してならないと改めて考えさせられる事象〆

◼️『行動緩和の条件は?『ワクチン接種率よりも流行状況、医療のひっ迫度』ー米在住コロナ専門家が解説』


912日に期限を迎える緊急事態宣言を巡り、政府は首都圏の4都県などについて、延長する方向で調整に入った。▶︎期間は2週間から3週間程度で、大阪や愛知なども延長を検討している。▶︎感染拡大が続く中、様々な制限を緩めるには何を指標にすべきなのか?▶︎一方、ワクチン先進国である🇺🇸アメリカで、感染が再び拡大していているという。▶︎その背景に何があるのか?▶︎🇺🇸アメリカの国立研究機関で免疫学・ウイルス学を専門に研究している峰宗太郎博士研究員が、日本が歩むべき方向性を解説する。

◆二度目の感染の増加重症化も……


Q】二度感染する人が増えていますが、🇬🇧アルファ株と🇮🇳デルタ株など株が違うと、二度感染はあるということですか?

【米国立研究機関博士研究員・峰宗太郎医師】「はい、あり得ます。▶︎再感染という形で、そういう感染が2回起こるのは変異ウイルスによって起きることは増えていると考えられています。」

Q.ワクチン接種する機会があれば、コロナに感染した人も早めにしたほうがいいですか?

【峰宗太郎医師】「その通りです。▶︎一度感染した感染した方でも、早めにワクチンを打っていただくことによって、より確実に守ることができると言えます。」

Q】ワクチン接種による抗体と、感染によってできる抗体の量は違うのですか?

【峰宗太郎医師】「ワクチンの方が抗体量はまだ多いことがわかっています。▶︎自然感染した場合も、その他の免疫の仕組みが働くこともありますので、ある程度は守られます。▶︎しかし、ワクチンをしっかり打っておくと、抗体化については特に強く誘導することができるので、ワクチンを打つことがおすすめという状況になります。▶︎ワクチンは、狙い撃ちする形でスパイクタンパク質を強く発現させるので、非常に効率よく免疫をつけることができていると考えられています。」

◆アメリカの感染状況は?……


Q🇺🇸アメリカで再び感染拡大しているのはワクチン未接種の人が多いからですか?

【峰宗太郎医師】「オーバーシュートとも言ったりしますが、今回の感染拡大については、ワクチン未接種の方で広がっているということになっています。」

Q】ワクチンを2回打っても感染するブレークスルー感染は🇺🇸アメリカでも多く見られるのですか?

【峰宗太郎医師】「ブレークスルー感染は、どちらからというとまれですが、やはり見られます。▶︎しかし実際に🇺🇸アメリカで入院されている方は、90%以上はワクチン接種されていない方、そして入院している方の10%未満がブレイクスルー感染という状況なので、ワクチン接種することでリスクは明らかに下がっています。」

Q.🇺🇸アメリカでは日本みたいに、救急車呼んでも病院に入れないというようなことは起きていますか?

【峰宗太郎医師】「救急車を呼べば大体は収容されるのですけど、しかし実際に救急車を呼べない方とか、すぐには入院出来なくて施設にいたり、自宅に帰されてしまう方も、特に南部を中心に増えているというふうに聞いています。」

◆日本で行動緩和はできるのかその条件は?……


Q】今回の🇮🇳デルタ株の流行を受けて、🇯🇵日本での接種率がどれくらいになったら🇺🇸アメリカのような行動緩和できますか?

【峰宗太郎医師】「基本的には接種率というよりは、やはり流行状況なのだと思います。▶︎接種率がいくら上がっても流行が続いていれば、やはり規制をしなければいけない。▶︎一方で接種率があまり上がらなくても流行が下火になっていれば、ある程度緩和ができるという関係にあると考えていいのかなと感じています。」

Q】一日の感染者数や医療のひっ迫率などを日々みていますが、何が一番、行動緩和に必要ですか?

【峰宗太郎医師】「一番重要なことは、医療のひっ迫度合いに変わってくると思います。▶︎新規感染者数は確かに増えるのですけれども、ワクチンを打っている方、特にハイリスクの方がワクチンによって守られるようになってくれば、もう少し柔軟に新規感染者数については捉えられるようになるのではないかと考えています。」

Q】日本人は真面目なので、高い接種率を達成するのでは?

【峰宗太郎医師】「私も同じように考えていて、場合によっては、60代以上の接種率が90%以上という理想的な接種率のシナリオAに近いところまでは行くのではないかと考えています。▶︎🇺🇸アメリカでは、強固にワクチンを絶対に打ちたくないと思っている方とか、強く躊躇している方の割合が高いのです。▶︎それに比べると、日本人はやはり不安は感じている方が多いと思うのですけど、悩んでいるというレベルの方が多いのかなと考えていますので、状況によっては非常に多くの方に打っていただけるのではないかと感じています。」

◆経済再開に向けて……


Q】口から飲んだり、鼻から噴霧したりするなどの新しい治療薬が出来て、一気に状況が変わるのはいつ頃ですか?

【峰宗太郎医師】「治療薬によって変わる部分はそれほど大きな部分ではないので、やはりワクチンでとにかく予防をしっかりしていただいて、予防に勝る治療はなしという形で、しっかりかからない、かかる人を減らしていくのが重要だと思います。」


Q】ワクチン2回接種した人や、検査で陰性の人の行動緩和をする検査パッケージについては、🇯🇵日本ではどう使えばいいですか?

【峰宗太郎医師】「基本的にはワクチン2回接種した方同士が集まっていれば、かなりリスクを下げてイベントを行ったり、人が集まり経済活動ができたりするという考え方に基づいていると思います。▶︎ですから、ワクチンをしっかり2回接種しているということを証明した上でならば、イベントなどをしていける。▶︎例えば“GO TOトラベルのようなものをワクチン接種に絡めたり、宴会などをできるようにするということができると思いますので、やはり経済を再開するにあたっては、こういうリスク削減策はいいのかと思います。」[*読売テレビ「情報ライブミヤネ屋」202196日放送内容抜粋]

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[掲載日時:202197日(火)11:55]


それ、知らんかっとってんちんとんしゃん。