【コロナノコトバ】PART.1616


『緊急事態、地方飲み込む 「ほかに選択肢ない」医療逼迫に危機感』


新型コロナウイルスの感染「第5波」が大都市以外も飲み込み始めた。▶︎825日、政府は新型コロナ特別措置法に基づく緊急事態宣言に8道県の追加を決定。▶︎感染力の強いインド由来の🇮🇳デルタ株が猛威を振るい、大都市以外でも新規感染者が増加し、病床使用率も上昇。▶︎宣言の対象に追加される地域からは「ほかに選択肢はない」との声が漏れる。

◆病床使用率90%超……

「蔓延(まんえん)防止等重点措置の効果が十分ではなかった以上、『最終手段』として緊急事態宣言の発令はやむを得ない」。▶︎滋賀県に緊急事態宣言の発令が決まった825日、同県幹部はこう漏らした。▶︎感染が急拡大している同県では、825日時点の全病床(380床)の使用率が92.9%に上昇。自宅療養者は817日が548人だったのが1週間後の824日には約2.5倍の1366人となるなど、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)度合いが強まっている。▶︎同県は86日、独自に定める感染警戒基準を最も厳しい「ステージ4(特別警戒)」に引き上げ、医療体制の非常事態を宣言。▶︎88日に重点措置が適用されると、県内全13市の飲食店に営業時間を午後8時までとし、酒類の提供を停止するよう要請するなどした。▶︎だが、状況は好転せず。▶︎818日以降は連日200人台の感染者が確認されると、824日には235人と過去最多を更新。▶︎直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者は同日時点で101.7人と、政府の対策分科会が示すステージ4(爆発的感染拡大)の目安「25人以上」を大きく上回る。▶︎同県は、すでに宣言が発令されている大阪、京都、兵庫の3府県と、宣言発令を要請した愛知、岐阜、三重の東海3県に挟まれている。▶︎「宣言発令地域に挟まれることで県内への人流が加速し、さらに感染が拡大するのでは」。▶︎こうした地理的懸念もあり、824日、宣言を要請した。

◆感染拡大止まらず……

宣言の対象とならなかった地域も警戒が高まる。▶︎「さらに感染が拡大すれば、国との(適用の)協議も検討せざるを得ない」。▶︎こう打ち明けるのは和歌山県の担当者だ。▶︎同県では820日に新規感染者が90人の過去最多となると、824日も90人、825日は85人を確認した。▶︎県によると、直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は824日時点で過去最多の59.4人となった。▶︎これまで県は、全国的にも珍しい、新型コロナ患者の「原則全員入院」方針を堅持してきたが、824日、病床が逼迫しているとして、ホテルを活用した宿泊療養を91日に開始すると発表した。▶︎感染状況次第では利用者の対象を拡大するという。▶︎仁坂吉伸知事は824日の会見で「全員入院を堅持してきたが、難しい状況になってきた」と危機感をあらわにした。▶︎奈良県も、新規感染者が824日に過去最多の223人に上るなど、感染拡大に歯止めがかかっていない。▶︎こうした中、奈良市と生駒市は県に対し、緊急事態宣言の発令を国に要請するよう求める要望書を提出した。▶︎だが、荒井正吾知事は825日の定例記者会見で「奈良では効果が期待できない。▶︎(国が)宣言を何度も繰り返して効果が薄れている」と要請しない考えを強調、思惑は平行線をたどっている[2021.08.25

『新型コロナ感染の野々村真、退院を報告「医療従事者の方々には感謝しかありません」』


新型コロナに感染し、85日から入院していたタレントの野々村誠氏(57)が、退院したことを825日、公式YouTubeチャンネルで報告した。▶︎野々村は「7月の末に新型コロナウイルスに感染し、7日間自宅療養をしておりましたが、その後に保健所の許可をいただきまして、病院に入院することになり、この度、無事に退院したことをご報告させていただきます」。▶︎黒のTシャツ姿。▶︎口ひげを生やし、両頬がややこけた印象だが、しっかりとした口調で語った。▶︎重度の肺炎を患い、一時はマスク型の酸素吸入器を使用していたが、無事に回復。▶︎「入院中は精神的にも、肉体的にも、苦しい日々が続きましたが、24時間、医療従事者の皆さんが献身的に治療や看護をしてくださり、そのおかげで命を救っていただくことができました。医療従事者の方々には感謝しかありません」と頭を下げた。▶︎現状について「いろいろな検査の数値も安定し、(医師から)『大丈夫』と聞けたので退院できました」と報告。▶︎「こんなにも応援していただいていることを改めて感謝し、仕事をまた一生懸命頑張っていきたいと思います。▶︎楽しんでテレビを見ていただけるよう、これからもますます頑張っていきたいと思います」と締めくくり、何度も頭を下げた。▶︎野々村は仕事関係者が感染し、濃厚接触者の可能性があったため、730日に検査を行い陽性を確認。▶︎38度の発熱やけん怠感、せきの症状があったが、保健所の指示で自宅療養に入った。▶︎731日に血中酸素飽和度が90近くに低下したため、救急搬送を依頼したが、実現せず。▶︎84日に再び血中酸素飽和度が90まで下がり救急車を呼んだが、到着の際に数値が96まで回復したため、搬送見送りに。▶︎85日になって保健所からの指示で入院していた[2021.08.25

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【コロナ禍の政局ニュース】

『自民党総裁選、“917日告示、29日投開票菅総理は党の実力者たちの支持を背景に、政策論争を通して実績アピールか』


自民党本部で30分にわたって行われた菅義偉総理と自民党の二階俊博幹事長のトップ会談▶︎テレビ朝日政治部の澤井尚子記者によれば、内容は大きく2つだったという。▶︎「まずは新型コロナの感染拡大の影響と今後の対策について。▶︎こちらに多くの時間は割いたわけだが、やはり菅総理としては感染が地方へ波及していることの影響を気にしていて、二階幹事長に対して地元の声をよく聞くようにと指示したという。▶︎次に、あす日程も含めて正式に決定する見通しの、自民党総裁選について。▶︎時間は短かったようだが、幹部によると、想定されていた通り“917日告示、929日投開票との方針で決まったようだ」。▶︎カレンダーを見ると、東京都などに発出されている緊急事態宣言の解除予定日からわずか4日後の告示となる見通しだ。▶︎「自民党総裁の任期が930日に満了するので、その前日に投開票というギリギリの日程ということになる。▶︎総裁選が告示されてしまえば、途中で解散するのは難しい。そこで総裁選告示までの4日間に解散できる余地を残していたし、昨日も宣言中でも法律上は解散可能だと強気の姿勢も見せていたが、やはり国民に外出自粛などの行動制限をお願いしている中での選挙戦は難しい。▶︎また、去年の総裁選で戦った強力なライバルでもある石破茂元幹事長が「その間は自民党自体が機能停止に陥って政治空白を生む」と指摘、総裁選は衆院選後に先送りするべきだという意見も出ていた。▶︎当初は無投票再選という見方もあったが、政権支持率が25.8%(最新のANN世論調査)と低迷する中、若手を中心に予定通り総裁選はやるべきだとの考え方が出ていた。▶︎総裁選は緊急事態宣言中であっても(オンラインでの討論会など)形を変えて行うことは可能だ。▶︎菅総理としても、携帯電話料金の引き下げなど、本来であれば有権者にとってアピールできる功績もコロナを前に忘れられかけている状況もある。▶︎そこで「政策論争をすることで、これまで自分が1年間でやってきた功績をアピールする場にしたい」と考えを変え、総裁選実施の方向で二階幹事長とも一致したということだろう。▶︎ある意味では自信の表れとも言えるかもしれないし、総裁選前の解散もないのではないかという見方も広がっている。▶︎菅総理の自信の表れの背景には、二階幹事長をはじめとした党の実力者たちからの支持が得られているということもありそうだ。▶︎「二階幹事長、さらに安倍前総理、麻生副総理の3人が菅続投支持の姿勢を変えていない。▶︎特に二階幹事長は以前から他には適任者がいないという考えを述べていたし、自らが率いる派閥としての支持もいち早く表明していた。▶︎昨日の記者会見でそのことについて尋ねられると愚問だと強い口調で述べていた。▶︎党の金と公認権を握る幹事長は絶大な権力を持っている。▶︎勝ち馬に乗っていると言えるかもしれないが、キングメーカーとしての政治センスはピカイチだと思う。▶︎ただ、こうした二階さんのやりかたについて、ある閣僚からは二階さんが前面に出るとマイナスだとの不満の声も出ているようだ。▶︎安倍前総理については、自らの急な辞任後、コロナ禍の厳しいところを菅さんに頑張って引き継いでもらっている、申し訳ないという考えもあるのか、再選を支持する考えだ。▶︎麻生副総理は沈黙を貫いていますが、周囲によればコロナ禍の大変な時は誰がやっても厳しいんだから、今はガタガタしないでコロナ対応は最後まで菅さんにやってもらって、そのあとのことはその時考えるべきだという考えのようだ」。▶︎一方、高市早苗前総務相と下村政調会長が名乗りを上げており、前回の総裁選に出馬した石破元幹事長、岸田文雄前政調会長の動向も注目されている。▶︎「高市さんは初出馬となり、保守・女性ということでどこまで取れるのかは未知数だ。▶︎また、下村さんは第一派閥の細田派ではあるが、当の3役であるにも関わらず菅総裁に弓を引いて出るのか、ということで、あまり理解が得られていない。▶︎いずれも20人の推薦人を集められるのかという問題がある。▶︎また、石破元幹事長に関しては国民の人気はあるものの党内の支持の広がりがなく、出馬に必要な推薦人20人を集めるのも難しい状況のようだ。▶︎先ほど紹介した発言も、総裁選を先送りしたいということを格好つけて言っている感じもあるのかもしれない。▶︎そして、ここにきて出馬の意欲を見せていることで、菅総理の支持基盤でもある安倍さん、麻生さんがどう動くのかに注目が集まっているのが岸田さんだ。▶︎去年の総裁選は時間が無かったということもあり、党員などの地方票の割合が国会議員の2分の1にも満たなかったが、若手が求めるフルスペックで行われれば、それが11になる。▶︎地方では菅さんでは戦えないという声も広がっているので、党員人気の高い石破さんが出馬しないとなれば、岸田さんという選択肢も出てくると思う」。▶︎解散総選挙はどうなるのだろうか。「菅総理が緊急事態宣言下でも解散権は縛られないという認識を示したことで臨時国会を召集して、来月上旬にも解散するんじゃないかという憶測も生まれたが、自民党が週末に行った情勢調査について、関係者によれば5070議席は減らす、単独過半数割れとの結果も出ているという。▶︎菅総理もその結果は知っているだろうし、感染者数と内閣支持率は負の相関関係にある。▶︎菅総理としては、やはりコロナ対応を優先し、ワクチン接種が国民に広く行き渡らせた後で行った方がいいのではないかと考えているようだ。▶︎野党は自民党の党利党略で日程を先延ばしするべきではないとしていて、1021日の衆議院議員の任期満了までには実施するよう主張しているが、かなりタイトな日程になってくるだろう」[*ABEMA NEWS 2021.08.25付記事抜粋]

『感染爆発中の🇮🇳デルタ株の特異点「初期」に高い感染力、重症化リスク増の可能性』


新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。その要因である🇮🇳デルタ株はなぜ感染が広がりやすいのか。▶︎次第にその特性がわかってきた。▶︎817日、新型コロナウイルスに感染した千葉県柏市の妊娠8カ月の女性は入院できる病院が見つからないまま、自宅で出産。▶︎予定より早く生まれてきた赤ちゃんは亡くなった。▶︎812日には都内で自宅療養中の親子3人のうち糖尿病の持病がある40代の女性が亡くなった。▶︎新型コロナウイルスの感染爆発が止まらない。▶︎819日には、全国の新規感染者が初めて25千人を超えた。▶︎その前の1週間で、新規感染数が最も深刻な「ステージ4(感染爆発)」に相当する都道府県は40に上った。▶︎820日からは緊急事態宣言の対象が13都府県、まん延防止等重点措置が16道県に拡大した。▶︎首都圏などでは医療崩壊が起きている。▶︎都内だけで自宅療養している人は820日現在26千人を超え、入院や宿泊療養の調整中の人は約12500人にのぼる。


◆初期に高い感染力……

感染爆発の原因は、🇮🇳インドで最初に見つかった変異株、🇮🇳デルタ株のまん延と、人々の自粛疲れやオリンピックの開催も含めたさまざまな要因から、人流がそれほど減っていないからだ。▶︎国立感染症研究所によると、8月中旬には国内の新規感染者の9割以上が🇮🇳デルタ株に置き換わった。▶︎🇮🇳デルタ株は感染の広がりやすさが、以前、流行していた🇬🇧アルファ株(🇬🇧英国で最初に見つかった変異株)の1.5倍、昨2020年まで流行していた従来株の2倍高い。▶︎感染が広がりやすい一因を、東京大学医科学研究所の河岡義裕特任教授(ウイルス学)はこう説明する。▶︎「ウイルスの表面にある突起状のスパイクたんぱく質の一部が、ヒトのたんぱく質分解酵素によって切断されて開裂しないと、ウイルスはヒトの細胞に侵入できません。▶︎🇮🇳デルタ株はこの開裂部位に変異が入り、より侵入しやすくなってヒトの細胞により結合しやすくなった可能性があります」。▶︎🇨🇳中国広東省の疾病対策センター(CDC)が🇨🇳中国内の🇮🇳デルタ株への感染者167人について調べたところ、最初に感染が確認された際のPCR検査で、従来のウイルス株より約1千倍多いウイルス量が感染者の体内にあったとみられるという。▶︎感染からPCR検査で陽性と診断できるようになるまでの日数は、従来株では約6日間だったが、🇮🇳デルタ株は約4日間だった。▶︎広東省CDCは、「🇮🇳デルタ株は従来株よりも増殖スピードが速く、感染の初期により高い感染性をもつ可能性がある」と注意喚起している。▶︎また、🇮🇳デルタ株は、病原性が高くなり、感染すると重症化しやすくなっている可能性もある。▶︎🇨🇦カナダのトロント大学などの研究チームが202126月のオンタリオ州の感染者約211千人を分析したところ、🇮🇳デルタ株の感染者は従来株の感染者に比べ、入院するリスクが120%、集中治療室での治療が必要になるリスクが287%、死亡リスクが137%高かったという[*AERA 2021830日号記事抜粋/文:大岩ゆり氏・科学ジャーナリスト]

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【抗体カクテル療法の基礎知識】

『抗体カクテル療法とは?初の軽症者向け、重症化予防に期待ー東北大の加藤教授解説』


新型コロナウイルス感染症の治療薬「抗体カクテル療法」とはどのようなものなのでしょうか。▶︎初の軽症者向けの薬で、患者の重症化と医療体制の崩壊を防ぐ切り札として期待されています。▶︎人工的に作った抗体を薬とする研究でリードする東北大大学院医学系研究科の加藤幸成教授に、専門用語を極力使わず、わかりやすく教えてもらいました。


◆「2種類」交ぜて効果上げる……

ーー抗体カクテル療法は頼みの綱になりますか。

【加藤教授】効果などを調べた海外の試験では、重症化リスクが7割下がったというデータがあります。▶︎ちゃんと医療現場で定着すれば、2022年には流行は収束すると思います。▶︎そう簡単ではないかもしれませんが、ワクチンだけに頼るよりいいでしょう。

ーーそもそも抗体とは何ですか。

【加藤教授】体に侵入したウイルスや細菌を無力化したり、働きを弱めたりする免疫の働きの一つです。▶︎一つのウイルスには一つの抗体が対応しています。体内には1000万、1億という膨大な種類の抗体があります。▶︎ウイルスが体の細胞に入り込み、増殖することで感染します。▶︎対する抗体はウイルスの表面にくっついて体に入り込むのを防ぎ、増殖させないようにします。

ーーでは、自らの抗体で新型コロナも治りますか。

【加藤教授】10日間ほど耐えられれば治りますが、新型コロナは増殖が速く、その前に軍勢で負けてしまいます。▶︎ですから、増殖が進む前の軽症のうちに(発症から原則7日以内)、作った抗体を送り込み、自らの免疫が働くまで時間を稼ぐ必要があるのです。

ーー点滴ではなく、飲み薬にはなりませんか。

【加藤教授】抗体は血液や体液の中に存在するタンパク質です。▶︎口から摂取したらアミノ酸になって、筋肉になるだけです。▶︎今後怪しいサプリメントが出てくるかもしれないので、覚えておいた方がいいでしょう。

ーー抗体カクテル療法で2種類の抗体を交ぜて使うのはなぜですか。

【加藤教授】1種類では効かなかったからです。▶︎ある抗体が、あるウイルスにくっつく箇所は決まっています。▶︎その場所で変異が起きるとくっつかなくなります。▶︎また、1種類ずつ順に使っていたら、その間に患者は重症化し、亡くなってしまいます。

ーーさらに変異が進んだら効かなくなりますか。

【加藤教授】2カ所とも変異が起きたら、新たな製剤が必要になります。▶︎ただ、この2種類は人工知能(AI)を使って、変異しにくいところを選び取っていると予想されます。▶︎がん細胞と違って、ウイルスを狙い撃つのは比較的簡単です。▶︎変異さえしなければ、すぐにやっつけられるのです。▶︎ただし、変異のスピードは予想以上に速い。▶︎変異の速度を抑えるには、人流(人の流れ)制限しかありません。▶︎この点は政治の問題になります。

ーーたくさん交ぜれば、もっと効くのでは。

【加藤教授】理論的には34種類を交ぜれば効果は上がりますが、価格も34倍になるので現実的ではありません。▶︎本来なら、抗体医薬は1種類で効かなければ認可されません。▶︎2種類を交ぜるだけでも相当異例です。

◆「ヒト化抗体」で安全に投与……

ーー具体的にはどのように作るのですか。

【加藤教授】危なくないように処理したウイルスをマウスに打ち、抗体を生み出すB細胞というリンパ球を取り出し、ウイルスに反応する抗体を探し当てます。▶︎遺伝子工学の技術で9割以上を人の遺伝子に変えれば、安全に人に投与できます。▶︎「ヒト化抗体」といい、カクテル療法でも用いられていて、この研究室でも日々行っています。▶︎感染した患者やワクチンを接種した人から直接B細胞を持ってくる「ヒト抗体」もあります。▶︎医薬品を作るのにどちらが優れているか、現時点で答えは出ていません。

ーー最先端の技術なのですか。

【加藤教授】ヒト化抗体は最近の技術ですが、人工抗体は1970年代からあります。▶︎ただ、今はスピード感が大きく違います。▶︎20206月の段階で、🇨🇳中国ではサルに効く新型コロナの抗体医薬ができたし、🇺🇸米国では患者への試験投与が始まりました。

ーー抗体医薬は他の分野でも広がっていますか。

【加藤教授】年間の売上高が1000億円を超える画期的な新薬は「ブロックバスター」と呼ばれます。▶︎そんな抗体医薬が2000年代から次々と登場しています。▶︎かつては治らないと思われてきた関節リウマチや悪性黒色腫(メラノーマ)の治療薬が出ています。▶︎アトピー性皮膚炎、片頭痛、アルツハイマー病などでも開発が進んでいます。▶︎

ーー加藤教授の研究室は新型コロナに関わりがありますか。

【加藤教授】がんの抗体医薬をつくることを専門にしていますが、さまざまな抗体をつくって「抗体バンク」を運営しています。▶︎新型コロナに対する抗体も複数開発し、無償で譲り渡しています。▶︎組み合わせでいいカクテル療法になるのでは、というアイデアがあれば、自由に使ってもらいたいと思います。

[メモ]抗体カクテル療法は🇺🇸米バイオ企業リジェネロン・ファーマシューティカルズが開発した。▶︎202010月、トランプ前米大統領が未承認ながら特例で投与を受け「神の恵みだ。(感染した)皆さんにも同じ治療を受けてもらいたい」と絶賛した。▶︎202111月、🇺🇸米食品医薬品局(FDA)が緊急使用許可を出した。▶︎🇯🇵日本では20217月、特例承認された。▶︎厚生労働省は当初、投与後の容体悪化に対応できる医療機関や宿泊施設で、入院患者のみに投与を認めていた。▶︎各地の病床逼迫を受け、外来患者に対しても投与を認める方針に転換した[*河北新報2021.08.25付記事抜粋/解説:加藤幸成氏・医師、東北大大学院医学系研究科教授/文:編集局コンテンツセンター・佐藤理史氏]

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[*掲載日時:2021825日(水)23:10]


それ、しらんかっとってんちんとんしゃん。