【コロナノコトバ】PART.1437
■ワクチン接種:『「モデルナアーム」…30・40代女性に多い』
モデルナ社の新型コロナウイルスのワクチン接種の数日後に、腕が赤くなるいわゆるモデルナアームは、30・40代の女性に特に多くみられることがわかった。▶︎厚生労働省の研究班が、モデルナ社のワクチンを接種した自衛隊員で調べたところ、接種後数日たってから、腕が赤くなるいわゆる「モデルナアーム」は男性よりも女性に多くみられ、1回目の接種後、20代の女性では2.6%にみられたが、30代女性では8.1%、40代女性では7.8%と、特に多いことがわかった。▶︎理由はまだわからず、食物アレルギーや、ぜんそくなどとの関連もなかったという。▶︎また、モデルナのワクチンの2回目接種の翌日に、37.5度以上の発熱があった人は78%にのぼり、翌々日にも20%が発熱していたが、その後は、ほぼ解熱したという。▶︎また、2回目接種の翌日に体調悪化で仕事を休んだ人が35%いて、接種の翌々日も15%近くが休んでおり、調査を担当した順天堂大学の伊藤澄信客員教授は「職場では、接種翌日や翌々日に勤務できない人がいることを前提にして、勤務を考えてほしい」と述べた。▶︎一方、年代別で接種後の症状の有無を調べると、「腕の痛み」のみ年代が高い方が多く、それ以外の症状は、若い人ほど多くみられる傾向がありましたが、ファイザーのワクチンよりは年齢による差が少ないという。▶︎男性より女性の方が症状が多くみられる傾向は、ファイザーと同じだった。▶︎新型コロナウイルスに感染したことがある人は、感染したことがない人に比べて、1回目の接種後、発熱やけん怠感などがある人が多かったという。▶︎伊藤客員教授は、「感染によって基礎免疫がついていると、初回接種でも副反応が出る。▶︎1回目に副反応が強く出る人は、どこかで感染していたのかもしれないと考えられる」と話している[2021/08/05]
■東京五輪:『問題発生を予期?五輪組織委が「メダルは食用ではない」公式見解ツイート』
[写真:バカ丸出しの河村名古屋市長]
名古屋市の河村たかし市長が8月4日に東京五輪で金メダルを獲得したソフトボール選手の表敬訪問を受けた際に、本人の了承なくメダルを噛んだ問題で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の公式ツイッターが7月に投稿した呟きが話題となっている。▶︎大会序盤だった7月26日の英語のツイートで「公式見解として、メダルは食用ではありません!」と、大会でメダルを獲得した海外の選手がメダルを噛んでいる写真とともに投稿。▶︎今大会のメダルについて「私たちのメダルは日本国民から寄贈された電子機器をリサイクルした素材で作られています」と説明し、「だからそれらを噛む必要はありません。▶︎ただ、我々はあなたがまだそうすることを知っている」と、呟いていた。▶︎このツイートは各国メディアにも取り上げられ、話題に。▶︎その後も同アカウントは「五輪選手の誰か、メダルの味を教えてくれませんか?」とつぶやいていたが、まさか選手以外の人間が噛むことまでは予想していなかっただろう・・・。▶︎河村市長の行動については五輪選手、五輪経験者から批判が相次いでおり、競泳2大会連続2冠の北島康介氏は8月5日、自身のツイッターを更新し、「そもそもなんで表敬訪問しなきゃいけないのか。▶︎僕はメダル噛んだことありません」と、問題提起した。▶︎フェンシングの太田雄貴氏も自身のツイッターで「ごめんなさい。これは流石に。。」と唖然とした様子で切り出し、「現場の空気やお二人の関係値は分かりませんが。」とした上で「選手に対するリスペクトが欠ける上に、感染対策の観点からもセレモニーさえも自分自身やチームメイトでメダルをかけたりしたのに、『噛む』とは。ごめんなさい僕には理解できません」と、苦言を呈した。▶︎柔道60キロ級で金メダルを獲得した高藤直寿もツイッターを更新し、「動画見たけど、『カンッ』て歯が当たる音なってるし。▶︎自分の金メダルでも傷つかないように優しく扱ってるのに。俺だったら泣く」と、反応。▶︎競泳オリンピアンの伊藤華英さんも「メダルってその選手の生き様ですよ。触ることすら、躊躇いますよ」と、綴った[2021/08/05]
▶️この市長の普段の人格が全て露見した行為。大村愛知県知事の辛辣なコメントが待たれるw〆
■東京五輪:『五輪開会式で手話通訳が放映されなかった件』
7月23日に開かれた東京五輪の開会式で手話通訳者がテレビ中継に映っていなかったことを受けて、NPO法人インフォメーションギャップバスター(横浜市、理事長・伊藤芳浩)などは8月7日、緊急オンライン集会を開く。▶︎「多様性」とは、「平等」とは何か。▶︎開会式で手話通訳者が放映されなかったことを事例に意見をぶつけ合った。▶︎「お互いを認め、尊重し合い、ひとつになったこの景色は、多様性と調和が実現した未来の姿そのものです」。▶︎7月23日に新国立競技場で開かれた東京五輪の開会式に登壇した東京五輪 パラリンピック大会組織委員会の橋本聖子会長は自身のスピーチでこう語った。▶︎「多様性と調和」は東京大会が掲げる基本コンセプトの一つだ。▶︎組織委としては大会を通して、世界に多様性と調和をアピールしていくことを考えていたが、複数の障がい者支援団体からは「世界との差が浮き彫りになった」という声が出ている。▶︎🇰🇷韓国や🇹🇼台湾では、東京大会の開会式の放映にあたり、ワイプで手話通訳者を映していた。▶︎🇯🇵日本には手話を生活のベースにしている人が約8万人いる。▶︎多くの番組に字幕情報が付いているが、手話をベースにコミュニケーションを取っている人にとっては字幕情報だけでは正しく情報を把握することができないという。▶︎こうしたことから全日本ろうあ連盟は開会式直前の7月22日に開会式のテレビ中継に手話通訳者を映すよう組織委やNHK、民放連などに要望書を出していた。▶︎しかし、実際の中継には手話通訳者は映らなかった。▶︎会場のビジョンには手話通訳者が映されていたが、これは当日現場にいたろう者向けの配慮であった。▶︎原則、放送事業者側が手話通訳者を手配することが必要なのだ。▶︎この放送を受けて、インフォメーションギャップバスターと手話推進議員連盟(代表世話人・永野裕子)は7月24日、菅首相、組織委、NHK、民放連などに今後開かれる東京オリ・パラの開閉会式のテレビ中継には手話通訳者を映すよう求める要望書を提出した。▶︎全日本ろうあ連盟も7月26日、NHKや民放連に対して、同様の要望書を出した。▶︎現時点ではNHKのみ返事があり、8月8日の閉会式、東京パラリンピックの開会式(8月24日)と閉会式(9月5日)については「Eテレ」で手話通訳者を映すとしている。▶︎だが、これに対して、インフォメーションギャップバスターの伊藤芳浩・理事長は、「多くの方が視聴する総合テレビでは手話通訳が放映されない。▶︎結果として、2つの中継に分かれ、手話が必要な人だけEテレを観るという分離・排除が起こる。▶︎これは、手話を多くの方に目につく形から排除することになり、大会コンセプトの一つである『多様性と調和』に反する」と批判する。▶︎全日本ろうあ連盟の倉野直紀理事も、「障害者権利条約では、障害のある人が自ら選択した方法で情報を受ける権利が保障されている。▶︎放送事業者には責務として、手話通訳者を映してほしい」と話す。▶︎Eテレのみで手話通訳者を映すというNHKの方針には「排除につながる。▶︎承服できない」として、「建設的な対話をしていきたい」とした。▶︎8月7日にインフォメーションギャップバスターが開くオンライン集会『多様性と調和のオリンピックに手話通訳を!』では、手話通訳者が放映されなかったことの問題点や経緯を振り返る。▶︎「多様性」や「平等」とは何か、参加者と意見交換を行う[*Alterna 2021年8月5日付記事抜粋]
▶️おそらくNHKも民放も、手話画面を入れると試合の見栄えが悪くなるといった単純な理由からカットしたと思われる。IOCや組織委がテレビ各局に対して、事前にどういった指示を出していたのかが気になる〆
■『大会関連で新たに31人陽性、2日連続最多更新…ギリシャASチームは計6人が陽性に』
東京五輪・パラリンピック組織委員会は8月5日、大会関連で新たに31人が新型コロナウイルスで陽性になったと発表した。▶︎一日31人の新規陽性者は過去最多で、2日連続で最多を更新した。▶︎内訳は国内在住者23人(業務委託スタッフ15人、組織委職員2人、ボランティア2人、大会関係者4人)、海外から来日した選手1人(選手村滞在者)、メディア3人(来日後14日経過済み)、大会関係者3人、業務委託スタッフ1人。▶︎8月1日以降の陽性者は計353人。
[写真:選手村の居住棟]
陽性が分かった選手1人は🇬🇷ギリシャのアーティスティックスイミング(AS)選手。▶︎同国ASチームは8月4日までに選手4人、チームスタッフ1人の陽性を発表済みで、陽性者は計6人となった。▶︎全員が8月3日のうちに選手村を離れ、陽性者6人はホテルで隔離されており、残り6人は既に帰国したという。▶︎組織委の高谷正哲スポークスパーソンは「クラスター(感染者集団)と言わざるを得ない」との認識を示している[2021/08/05]
■東京五輪:『選手のSNS投稿効果?…五輪選手村マンションに想定以上の問い合わせが殺到中』
[写真:湾岸エリアにある東京五輪の選手村。大会終了後は、リノベマンションとなる]
コロナ禍の特殊な状況で開催された東京五輪。▶︎蓋を開ければ、史上最高の金メダル獲得数などもあり、盛り上がりは十分。▶︎そして、競技とともに、大きな関心を集めたのが、選手村の住み心地だ。▶︎温水洗浄便座の使用感などを、多くの選手がSNSに投稿。▶︎ほほえましいエピソードとして世界中の関心を集めた。同様に、多くの投稿があったのは、選手村からの眺望だ。▶︎海越しの都心ビル群やその後ろの夕景や日の出の光景は、多くの選手に絶賛され、画像はSNSで世界中に広められた。▶︎そうなると、気になるのが、“選手村マンション”と呼ばれる「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」への影響である。
◆選手村は、リノベマンションとして分譲される……
ご存じない方のために、説明すると、東京五輪の選手村は、大会終了後にリノベーションされる。▶︎外観やエレベーターなどはそのままだが、各住戸は区割りも内装も設備仕様もまったく新しいものになり、リノベマンション「HARUMI FLAG」に生まれ変わる。▶︎その販売は、2019年8月から始まり、第1期は順調に販売された。▶︎しかし、2020年に広まったコロナ禍で、東京五輪の開催は1年延期。それに伴って「HARUMI FLAG」の引き渡しも1年延期されることとなり、販売は一時停止された。▶︎「HARUMI FLAG」の販売は、この秋から再開され、8月末からは、パビリオンにおけるモデルルーム公開も再開されることになっている。
◆販売再開に先立ち、実際の眺望がSNSで発信された……
つまり、まもなく販売が再開される「HARUMI FLAG」の眺望がいかに素晴らしいか、五輪期間中に世界各国の選手達がSNSで発信したのである。▶︎もともと、「HARUMI FLAG」は開放的な眺望を大きな特徴とし、販売センターでも「このような眺望が広がるはず」と示されていた。
上の写真は、2年程前に「HARUMI FLAG」のモデルルームで撮影した眺望の様子。▶︎一部住戸の窓からは、このような眺望を楽しむことができるはず、という合成写真だ。▶︎これに対し、選手村に滞在した選手達は、リアルな眺望写真を投稿した。▶︎その写真が素晴らしかったので、多くの人が関心を示した。▶︎では、SNSで眺望の素晴らしさが拡散したことで、「HARUMI FLAG」の販売に影響は出ているのだろうか。▶︎関係者に独自取材を試みた。▶︎正式な数字が公表される前なので具体的な数字は出してもらえなかったが、「インターネットサイトでのエントリーが想定以上になっている」という答えを得た。▶︎あくまでも控えめな表現だが、反響が大きくなっているのは間違いないようだ。▶︎ちなみに、「エントリー」とは、自分の住所氏名等を登録し、モデルルーム公開が始まったら、順番に案内されるための仕組み。▶︎エントリーしていないと、モデルルーム見学ができない。▶︎そのエントリー数が、東京五輪が始まってから、急増していたのである。
◆売りとなる「眺望のよさ」がSNSで発信されるとは……
「HARUMI FLAG」は、湾岸エリアでも、眺望が秀でているマンションとなる。▶︎湾岸のマンションならば、どこでも眺望が開けているのでは、と思う人もいるだろう。▶︎が、実際には、目の前に海が広がるマンションも、都心のビル群の眺望が大きく開けるマンションも数は少ない。▶︎それらを満喫できる「HARUMI FLAG」は希少な存在となる。▶︎そのことを実地に体験した選手達がスマホで撮影して発信。▶︎その画像に触発された人たちが購入を検討する……そのような動きは、これまでの日本のマンションにはなかった。▶︎それは、SNSが広まっている「今」ならではの出来事であるし、建物を1度選手村として利用する「HARUMI FLAG」だからこそ生じた現象なのである[*文・櫻井幸雄氏・住宅評論家]
▶️ディベロッパーが仕込んだ住宅評論家によるステマ臭がぷんぷんする記事…知らんけど。率直に言わせてもらえば、晴海地区とは言え、交通の便の悪いリノベマンションに、いくら眺望がいいからと言って、1億円近く(7000〜8000万円台中心)を払う人間がどれほどいるのか疑問である〆て
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■『コロナ2年目「就活川柳・短歌」に込めた学生の本音…Web面接慣れも、最終は初の対面「何も話せず」』
コロナ禍での2年目となる2022年春入社に向けた就職・採用戦線。▶︎突然のオンライン対応に戸惑った2020年と違い、2021年はオンライン授業やオンライン会議などを日常的に経験してきたことで、オンライン慣れはかなり進んだといえる。▶︎それでも就職活動や採用活動が楽になったという話はあまり聞かない。▶︎就活生、採用担当者双方に、2020年までにはなかった新しい悩みも生まれてきているようだ。▶︎HR総研では、2021年も就活会議が運営する就活生向けクチコミサイト「就活会議」と共催で、就活生、採用担当者のそれぞれの目線からの印象深いエピソードを川柳・短歌に込めて詠んでもらう「2022年卒 就活川柳・短歌」と「2022年卒 採用川柳・短歌」を募集した。▶︎作品の傾向は、2020年に引き続き学生・採用担当者ともに、「Web面接」ネタが多く見られた。▶︎一方で新型コロナワクチンやリアル面接をモチーフにしたものなど、昨年以上に幅広いテーマの作品が寄せられた
◆学生たちの心の叫び……
今回は、まず「就活川柳・短歌」の入選作品を見ながら、学生たちのここまでの就活を振り返ってみたい。▶︎ぜひ学生たちの心の叫びを感じ取ってほしい。▶︎まずは最優秀賞からだ。
”最終で 初の対面 意気込めど いきなり役員 何も話せず(神奈川県 白くまさん)”
コロナ禍での面接形態は、従来からの対面型ではなく、オンライン面接が主流となっている。▶︎大手企業はもちろんのこと、2020年はすぐに対応できなかった中小企業でもオンライン面接を実施する企業のほうが多くなっている。▶︎オンライン面接に向けた入念な対策が奏功し、ついに最終面接にまでたどり着いたところで、思わぬ事態が待ち受けていた。▶︎最終面接だけはオンラインではなく、対面で行うことに。▶︎面接官が若手人事担当であればまだしも、最終面接となると役員である。▶︎初めて体験する対面型の面接というだけもさぞかし戸惑い緊張し、いつもの力を発揮しづらい状況にもどかしさを感じたことだろう。▶︎ましてや相手が役員となればなおさらである。▶︎オンライン面接であれば簡単に答えられた内容でも、対面型となると話は別だ。▶︎無機質なPCのモニターに向かって話すのとはわけが違う。▶︎目の前には、すべてを見透かすような、眼光鋭い生身の人間がこちらを凝視しているのだから。▶︎「最終」と「初」という、相対する単語を並べることで、作者の心の叫びが見事に表現された秀逸な作品である。▶︎2021年は、最終面接だけは対面で実施した企業が急増しており、同じ境遇に陥った学生が他にもたくさんいたはずである。▶︎きっと多くの共感が生まれていることだろう。▶︎続いて、優秀賞を紹介しよう。▶︎優秀賞には2作品を選出する予定であったが、基準に達した作品が1つしかなく、その代わりに今回は佳作を予定よりも多めに選出している。
“落ち続け 頭によぎる YouTuber(神奈川県 ビーバーさん)”
面接に落ち続けて終わりの見えない就活を続けることで、もう就職できないのではないかと自分の将来に不安を募らせる中、いつも見ているYouTubeに思いを巡らせ、いっそYouTuberの道をと真剣に考えた時期があると作者。▶︎現実逃避を始めたくなるほどの作者の苦しみを、「YouTuber」という現実逃避の象徴と思われがちな職業を出すことで、端的に表現されている。▶︎作者が望む「好きなことで生きていく」ということは、ある意味では幸せとも思えるが、好きなことが仕事になるつらさもあるだろう。▶︎大好きなYouTubeで気分転換しながら、悔いを残さない就職活動にしてほしいものである。
◆対面なのに「接続不良」?……
ここからは、佳作に入選した作品をいくつか抜粋して紹介しよう。
“オフライン 接続不良か 吃りがち (神奈川県 あっきーさん)”
最優秀作品と同じく、オンライン面接に慣れてしまっている中、最終面接だけ対面となることへの作者の戸惑いと面接現場の情景を、厳選した単語によりうまく表現した作品。▶︎オンライン面接であれば接続不良などと言い訳のしようもあるが、対面(オフライン)の場ではそうはいかない。▶︎コロナ禍以前では対面が当たり前であったものの、今の就活生にとってはそうではない。▶︎オンライン面接とは比べ物にならない緊張感に包まれるようである。▶︎企業はそのことを十分に理解して、対面型の面接で学生が必要以上に緊張しないよう、温かいフォローをしてあげてほしい。▶︎最終面接の前に、選考を伴わない対面型での面談の場を設けることをお勧めしたい。▶︎企業側の担当者は若手社員がよいだろう。▶︎対面型に慣れてもらうとともに、気軽に気になることを質問してもらうことで、オンラインでは伝わりきらなかった雰囲気や社員のタイプなども直に感じ取ってもらえることだろう。
“ウェブ面接 ラグがある度 揺らぐ未来 (東京都 てぺろんさん)”
ウェブ(オンライン)面接時の回線不良が、合否に影響するのではないかと不安を詠んだ作品。▶︎ネット回線不良という、▶︎自分のコミュニケーション力に関係のない理由で会話が途切れ(タイムラグが発生し)、不当な評価を受けるのは甚だ理不尽であり、第一志望の企業での面接ともなれば、自身の未来にまで影響すると不安に思うのはしごく自然なことであろう。▶︎面接に限らずオンラインでの会話ではよくあることである。▶︎採用担当者もネット回線不良には慣れっこになっている。▶︎焦らずに、回線が戻ったら落ち着いて改めて発言すれば、きっと大丈夫だ
“あなたらしい 写真を撮るため 遊びたい (大阪府 浸水さん)”
コロナ禍という閉塞的な環境の中で学生生活を送らざるをえない今年の就活生にとって、「あなたらしい写真」を求められることは、無茶ぶりだと言われても仕方がないだろう。▶︎そんな作者の心の叫びが聞こえてくる、皮肉たっぷりなよくできた作品である。▶︎自分らしい写真を撮ったり、学生のときにしかできない貴重な経験をしたり、なにより一生ものとなる学生時代の友人との密な時間を思う存分楽しめるよう、安全安心な社会が早く戻ってくることを祈るばかりである。
“副作用 怖くて打てず 最終へ 就活終えて ワクチンか (大阪府 はだし。さん)”
自治体による接種だけでなく、企業が行う職域接種や大学が行う学域接種など、日本でも徐々にワクチン接種の機会が広がり、早めの接種を急かされる一方、つらい副反応の情報も飛び交う中、接種のタイミングを決めかねている人も少なくない。▶︎大一番のイベントを控えた就活生もそれに含まれる。▶︎副反応(副作用)の可能性を考えると、大事な面接が近い場合には、安易にワクチンを打つわけにはいかないジレンマがよく伝わり、自身と社会の動向をうまく捉えた作品である。▶︎若者ほど副反応が強く出る傾向にあるという情報と、密状態の就活スケジュールを考慮すると、就活が終わるまでワクチン接種を回避するというのも賢明な判断なのではないだろうか。▶︎どうか安全に就活を乗り切ってもらいたい。
◆オンライン面接あるある……
佳作をあと3作品紹介しよう。
“印象派 傍目はまるで YouTuber(北海道 クロゾイさん)”
オンライン面接に向けて、できるだけ印象よく自らを演出できるよう、綿密な機材セッティングをする学生自身の様子について、ふと我に返り気づいた滑稽さを、その道のプロである「YouTuber」に重ねて端的に表現した作品である。▶︎一発勝負の面接で、オンライン環境による印象の悪化を避けたいという切実な思いから、照明の当て方や高画質カメラの選定など、真剣に取り組む学生の姿が目に浮かぶ。▶︎たとえYouTuberに見えたとしても、それも立派な努力であることは間違いない
“気をつけて 名前の表示 ニックネーム(愛知県 黒猫さん)”
今や学生にとって、オンラインでの会話は日常的に行われており、プライベートにおいても対面でのコミュニケーションよりずっと多い時代なのかもしれない。▶︎友人との日常会話の場となっているオンライン会議ツールが、時には採用選考の面接の場に早変わりすることも多い。▶︎そんな中で生まれるちょっとした油断が、学生を窮地に追い込むこともある。そういった場面がうまく表現されている作品である。▶︎名前表示が昨夜のニックネームのままになっていたとしても、これだけで不合格になることまずないだろう。▶︎ただ、「印象」を少しでもよくするためには、気を付けたい基本マナーである
“WEB面接 目線はカメラ 相手だれ(岐阜県 ラブさん)”
オンライン面接での目線問題は、学生も面接官も悩ましく感じているようだ。▶︎この作者は、面接官の印象をよくしようと最後までカメラ目線を貫いた結果、面接官がどんな顔だったかを一度も見ることができなかったという状況を、最後の「相手だれ」でうまく表現している。▶︎カメラ目線と相手を見るタイミングやバランスは、オンライン面接対策の中でも難しい部類のひとつだ。▶︎たまにはカメラから目線を外し、相手がどのように話を聞いているのか、画面をしっかり見ながら話すのもいいかもしれない。
◆家出ても「下ジャージ」?
“癖抜けぬ 家出て気づく 下ジャージ ダッシュで着替え 内定奪取(神奈川県 らめんさん)”
上着だけスーツ姿のオンライン面接に慣れ、対面面接で会場に向かう際にも「下ジャージ」のままで出かけてしまうという、漫画のようなミスを犯した作者。▶︎実際には相当に焦ったであろう状況を、「ダッシュ」と「奪取(だっしゅ)」を掛けるなどしてユーモラスに描いた作品となっている。▶︎着替えるためにあわてて自宅にとんぼ返りして、それでも面接開始時刻に間に合い内定を勝ち取れたのは、「下ジャージ」ではあったものの、時間に余裕を持った行動とハプニングにも負けない度胸があってのことだろう。
入選作を作者の都道府県別に見てみると、神奈川県が最優秀賞、優秀賞を含めて4人、北海道が3人、大阪府が2人と、この3道府県で全14人中9人と6割以上を占めている。▶︎断トツで学生数が多いであろう東京都はわずか1人の入選にとどまる。▶︎東京の学生には、ぜひ来年の就活川柳での巻き返しを期待したい。▶︎さて、HR総研のオフィシャルページでは「2022年卒 就活川柳・短歌」の全入選作品について、作者の思いを踏まえての寸評・解説も掲載している。▶︎それぞれの作者がどんな気持ちでこの川柳や短歌を詠んだのか、ぜひご覧いただきたい。▶︎次回は、採用担当者による「2022年卒 採用川柳・短歌」を紹介する[*東洋経済ONLINE 2021年8月5日付記事抜粋]
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[*掲載日時:2021年8月5日(木)16:25]
それ、しらんかっとってんちんとんしゃん。





