【コロナノコトバ】PART.699
◼️東京五輪:『最終手段「無観客」カードを温存…五輪の観客上限判断を先送り』
東京五輪・パラリンピックの国内観客数の議論は4月28日、新型コロナウイルス「第4波」の緊急事態宣言下での決断を避け、6月まで先送りされた。▶︎ワクチン接種を進めるなどして感染を下火に向かわせ、世論を好転させる時間を稼ぎ、有観客開催の可能性を探るのとともに、五輪中止という最悪の事態に陥りそうな場合に先手を打つための「無観客」カードを温存した形と言える。▶︎この日夜、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長らとの5者協議を終えた大会組織委員会の橋本聖子会長は記者会見し、国内観客数について淡々と述べた。▶︎「緊急事態宣言の下でこうした状況が起きている以上、ギリギリの判断として無観客という覚悟は持っているが、それだけでなく状況が許せば、より多くの観客の皆さんに見ていただきたいという希望も持っている」。▶︎東京五輪を巡っては、聖火リレースタート直前の3月20日、海外からの一般観客受け入れをまず断念した。▶︎次の焦点は国内観客となり、「収容定員の50%以内」の上限案、無観客案が取り沙汰され、政府と組織委は4月中に決定するとしていた。▶︎その後、変異株の脅威が加わったコロナ「第4波」が猛威を振るい始め、三たびの宣言発出に追い込まれた現状においては、判断延期以外の選択肢は事実上、残されていなかった。▶︎関係者によると、菅義偉首相は2020年11月、来日したバッハ氏から「世界的に見れば日本は感染者数が少ない。▶︎その日本で五輪が開けなければ、どの国でだってできない」と激励を受け、開催に向けて腹を固めたという。▶︎最近も、3回目の宣言が五輪に及ぼす影響を問われ「関係ない」と繰り返しているものの、首相と世論の隔たりは大きい。▶︎共同通信社の4月世論調査では、今夏開催すべきだと答えた人の割合は24・5%、再延期32・8%、中止39・2%。▶︎首相周辺は「今、国内観客の難題に答えを出したとしても、さらに感染状況が悪化すれば、すぐに最悪の五輪中止論が噴き上がりかねない」と声を潜める。▶︎そんな政府にとって「無観客」は、コロナ禍が収束していない中での開催を世論に何とか納得してもらう最終手段だ。▶︎自民党幹部は「テレビ観戦ができればいい。▶︎日本人がメダルを獲得すれば盛り上がる」。▶︎切り札は、早々に切ってしまえば後がない。▶︎あらゆる感染状況を想定し、6月の最も効果的なタイミングまで手元に置いておく戦略とみられる。▶︎観客のチケット収入は小さくない。▶︎組織委の財政事情なども考慮し、有観客開催にも望みをつなぎとめたい政府は、ワクチン接種の進展に期待をかける。▶︎「国民の安心感が高まり、五輪機運にも寄与するだろう」と官邸筋。▶︎5月の連休明けには供給が本格化し、6月末までには約1億回分(約5千万人分)を調達できる見通しが立っている。▶︎首相は既に、大規模接種センターを東京都内に新設する指示も飛ばした。▶︎仮に宣言延長がなければ、当初期限明けとなる5月17、18日にバッハ氏が再び日本を訪れ、首相と会談する予定。▶︎その時、両者が五輪の前向きなメッセージを世界に発信できるかはまだ見通せない[2021/05/01]
▶️この解説はあまりに楽観的すぎる。問題点は2つ。1つ目は、「国民の安心感が高まり、五輪機運にも寄与するだろう」(官邸筋)。変異株感染による第4波が拡大傾向にある中、あと3か月足らずで五輪機運が高まる可能性は低いと言わざるを得ない。2つ目は、「6月末までには約1億回分(約5千万人分)を調達できる見通し」。これは、あくまでも見通しでしかない。いまだ医療従事者ですら接種未完了者が多い中、大規模接種センターの接種運用方法についてはほぼ白紙に近い状態で、到底期限までに目標数を達成することは不可能だと考えられる〆
◼️東京五輪:『「中止は考えていない」“遠藤発言”に批判殺到…延期決定直前の森発言の再現か』
東京五輪・パラリンピック組織委員会の遠藤利明副会長(71)は5月1日、BSテレビ東京の番組内で「世の中に(新型コロナウイルスが)まん延し、できないとの判断がないとは思わないが、日本の状況や対応を考えれば十分開催できると思って取り組んでいる」と話した。▶︎日本中が変異株の脅威にさらされる中、これまで同様に「開催可能」のスタンスを崩さなかった。▶︎そればかりか、遠藤副会長は開催可否の判断期限や中止の可能性については「考えていない」と断言。▶︎この発言に周囲からは「またか…」とのため息が漏れる。▶︎開催準備に追われる五輪関係者は「立場上、言えないのは分かるけど」と前置きしたうえで「中止を完全否定するから国民から叩かれる。▶︎中止の選択肢を残した上で開催できるよう努力していると言えばいいのに」と指摘。▶︎ネット上でも同様の意見が飛び交い、もはや組織委幹部が「開催」を主張するたびに世論は反比例して「中止」に傾いている。▶︎2020年2月、五輪延期が決定する直前まで大会組織委員会の森喜朗前会長(83)は「議論しない。あり得ない」と延期や中止を完全否定。▶︎まるで、その再現を見ているようだ[2021/05/01]
▶️組織委の幹部は、これだけ世論から批判を受けているにも関わらず、頑なに強行開催にこだわる真意はなんだろうと思う今日この頃。金?利権?名誉?…国民の命に以上に守らなければならないものは見当たらないのだが〆
◼️東京五輪:『菅首相…五輪の看護師500人確保は可能「休んでいる人多い」』
東京五輪・パラリンピック組織委員会が日本看護協会に、大会の医療スタッフとして看護師約500人の確保を要請したことを巡り、菅義偉首相は「休んでいる方もたくさんいると聞いている。▶︎可能だと考えている」と、官邸で記者団に語った。▶︎医療関係者の反発があることについては「そうした声があることは承知している。▶︎支障がないように全力を尽くしていきたい」と語った。加藤勝信官房長官は4月30日の記者会見で、この問題について「地域医療に支障を生じさせることなく、必要な医療提供体制と安全安心な大会の実現に向けて、政府としても必要な支援を行いたい」と語った。▶︎看護師の確保要請に対しては、愛知県医療介護福祉労働組合連合会などが4月28日、「#看護師の五輪派遣は困ります」などとハッシュタグ(検索目印)を付けてツイッターで投稿してもらう「ツイッターデモ」を開始。▶︎広がりを見せた[2021/04/30]
▶️完全に狂っている。最終的には金と政治圧力を行使して500人かき集めるつもりなのだろうか?まるで“国家総動員法”の再来〆
◼️『第2の三鷹駅問題はどこで起きる?…東京全土に“禁酒法”発令』
3度目の緊急事態宣言により、東京都の飲食店では酒類の提供が禁じられた。▶︎100年前の米国で”伝説のギャング”アル・カポネの暗躍を招いた「禁酒法」の復活を飲み屋街はどう受け止めるのか?
◇都境エリアの飲み屋街に“飲酒難民”が殺到する⁉︎……
「まん防(まん延防止等重点措置)」が東京23区と6市に適用中の4月23日、東京都はコロナの感染者増加を受けて、3度目となる緊急事態宣言の発出を政府に要請。▶︎4月25日から5月11日までの実施が決まった。▶︎驚くべきは、その内容だ。▶︎これまでの行動自粛に加えて、宣言期間中、飲食店での酒類の提供が終日禁止される。▶︎1920年代の🇺🇸米国で施行された天下の悪法「禁酒法」が、現代の東京に蘇ったかのようだ。▶︎飲酒を巡っては、まん防適用下の東京都でも「三鷹駅南北問題」がすでにクローズアップされていた。▶︎三鷹駅はまん防対象区域の武蔵野市と、対象外の三鷹市の境界線上に位置するため、北口(武蔵野市)の飲食店の営業時間は午後8時までとなっていた。▶︎一方、線路一本挟んだ南口(三鷹市)では午後9時までと、規制の線引きにあからさまな不平等が生じていた。
◇明暗が分かれた居酒屋。「対策が的外れ」と指摘も……
4月14日、記者が三鷹駅北口に降り立つと人通りは少なく、飲み屋を何軒か覗くと午後7時にもかかわらず客は数組と閑古鳥状態……。▶︎居酒屋の男性店員(50代)はこう嘆いた。▶︎「1時間の差とはいえ、書き入れ時の時間帯なので痛い。▶︎まん防をきっかけに、お客さんが“脱北”して南口に流れているのも腹立たしいが、日曜に緊急事態宣言が出たら酒も出せなくなる……。▶︎この先どうなるのか、不安しかない」。▶︎駅構内を通り抜け、南口の海鮮居酒屋の暖簾をくぐると、北口の閑散が嘘のような賑わいだ。▶︎男性店員(20代)が笑顔でこう話した。▶︎「まん防が実施されてから、お客さんは3、4割増えています。▶︎今日は平日だし、寒いからダメかなと思ったら、7時すぎには満席で何組もお断りしたくらい。▶︎でも、この先、緊急事態宣言が出るし、この客入りも週末までですね……」。▶︎まさに線路一本挟んで明暗が分かれた格好だが、行政区分ごとの線引きに感染拡大防止の効果などあるのか。▶︎医療ガバナンス研究所の上昌広理事長はこう説明する。▶︎「先行して適用された大阪市で感染が拡大しているように、飲食店の営業時間を1時間短くしたところで効果などない。▶︎そもそも、政府は飲食店を感染拡大の元凶としているが、クラスターがもっとも発生しているのは高齢者施設。▶︎ところが、3度目の緊急事態でも酒類販売を禁止するなど、的外れな対策を打とうとしている……」
◇第2の「三鷹駅問題」が起きそうな気配……
4月23日から5月11日まで実施される緊急事態宣言でも、第2の「三鷹駅問題」が起きそうな気配だ。▶︎鉄道や都市計画に詳しいフリーランスライターの小川裕夫氏は、内幕をこう明かす。▶︎「東京都は、まん防で人出の多い吉祥寺を網にかけるため、武蔵野市に適用したのでしょう。▶︎吉祥寺駅の乗降客数は三鷹駅の約3倍で、飲食店の数も比べものにならないほど多い。▶︎標的は吉祥寺で、三鷹はとばっちりを受けたかたち。▶︎ただ、まん防や緊急事態宣言は行政区域で指定されるので、今後、同様の問題が三鷹駅以外でも起きるでしょうね」。▶︎小川氏の言うように、JR町田駅も、東京都町田市と神奈川県相模原市の境界線が走る。▶︎ただ、まん防が適用されていない南口(相模原市側)に、飲み屋街は見当たらない……。▶︎時短営業を強いられる北口(町田市側)の繁華街の串焼き居酒屋に入ると、店長(30代)はこう憤っていた。▶︎「まん防が出てから開店休業状態……。▶︎緊急事態のときは、リモートワークの会社員が平日3時くらいから飲みに来てくれて経営的に助かったんですが、まん防のほうがダメージは大きい。▶︎見回り隊?この辺じゃ見たことないし、今でも平気で深夜零時までやっている店もありますよ。▶︎それより、今度の緊急事態では酒を一切売るなって……小池さんは飲み屋に死ねって言ってるのと同じですよ!」
◇「三鷹駅問題」の主役は“千葉都民”“埼玉都民”?
千葉県でも、津田沼駅が境界問題に揺れていた。▶︎北口に広がる繁華街の大部分を占める船橋市では、飲食店は午後8時閉店だが、同じ北口に営業時間が1時間長い習志野市が食い込むかたちで隣接する。▶︎習志野市側の居酒屋の女性店員(40代)は、こう明かしてくれた。▶︎「ウチは習志野市側だから助かっている。▶︎見回り隊とか、罰金とか本当かしら。▶︎見たことないし、時短営業を守らずに協力金をもらえなかった、という話も聞かないし」。▶︎大手町に通勤する“千葉都民”の客(60代)は、「禁酒法」が発令されても問題ないと豪語する。▶︎「コロナ前は東京駅の中で飲んだりしていたけど、この1年で地元の店をかなり開拓できたから、また緊急事態宣言となれば地元で飲むだけ。▶︎船橋あたりも、いつもは東京で飲んでいる客が増えるだろうね。▶︎毎日のように電車で人身事故(自殺)が起きているし、地元の景気を回さなきゃいかんだろ!」
◇緊急事態宣言をスルー。朝まで営業する店舗も……
緊急事態宣言の発出直前、記者は「千べろ」の街・赤羽に向かった。▶︎この飲んべえの聖地も、すぐ北には東京都北区と埼玉県川口市の境界線が横たわる。▶︎時短営業で閉店するはずの午後8時を過ぎていたが、「少なくとも4店はやってます!」(キャッチ)という。▶︎夜9時を回っているのに行列ができていた居酒屋の店員(20代)は、元気よくこう答えた。▶︎「まん防にも、次の緊急事態にも負けず、朝4時まで頑張ります!宣言が出ると“埼玉都民”のお客さんは地元で飲むとかいうけど、ウチが遅くまでやっているのを知っている人は知っているので、たぶんお客さんは増えると思いますね。▶︎あ、お一人様ですか?ごめんなさい!2人以上じゃないと、この時間は案内できません」。▶︎「禁酒法」が発令されたら、東京の飲み屋街はどうなるのだろうか。
◇国民が我慢を強いられる現状……
緊急事態法制に精通し、飲食店を狙い撃ちした時短命令は違法として東京都を訴えたグローバルダイニングの代理人を務める金塚彩乃弁護士は、緊急事態宣言に盛り込まれた「禁酒法」を批判する。▶︎「まず問題なのは、新型インフル特措法の何条に基づいているのか、法的根拠が曖昧なこと。▶︎本来は権限を行使する行政の側がきちんと説明すべきなのに、受け手の我々が根拠を探しているありさま……。▶︎2つ目の問題は、酒類の提供の禁止は法律に定められておらず、政令が省令に委ねられ、国会の承認なしに政府の主観的判断で発動できてしまう点。▶︎さらに言えば、飲酒が感染拡大の原因なのか、検証もエビデンスもないまま、なんとなく悪そうなところを締めつけていく……科学的思考ではなく空気によって、自由や権利が侵害され、国民だけが我慢を強いられる」
◇「禁酒法」には法的根拠も歯止めもない!……
まん防適用地域の飲食店の感染防止策をチェックする「見回り隊」も宣言下での活動を本格化させそうだが、法的問題が多い……。▶︎「知事は飲食店に対してマスク会食の徹底を要請できるが、客にはマスク会食の法的義務はありません。▶︎にもかかわらず、日本人は真面目なので従っているのが実情です……。▶︎緊急事態宣言の連発、今回の酒類の提供禁止もそうですが、感染拡大の防止のためとはいえ、国会や裁判所の歯止めが一切利かない状態で、行政権を野放図に肥大化させるのは危険です」。▶︎🇫🇷フランスではコロナ禍にあっても行政の行きすぎを裁判所がチェックし、訴訟は膨大な数に上るという。▶︎翻って、日本では根本的な問題は置き去りにされたままだ[*週刊SPA! 2021年5月1日付記事/解説:医療ガバナンス研究所理事長・上 昌広氏/フリーランスライター・小川裕夫氏/弁護士・金塚彩乃氏]
▶️責められるべきは酒を飲むことではなく、度を過ごすことだ〆
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[*掲載日時:2021年5月1日(土)16:00]
それ、しらんかっとってんちんとんしゃん。